哂・恋姫✝凡夫   作:なんなんな

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このどうしてこうなった感は本当に投稿初期に帰ってる感じがします。たぶん悪い傾向です。
誤脱報求


注意!乙女に安寧無し!? 下

「それじゃあ、ちょっとの間待っててちょうだいね」

 

 ところ変わって、城の下士官向けの食堂にやって来た。上官が普段私用で使う調理場と料理人たちは、なにやら麗羽が宴会を開いているとかで大忙し。ちょっと待とうかどうか、と考えていたら「普段は下士官が使う場所ではありますが」とここを開けてくれた。設備も良いし、今の時間帯は誰も使っていない。願っても居ない好条件である。少しばかり食材を持ち込んで、紫苑がその厨房に立った。

 

「うーん、様になっとるなぁ」

 

 紫苑がスラスラと人参の皮をむき始めた。配膳係節約のために厨房と食堂が繋がっているここの作りは、料理する様子を見て楽しむには丁度良かった。璃々たちがキラキラした目で見入っている。これなら多少長い時間がかかる料理でも文句は出るまい。

 

「さすがってところやな。紫苑は」

「む、料理なら儂とて負けておらぬぞ」

 

 普段含んだ言い方ばかりしているせいか、ちょっとした嫌味にとられてしまったようだ。私としては、桔梗の料理の腕前を知っているからそんな気は全く無いのだが。でもそれは本当は知っているはずの無いこと。そうでなくとも桔梗は一足先に酒を二、三杯煽って活発になっている。大人しく紫苑の料理ができるのを待っていられないのだろう。

 

「何じゃ黙りおって。本当だぞ」

「嘘やとは思うとらんで」

 

 泥沼。桔梗はいよいよ熱くなった。

 

「よし紫苑、少し場所を空けてくれ」

「場所ならいくらでも有るから構わないけれど……」

「なに、こやつに分からせてやろうと思ってな」

 

 決まった時間に大量の料理を出す厨房である。窯も流しも何組もあった。あとは食材さえ上官向けの方からもらって来れば二人がそれぞれ料理するに不自由しないだろう。

 

「それにしても、お主の方はどうなのだ? この歳ともなれば、『料理できない』などと言っても呆れられるばかりだぞ」

「私はまだ十代やぞ」

「は? でまかせを言うにしても『料理くらいできる』程度にしておけよ」

「『は?』てお前……それに料理も人並みにはできるしな」

 

 何かニタりとした笑い顔を向けられた。これは勘違いじゃなく、挑発だろう。

 

「分ーかった分かった。私も一品作って見せるわ」

 

 武の力比べと違って、料理勝負は安全だしな。

 

「じゃあ美以たちもなにか作るのにゃ」

「璃々もお手伝いするー!」

「いや、お主らには審査員として誰の料理が最も良いか食べ比べてもらいたい」

「とびっきり美味しくつくるから、楽しみにしていてね」

 

 紫苑は特に美以に向けて言っているようだった。南蛮組の料理とはヒドイらしいし、本質は「大人しくしていて」ということだろう。私はちょっと味わってみたいような気もするが。

 

「お、何や何や」

「お料理してるのー?」

 

 さて、私たちも食材を用意しなければと思ったところに、凪、沙和、真桜の三人がやってきた。何も知らない風で入って来たが、嗅覚の鋭い奴らである。何か美味いもの食べさせてもらう気満々という感じだ。

 

「紫苑に触発されてな。料理勝負みたいになった」

「じゃあウチら審査員な!」

「沙和もー♪」

「うふふ、じゃあ、そこに座っていてね」

 

 なんとなくやんちゃな娘と母のような雰囲気。紫苑と組ませたら、本当の年長メンバーでもない限り大抵母娘っぽくなるから面白い。……なんて口に出したらまた「お前は娘っぽくならないな」と言われるのだろう。

 

「そこで迷いなく審査員側っちゅうのがホンマお前らやな」

「えへへ~」

 

 褒めてないぞ。

 

「ウチのために精一杯愛情込めて作ってや」

「ま、それはええけど。この先、料理の一つもできんでやっていけるかねぇ?」

「若者相手に僻むのはみっともないぞ」

「同い年やぞ」

「大概にしておけよ」

「えぇ……」

 

 一瞬本気の目だったんだが……。

 

「ウチには絡繰が有るしー」

「沙和も自分で言ってもばちが当たらないくらいにはおしゃれの道を進んでるの~」

「それに、警邏の仕事がなくなるワケやあらへんしぃ」

「……私も参加しよう」

「ほほう、凪が。料理はできるのか?」

「凪はウチらの中やったら一番の美食家やで」

 

 ともかく、狙い通りの流れにはなった。私と他の二人では、おそらく基本的な料理のスキルに大きな隔たりが有る。もちろん小手先の工夫でどうにか誤魔化すつもりだが、それも凪の舌にかかればすぐに見破られるだろう。一方で、料理人としてはまだ未熟。こっち側に来ておいて欲しかった。

 本人たちが言った通り、真桜と沙和には平和な中でも輝く分かりやすい特技が有る。その点で凪はコンプレックスを持っていた。もちろん、この先も武は必要なものだ。内の賊や犯罪も有るし、外部の部族が攻めかかって来ないとも限らない。むしろ現実の三国時代ではここからが本当の混沌の幕開けだった。しかし、本人はその辺りを割り切れていない。それに、差し迫った問題では一刀のことだろう。前から自分の女性としての魅力に自信が無かったのに、今ではライバルが三倍にもなった。この交流期間に離れているうちにも忘れ去られているかもしれない……。これまたそんなワケはないのだが、凪は悩んでいた。「この先、料理の一つもできんでやっていけるかねぇ?」という煽り文句は結構刺さったはずだ。

 まぁ、今のうちに美食家、料理人の面も伸ばしておいて損は無いという親切心もあるにはある。

 

「変態的な激辛好きでもあるけどね~」

 

 そうそう、激辛好きも特徴だ。特に、美食家として先を行っている華琳は辛いものだけは苦手。差別化にもなるだろう。

 

「……小さい子もおるんやからやめてな?」

「な、何でもかんでも辛くはしない!」

 

 まぁ、今は自重してもらうが。

 

「璃々ちゃんも審査員なの~?」

「うん!」

「ええんか~選手にお母さんおるけど、ずるしたらあかんで」

「しないもん!」

「お前らよりよっぽどちゃんと審査しそうやと思うで」

「えー、聞き捨てならんなぁ」

「順位付けるの面倒臭がって『全員優勝』とか言いそうやもん」

「その手が有ったか」

「有らへん例として挙げたんやで」

「あーあ、戦争は人を変えてまうなぁ。寝て起きて酒呑んでダダこねてやった聆もこんなしっかりした大人になってしもて」

「存分に祝福して頂きたいわ」

 

  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「それにしてもすごい速さなの」

 

 三人も加わって料理が続けられるが、やはり紫苑の手際は際立っている。本来なら桔梗も互角なのだろうが、今は饅頭か何かの生地を捏ねていて、素人目にも分かりやすい手際の良さは無い。

 

「人妻力ってやっちゃな」

「そっか~、とってもキレイだから思わなかったけど、璃々ちゃんのお母さんってことは、そうなんだよね~」

「あの人は璃々の顔も見ずに逝ってしまったけれど、ね」

 

 少し重い話だが、だからこそ、璃々は父親がいないことをさして気にしていないのかもしれない。紫苑の器なら、一人で父親と母親の両方をこなせるというところもあるだろうが……。その紫苑本人についても、こっちはこっちで意外とキャピキャピしてるものな。

 

「未亡人か……これは隊長が放っておかんな」

 

 真桜のこの言いようにも、母娘揃って気に留めていない様子だ。

 

「その隊長……北郷一刀というヤツはどういった男なのだ? 戦が終わって、顔合わせこそしたが、なかなか踏み込んだことまでは話す暇が無いままに三国に——いや今は三地方か――まぁ、そうやって分かれたからのう。戦で手合わせした限りではなかなか肝が据わっておるようだったが」

 

 桔梗が、料理の手こそ止めないままだが興味深げに尋ねた。変に名の売れている私の上司でもあるし、一歩引いて冷静に考えれば魏の古参、曹操の側近である。気にならないと言う方がおかしな話だ。凪も「私たちの隊長ですから」と嬉しそうである。……その手元で煮えたぎる物体の赤さと鼻を突く刺激臭はスルーして、私も「ま、理由も無く華琳さんが男を近くに置いとらんわな」ともったいぶったことを言っておいた。

 

「節操無いけどな」

「なんかそれもね~、優しさだから許しちゃう! みたいな~」

「ほほう。顔もそれなりに整っておったが、お主らのこの惚気様……楽しみじゃなぁ? 紫苑」

「そうやってギラギラしてると逃げられるわよ」

「ま、ギラギラできるうちにしとけばええわ」

「……何じゃその顔は」

「端的に言うわ。お前らが大戦で対峙し、そして敗北した魏の将……あれだいたい隊長のオンナ」

 

 さすがの桔梗も一瞬顔が引きつった。

 

「待て待て、華琳のカキタレと聞いているぞ」

「華琳さん本人も華琳さんが手ぇ出してない相手も攻略済みやから」

 

 言っていて自分でも薄ら笑いが漏れた。ホント冷静に考えると頭おかしい。

 

「……お主もか?」

「私は……昔は桔梗みたいにギラギラしとったんやけどなぁ……」

 

 勇ましく最速でお手合わせ頂いたものだが……その実力の片鱗を見て以来手が出せなくなっている。主導権を握られるのが恥ずかしい損な性分だ。

 

「人中に呂布あり、閨中に北郷あり」

「恋を引き合いに出すか……」

 

 まぁ、紫苑と桔梗の二人ならガンガン攻めていけるだろうとは思うが、たぶんいつの間にか夢中になってて精神の根本的な部分で下の立場に……うーん、恋愛に上とか下とか言ってる私の方がおかしいのか、これは。やっぱり肉体関係なんて酒の勢いで流してしまうに限るな。

 

「随分賑やかですねぇ」

「何をやっておるのかや?」

 

 と、ガラにもない薄汚れたピンクの思考を止めるように声がかかった。

 私と桔梗で話している間にも沙和と真桜の方はまた新しい話題に移ってペチャクチャやっている。一般兵向けの食堂の周りは、この時間はだいたい閑散としていることも合わさって、確かに特別賑やかに思えるだろう。

 

「おお、美羽様に七乃さん。料理大会をちょっとな。もうそろそろできるって良え頃合いや」

 

 ちらりと他の参加者の方も見た。桔梗は何やら蒸し上がるのを待つばかりいう感じだし、紫苑も最後の一炒めっぽい。私のもそろそろだ。……凪のやつは、もうよく分からない。

 

「ふむふむ、ならば早よう持ってまいれ!」

「やから『もうそろそろ』やって」

 

 なかなか上手い返しが難しいタイプのボケ。ちゃん美羽プロの七乃さんに振って凌ごうかと思ったが、先に桔梗が話しかけた。

 

「七乃よ、……お主もなのか?」

 

 と、しみじみというか、感嘆というか。さっきの話題を引きずっているらしい。

 

「はい?」

「隊長の豪槍伝説を、ちょっとな」

「ああ、私は今のところご縁が無いですねぇ。お嬢様一筋ですし」

「よぉ言うた! それでこそわらわの世話役じゃ!」

「と言うか、聆さんが取ってきた人は聆さんが囲ってましたからね。その点は、猪々子さんや華雄さんも無いと思いますよ」

 

 桔梗と紫苑が妙に合点がいったような顔で見て来た。違う違う。「囲った」って、七乃さんが意味深な言葉を使ってるだけだから。猪々子も華雄もイマイチおバカでそういう雰囲気になってないのだろう。

 

「でもそう考えると面白いですよねぇ。世の男性が散々ホワホワ叫んで騒いでる張三姉妹も舞台を一歩降りれば一刀さんのものなんですから」

「悪い顔しとるぅ」

「天和ちゃんたちも、もう隠す気も無いっぽいもんね~」

 

 もはや熱愛報道されて喜んでるまで行ってた気がする。闇堕ちしたファンに刺されないか心配だ。

 

「これからが楽しみですね」

 

 どういう意味でだろうか……。張三姉妹の炎上か、三国美女総攻略か。どっちにしても楽しみというより恐ろしさが先に来ると私は思う。が、私にはどうすることもできまい。全ては一刀のおちんぽが悪いのだ。今は目の前の料理。

 私は面倒事は未来の私とその他名軍師様方に任せることにして、出来上がったスープを椀に注いだ。

 

「さ、私は完成っと」

「どーしたのじゃ? 急に自己紹介なんぞして」

「『鑑惺』やなくてな」

「なんと、鑑惺ではなかったのかや!? 何者じゃお主」

「抑揚の差ァ」

 

 ちゃん美羽のボケを受けながら、それぞれの前に椀を置いた。中に入っているのは、スープと、薄緑色の丸い塊。一口大のロールキャベツだ。

 

「葉野菜で肉を包んでみた」

「ほうほう、水餃子の生地の代わりに甘藍を使ったワケですね」

「巾着みたいで可愛いの~」

「甘藍……羅馬渡来の、腹具合を良くする薬草と聞いておるが、料理に使うか。羅馬との交易が盛んな魏ならではといったところか?」

 

 ……レッドペッパーは当たり前な顔して存在するのに甘藍はローマから来ていることになってるのか。

 

「いや、これはウチらも初見やね」

「いきなり意表をついてきたな。いやはや、鑑嵬媼らしい」

 

 というか野菜で肉を包む料理もいつから有るものなのだろうか。少なくとも"ここ"では新しい発想のようだが。

 

「おくすり……?」

「うーん、健康に良えんは確かやけど、思とるような味やないで。野菜の中でも全然クセが無くて、これが嫌いって人はあんまり聞いたことないくらいや」

 

 強いて言えば何にでもついてくる千切りが邪魔に感じる人も居るというくらいだろうか。

 

「(元々あまり普及してないから嫌いも何も……)」

「(……そう言えばそーやな)」

 

 千切りがどうこうとかも、キャベツが普及している現代でのこと。またうっかりしていた。戦が終わったからって迂闊な発言が増えてきている気がする。気を引き締めなければ……。

 

「(ほんと聆さんは聆さんですね)」

 

 また勘違いが加速して憂鬱になる私を他所に、沙和が最初の一口をつけた。それに続いて他の審査員も食べ始める。

 

「ん……甘藍ってそんなに味は無いのかな? ちょっと甘くてフワフワした感じ……?」

「包みがペリッと破けて汁が出て来る感じが良えなぁ。小籠包とかと違うんは甘藍自体の水分も多いとこかな」

「あちちっ」

「ほら、よう冷まして」

「剥がして食べるのが面白いのう」

「お嬢様、お行儀が悪……いんですかね? 聆さん」

「少なくとも私はそんなこと気にせん」

 

 見た目に汚いということでもないし、特段味が落ちるということでもない(少なくとも私には分からない)。その作りの面白さもロールキャベツの良さなら、面白い食べ方も良さであっても不思議ではない。

 

「うーん、初めからなかなか良かったな」

 

 概ね好印象といったところ。優勝を狙うにはちょっと弱い感じはするが、まぁ、料理できないというレッテルは剥がせたのではないだろうか。

 

「次は私ね」

 

 キレイに照りが入った酢豚。余談だが、さすがにピーマンやパイナップルは入っていない。ともかく、凄い出来栄えだというとが一目で分かった。見た目も匂いも、今すぐ棄権して審査員席に座りたいほど食欲を掻き立ててくる。

 私の羨望の視線をよそに、真桜がさっそく一口目。

 

「本職かな?」

 

 で、この一言。さっきの物珍しさからくる食いつきじゃなくて単純に味でガッチリ掴んだ感じだ。

 

「おいしい!」

「やっぱり、基本に忠実っていうか、根本的に重ねた経験の力って感じなの~」

「美味じゃなぁ」

「確かに、聆さんの料理は奇抜な分細かいところに詰めの甘さが有ったように思われますね。試作段階というか」

「そこは否定しようがないなぁ」

 

 七乃さんはともかく、沙和たちもいつの間にか舌が肥えていた。ここまで基礎力の差を見破られるとは。

 

「しかし、料理は味の完成度だけではないぞ。次は儂の番。そろそろ甘いものが欲しい頃合いじゃろう」

 

 蒸篭が開かれると共に蒸気がモワッと立ち上る。そうか、蒸し物は登場も派手で良いな。

 

「おぉ~」

「良いですねぇ、桃饅」

 

 そして出てきたのは桃の形の桃饅頭。調理中もちらちら見えていたが、これは完全にやられた。ただでさえ甘いもの好きが多いのに、私のスープから紫苑の主菜、そしてこのデザート。完璧なタイミングだ。

 意外と冷静な勝負師の一面だ。

 

「文句無し! なの!」

 

 もう優勝は決まったようなものか。

 と思ったが、真桜が「一つ言って良え?」と切り出した。

 

「……どうした?」

 

 桔梗もまさか待ったがかかるとは思ていなかったらしく、少し緊張した面持ちだ。

 

「桃饅って、何かいやらしいな」

「思春期の男児か何か?」

 

 真桜の下ネタは置いておいて、味も演出もタイミングも正に文句無し。優勝は決まりだろう。

 

「さて、最後は凪だが……」

「………」

 

 本人もやましいところはあるらしい。凪の料理は案の定唐辛子の赤に染められた何か(たぶん鶏肉)だった。

 

「凪、辛くせん言うたよな?」

「『"何でもかんでも"辛くはしない』だ」

 

 一応言い返して来たが、すぐにまた気を落とした。

 

「………しかたないじゃないか……作っている間にも勝負は見えていた。発想、実力、それに流れを読んだ甘味まで揃えられた。そうなればもう激辛でオチになるしか……」

「そんな真桜みたいなことせんでも……」

 

 個性だとかこれからだとかで煽ったのは私だが、流石に効き過ぎじゃあなかろうか。いや、一応心の中で謝っておくが。

 

「ウチそんな逃げのボケはせぇへんで」

「うぅ……」

「追い打ちは止めて差し上げろ」

 

 机に手をついて肩を落とす凪の背に、ぽんっと肉球が置かれた。

 

「泣くんじゃないにゃ、凪。みぃたちの料理を食べて元気出すのにゃ」

 

 いつの間にか居なくなっていつの間にか戻って来ていた美以だ。もう片方の手には何か見ようによって何色にも見える感じの物体が。聞く限りでは料理らしいが。全く、いつの間に作ったんだか。後ろではトラたちもそれぞれに違う"ナニカ"を持って待機している。

 

「有り難う……ありがとう………」

 

 しかし精神的にダメージを負った凪にとっては唯一の救い。例の言葉と共に頬張り、「ゴっふ」と小さく呻いて動かなくなった。

 

「おみゃーらの分もあるのにゃ! エンリョせずにどんどん食べるのにゃ!」

「……うん」

 

 璃々は紫苑と共にいつの間にか避難。真桜と沙和と七乃さんはノックアウト。ちゃん美羽の一票により美以が料理大会優勝となった。かなり極端に人を選ぶ味らしい。私も割と美味しく頂いたので、桔梗に「やっぱり頭おかしいわお主」と酷い暴言を浴びた。




沙和と真桜がキャラとして便利過ぎる

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