一日にちょっとしか進められません。
比喩とかオノマトペとか上手く使わないといけないので、
凄く疲れます。
現在4300字程。今週末の投稿を予定しております。
待っててね!エロい人!!
「ハッっ!!」
「くっ……」
かゆうまとの鍛錬。相変わらず押され気味では有るが、なんとか動きに反応して受け流せるようになってきた。
「遅いぞ!」
「なっ!?……と見せかけてオラァッ!!」
「ぐぅっ!?おい嵬媼!蹴りは無しだろ蹴りは!!」
「投具も細剣も糸も無しにしてその上蹴りも禁止とか、どないせぇって言うんや」
「正々堂々とその……何だそれは?」
私が左手に持つ黒いデカいのを指差す。
「うーん、なんやろな?私も分からん」
「銘は無いのは予想していたが、まさか種類も知らないとは……。とにかく、正々堂々とソレで打ち合え!」
「それは勝負に成らなさすぎて鍛練には良くないやろ」
「なに、手加減ぐらいしてやる。安心しろ」
「かゆうまェ、絶対途中で忘れるし。それに、これってお前の方の鍛錬も兼ねとんやからな?」
「ぐむむ……仕方ない。蹴りは認めてやろう」
「なんでそっちが譲歩したみたいになっとん?」
軽口を言い合いながらもそれは口先だけで、全身は再び戦闘態勢に移行して、辺りの空気がシンと張り詰める。意外なことに、かゆうまも集中すると鎮まるタイプだった。何かと気が合うな。かゆうま。
「鑑惺様!」
と、その静寂を破る者が一人。
「何や?」
「袁紹と公孫賛との争い、袁紹が勝ち、公孫賛は徐州の劉備の下へ落ち延びた、との情報が入って参りました」
「分かった。下がれ」
反董卓連合が解散してしばらくの時が過ぎた。後漢王朝にはもはや力は無く、諸侯同士の小競り合いが続いている。今回のハムソンの敗北もその一つだ。そんな中曹操軍は盗賊や野党の討伐を重ね、着実に実戦能力を上げている。鑑惺隊への特殊技能教育も概ね順調に進んでいた。
歴史が動き始めるのも近い。私はといえば、腹の傷も殆ど完治し、再び修行と勉強と仕事と道化をこなすハードな日々を送っている。
「アイツは戦場で危険地帯に飛び込んで命を落としそうだな」
試合を邪魔されたことに腹を立てたようだ。
「アッハッハッハ!!お前がそれ言うか!」
「ぐ……」
「それに、どっちにしろもうそろそろ時間やったわ。丁度ええ区切りや」
「ん?何の時間だ?」
「ハァ……そんなことも忘れてしまったの?相変わらずの猪ね。軍議よ。軍議!」
「うお!?荀彧居たのか!」
「いちゃ悪い?まったく、元からいる猪だけでも大変だってのに、忠誠心まで欠如した特攻バカなんだから!なんなの?一から十まで指図しないとまともに仕事出来ないの?」
桂花のかゆうまに対する態度は厳しい。春蘭を上回る特攻気質でその上
「ん?どうしたんだ荀彧 。えらく機嫌が悪いな」
高度だったり、長かったりする口撃が効かない。(頭が)悪いのはかゆうまの方なのに、逆に桂花が変なように扱われる様は爆笑物である。
「ちょっと!聆も笑ってないでこのバカを何とかしてよ」
「おいアホ!軍議くらい覚えとれカス!!」
「何だと!?嵬媼!いくら貴様でも許さんぞ!!」
「だって、そない言えって桂花が……」
「何だと!?おい荀彧 !!歯ぁ食いしばれ!」
「聆、本当に止めて。少し前からずっとお腹が痛みっ放しなのよ」
「おい待てかゆうま。少し話が有る」
「う、うむ。どうしたんだ?急に改まって」
「驚かんと聞いてくれよ……」
「お、おう……」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「ワッッ!!」
「うわっ!?びっくりした」
「驚くな言うたやん」
「くっ……この〜〜!!」
「うわーーーー」
「どうして聆までバカになるのよ!?本当にやめてよ!!」
桂花が本格的に半泣きになってきた。
「じゃあかゆうま。私ら軍議行ってくるから。適当にお茶でも飲んどいてくれ」
「うむ。分かった。なにか命令があったらよろしく頼む」
「どうせ守らないくせに……」
「うん?何か言ったか?荀彧 」
「何でもないわ!ほら聆、行くわよ!」
かゆうまはATK(突進力)の代わりにMP(精神力)を消費する魔剣である。
そして桂花には気の毒だか、これから差し掛かる中庭からも何やら騒がしくて愉快な雰囲気が漂ってきている。……今度胃薬の調合法でも調べるか。
桂花のツッコミはネタに繋げやすいです。
つまり桂花が必死になって真面目に話そうとする限りボケは繰り返します。
短いけど久々(精神的)に勢いの良い物が書けて幸せです。
エロも良いんですけどね。観る専でしたね。