哂・恋姫✝凡夫   作:なんなんな

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呂布は一騎当千ですが、作者は、弓兵百人の方が恐いです。



第四章一節

 いつか、「ドジを踏まなければ死にはしないだろう」といったな。すまない。アレは嘘だ。戦場恐いです。隣にいた人が静かになったと思ったら死んでるんですもの。

 

 陳留から村へ帰る途中立ち寄った街で、北から黄巾の大部隊の襲撃を受けた。運悪く中央城の無い街だったので、外門が破られる前になんとか防壁を建造し、擬似的な砦とした。戦える野朗衆と一部の女、元々の警備兵による義勇軍を組織し、大梁義勇軍と名が付いたが、なかなか思い通りには動かせない。大規模な組織運営は諦め、多数の班を作り、それを南以外の三方位に振り分けた。凪と私が北で一番の大部隊。沙和が東、真桜が西。私達が十数人の班長を操り、班長がまたその下に指示を出す。大勢を一気にまとめるカリスマが無くても、これならなんとか指示が通った。

 

 仮眠の為に退いたついでに東西の様子を見たが、真桜のドリルにやられた死体はヒドかった。大穴開いて傷口がボロボロなんだもの。

 

 酒の入った瓢箪をグイッと傾ける。飲まなきゃやってられない。ホラーゲームとかスプラッタとか結構慣れているが、ナマの切断の感覚はキツい。敵が南にも周り始めて、北の主力が私になったのもイヤだ。斬り合いは別に良い。そこそこ鍛錬を積んでいる(……)し、前世でも一時期レディースで喧嘩やってたし、何せ私は身体がデカい。身体が大きいということは、つまりリーチが長くて威力も出やすいということだ。相手のガードの上から叩き潰す感覚は思わず笑いだしたくなるものだ。ただ……偶に飛んでくる矢が怖い。凪が南に行ってから、完全に私狙いだ。あー、アイツらうぜぇな弓兵の野朗。アイツら殺すかー。雑魚はどいてくれソイツ殺せない。あぁーーーいい感じに酔っぱらってきたー。

 

「オラオラオラオラおラオらァ!!アハハハハハハハハ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ」

 

首がトぶ、って言うけど、本当に飛ぶんだな。何だか滑稽だ。デカい身体、デカい武器は良い。雑魚はブンブン振り回すだけで吹っ飛ぶ。これで凪に手も足も出ないんだから信じられん。アイツ速過ぎんだよ。

 

 そうこうしている内に、矢の密度が高くなってきた。弓兵の陣地もソロソロか。その辺に転がっている屍を盾にして一気に突っ込んだ。乱入してしまえばこっちのものだ。敵が勝手に盾になって、矢など何も怖ろしくない。

 

「いいぞ 小娘! 逃げる奴は 黄巾だ!!

 逃げない奴は よく訓練された黄巾だ!!

 ホント 戦争は地獄だぜ!

 フゥハハハーハァー!!!」

 

酔いに任せて暴れまわる。相手が死んでるか死んでないかももはや関係ない。立ち向かってくる奴の代わりに背を向けて逃げ出す奴が増え、叫びよりも悲鳴がよく聞こえる。だらしねぇな。まだ二十人も殺してないぞ?

 

     ――――――――――――――――――――

 

「状況は?」

「賊は北の門を破り街に侵入後、四方に分散し、断続的に攻撃を仕掛けてきています。南は先程の許緒将軍の突撃により敵は敗走、今は東西からの攻めが苛烈になっています。」

「じゃあ楽進さんは西、ボクが東に行こう。秋蘭様は南の監視をお願いします。」  

「了解した。……では季衣、華琳様への早馬も出しておくぞ」

「はい!おねがいします」

「そう言えば、北はどうなっている?」

「はい、北はですn

 オビエロ!スクメ!!タイグンノリテンヲイカセヌママシンデユケ!!

「…………大丈夫そうだな」




聆ちゃんアル中人格破壊BADENDがチラーミィ
そんな主人公 修正してやる!!
街の設定、敵や味方の来る方角とかは捏造です。
情報が見つけられなかったので。
恋姫の戦闘はザックリですね。流石ギャルゲー。

酒の力に頼ったら変なことになった。
吹っ飛ぶって言っても、実際はずっこける程度。
これで敵方に魏延レベルの武将がいたら死んでました。
武器左右に振り回してるだけですもん。

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