哂・恋姫✝凡夫   作:なんなんな

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むずい!
恋姫って元がかなり密度高いので、
オリキャラの入る隙があまり無いですね。


第四章拠点フェイズ :【北郷隊伝】始動!北郷警備隊 前半

 「さて……、と」

「……………………」

「……………………」

「……………………」

「・ー・・・ ・ーー・ ー・・・ ・・ーー・ ・ー」

 

私と三人娘、北郷隊の部隊長一同は玉座の間に集められた。

 

「………………さて」

 

机を挟んで正面に立つのはおちんぽ将軍北郷一刀。

 

「隊長、何緊張しとるん?さっきから『さて』しかゆうてへんがな」

「がっちがちやなぁ」

「いやあ…、人の前に立つのって緊張するなあ。俺は基本的に恥ずかしがり屋の小心者だから、こういうのに慣れなくてな」

 

カリスマ無双の華琳に素でタメ口の猛者が何を言っているんだ。私でも初見は敬語になりかけたのに。

 

「あははっ。そーいうコトを自分で言っちゃうトコが隊長らしいねー」

「うふふ……お客さん、こういうお店は初めて?」

「その台詞にはかなりひっかかるところが有るが、まあ、そういうことだ。はっはっはー」

「はっはっはー」

「あっはっはー」

「アハハハハハハハハハ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ」

「……はぁ……、しっかりしてください、隊長」

 

本当に良いのか凪。一刀がしっかりしたらお前一瞬で惚れてまうで?

 

「一刀様は我らの隊長なのですから、もっと堂々としていればよいのです」

「はい…………」

 

一刀が、正に「しょんぼり」となる。ここまでキレイな落ち込みもなかなか無いな。

 

「やーん、そんなに落ち込まなくてもいいよー」

「せやせや。凪は基本的にゆーことがキッツイねん」

「凪はキツキツなんや」

「ちょ、聆やめぃ」

「…………」

 

これは……殺気……ッ!

 

「まあ凪の言う通りだよ。俺がしゃんとしなきゃいけないんだよな、隊長なんだから!」

「たまには甘えてもええんやで?」

「聆、茶化すんじゃない」

「聆の言葉は非常に魅力的だけど……。じゃー、気を取り直していくぞ」

「おー」

「やんややんやー」

「わんわんおー」

「おほん……。えー、それでは、俺とキミ達四人は、華琳の命により、街の警備隊の指揮を担当することになりました」

 

一刀は卓上に書巻を勢い良く広げる。

 

「つきましては、このような案を考えてみたのですが、どうでしょうか?」

「ダメだ!……と、言ったら………?」

「え……ダメなのか……?」

「ええで」

「良いのかよ……」

「あははっ、隊長、『キミ』だってー!へんなのー!」

「なんでそんな口調なん?カッコつけても似合わへんで〜。六十点!」

 

そりゃ六十点だろうな。一刀さんまだ本気出してねーもん。お前、ヤベぇぞ?一刀さん本気にさせちまったらマジでヤベぇから。

 

「なんとなくイイ感じかなーと……」

「向いてないの」

「向いてないな」

「私はえぇと思うで?どうでも」

「……やっぱり俺には、こーゆうの向いてないか」

「隊長……」

「そんなしょげんなやー」

「なんも、隊長として認めん言うとるわけやないねんからぁ」

「そうだよ(便乗)」

「隊長は、隊長らしくしてるのが一番なのー」

「………」

 

凪がこっち睨んでるんだが……。こっち見んな!

 

「三人ともいい加減にしろ!隊長がせっかく頑張ってくださっているというのに!」

「つい、なー」

「ねー」

「私ってば軽い嗜虐趣味あるからしかたなかったんや」

「隊長がオモロいからー」

「半分は隊長のせいなのー」

「……………」

「ごめん」

「ごめんなの」

「申し訳ない」

「わかれば良い。……さ、隊長。続きをどうぞ」

「はは……いやあ~なかなか締まらなあいもんだな」

「…………どうぞ、ご指示を」

「あ、はいすいません……」

「……凪、なんやいつにも増して怖いな~」

 

真桜がボソリとつぶやいた。

 

「完全に楽進さんやな」

「きっと隊長の前だから真面目っ子なの」

「いや……あれは真面目っ子やない!番長や!!」

「にしてもカタいなぁ……冷えた米粒くらいカタいっ」

「おばあちゃんの踵くらいかたいのー」

「b「聆はあかん!」

「まー、そーゆうトコも凪ちゃんらしさなんだけどねー」

 

凪がこちらに一瞥。

 

「……………何?」

「何でもありませーん」

「あはは〜なのー」

「異常有りません」

 

そこへ一刀が割り込む。

 

「はーいはーいはいはい!ちゅうもぉーくッ!」

 

ちょっとオカマっぽいな。

 

「えー……こーしてても埒が明かないのでぇー……、本日は!五人で!!街を!!!廻りたいと!!!!思いますッ!!!!!俺に!ついてこいッッ!!」

 

お米食べろ!

 

「…………」

「……」

「…………………」

「・ー・・・ ・ーー・ ー・・・ ・・ーー・ ・ー ・ー ・ーー・ ー・・・ ・・ーー・ ・ー」

「…………あれ?さっきのダメたった?」

「……なーんか……ちょっとちゃうな。隊長」

「自然にって何回も言うたのにな……」

「言いにくいんだけどぉー……ダメなやつなのー」

「『ちゅうもぉーくッ!』の辺で、あ、これはアカンヤツや。って思った」

「……さて。行きましょうか。隊長」

「凪、無かったことにするのは一番キツいんだぞ……」




拠点フェイズって普通にアニメにしたら三十分くらいになりそうなやつ結構有りますよね。

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