『キルラキル』と『アカメが斬る』
『きんいろもざいく』と『ご注文はうさぎですか?』
が、どちらがどちらか分かりません
また時間を掛けすぎて何を書こうとしたのか忘れました。
やっぱり毎日投稿って大事だったんですね。
香り立つ淹れたてのお茶に、見た目にも拘った美味しそうなお菓子。茶器も上品で、店員の仕草も優雅。さすが沙和が目をつけた店だけあってレベルが高い。
……当然値段も高い。びっくりするほどの値段じゃないけど、地味にキツイ。でもここで無理なんて言ったら格好つかないしな。我慢だ。
「うーんっ!このお茶、不思議な味なのー!なんかおしゃれ〜」
「なんだろう……何の花の香りだろうか……」
「お菓子も美味しいの〜」
「外はサクサクしていて中はフワッと……」
二人はさっそくお茶を楽しみ始めた。うーん、良い反応するなぁ。今回は奢ってないけど、こういう顔を見せてくれるからいつも奢っちゃうんだよな。
でも、……こっちは、な
反対側に目を移すと、やっぱりと言うべきか……鳳雛が緊張した様子で座っている。茶にも手を付けた様子がない。
「鳳雛……そんなにカチンコチンになってたら、お茶の味も分からないんじゃない?」
「ひゃひっ!?だ、大丈夫です、美味しいです!」
そう言うと湯呑を掴んで一気に飲み込んだ。……一気に!?
「〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」
「ちょ、大丈夫か!?何か冷たいもの!」
「はいなのっ!店員さーん!冷たいお茶お願いしますなのー!」
うわー……。淹れたてアツアツのお茶を一気に、しかも飲み込んだときた。想像しただけでも喉とお腹がザワザワする。
「はい、冷たいお茶です」
「ンク……ンク……プはっ。………ありがとうございまふ……」
「大丈夫なのー?火傷とかー……」
「ちょっと喉の奥がイガイガしますけど……大丈夫です」
「ふぅ……いきなり悶え始めたので驚きました」
「す、すみません」
「あ、責めているわけじゃないんです。気にしないでください」
沙和も凪も、鳳雛に対して警戒していたのも忘れて普通に喋っている。元々話好きな娘たちだし、あんなインパクトのあることの後じゃ仕方ないか。
「なんか、こうして話してみると普通の娘って感じだなぁ」
「はい……私は、あまり、大した人間ではないですから……」
「え、いやいや、そういうことで言ったんじゃないから」
「そうそう!それに黄蓋さんのお気に入りなんでしょー?」
「私は、兵法を学びましたから、それを……祭様に買われて」
『祭』って黄蓋の真名……だよな。多分。言う前にちょっと躊躇った気がしたけど、そうなると、そこまで親密なわけじゃないのか。
「へー、じゃあ鳳雛ちゃんってかしこいんだねー」
「いえ……祭様のお役に立ちたいと、そればかりに打ち込んだので……」
「黄蓋殿と鳳雛殿はどういうご関係なのですか?」
「確かにー、ちょっと気になるのー」
「えと……その………、私の故郷が盗賊に襲われて、運良く生き残った私を、祭様が拾ってくれたんです……」
「だからその恩に報いたいと」
「はい。私は、運動が苦手ですから……」
やっぱり、小さな女の子になっていても鳳統ってことか。おどおどしてても、嘘を言うところはしっかり嘘を言っている。普段から控えめに喋るから、嘘のせいで挙動不審になっても気づかないよな。……そう考えると、この性格も演技なのかも。
「……それにしても、すごいですね。この短期間で、ここまで統治できるなんて………」
「んー、でもこの辺は元々美羽が平定した土地だしな」
正確には七乃さんだけど。
「土着の豪族や豪商と孫家との繋がりはさほど強くないから」
「それに、ここに入るにあたって住民への被害が出ないように細心の注意を払いましたからね。反発も小さなものでした」
その辺は黄巾のときから華琳が一貫して注意してることだ。華琳曰く『今日の敵国の民は明日の我が国の民。それを害するということは我が国への反逆に等しい』とのこと。なんとも華琳らしい言葉だ。
「貿易とかもやりやすくなるしねー」
「華琳の政治自体は悪くないからな」
資金の整理に、法の整備、治安の改善、公共事業……。そのどれもを絶妙なバランスで最も効率的に成り立たせる。実際、統治が始まってから嫌がるのは不正まみれの役人ぐらいだ。
美女を閨に連れ込んだり、自分の落とし穴に自分で落ちたり、ことあるごとに鼻血を吹いたり、なんか……よく分からなかったり。ウチの文官たちのそういう面を見ている者としては、別人が政治やってるんじゃないかと思ったりもする。
「信頼してるんですね……」
「いや……俺達も警邏って形で魏の統治の役割の一つを果たしてるしな。なんて言うか……信頼って言葉で片付けられるもんじゃない。もっと身近だけど、もっと熱烈な何かだ」
きっと鳳統は無慈悲な侵略者としての曹操しか知らない。……でも俺はその理想や葛藤を知っている。だから、華琳こそがこの国を平和にできると思うし、俺もそのために全力を尽くす。
「……って言っても分からないよな。もっと話術が有れば良いんだけど」
「いえ……なんとなくですけど、分かります」
ちょっとクサいこと言ったけど、沙和も茶化さないで頷いてくれてるし、やっぱりみんなも華琳を大切に思ってるんだろう。
……あれ?
何やってんだ俺。和ませるために茶屋に来たのにマジ語りして場を静めちまうなんて!
こ、こんな時はアレしかない!
「ヘイ!ボブ
なんだいジョージ
昨日カミさんとハイキングに行ったんだけどさ、帰ってきてからカミさんの様子が変なんだ。
それは大変だね。何か心当たりはないのかい?
うーん、そうだねぇ。ボクがちょっと目を離した隙にその辺の木の実やら葉っぱやらを口に詰め込んでいたけど……。
Ohジョージ、それはさすがに奥さんが気の毒だよ」
「…………」
「…………」
「…………」
「何でそれ今やったの?」
「ごめん」
アメリカ特有の小粋なジョーク大好きです。
アメリカンジョークが得意な人と結婚したいです。