乗り鉄探偵南 達仁 L特急「雷鳥7号」京都北陸殺人事件   作:新庄雄太郎

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そして、達仁と穂乃果とことりと花陽は高岡で下車して氷見線に乗り換えて伏木へ向かった。


第2章 列車の死

「えっ、雷鳥の中で殺人が起きた。」

 

と、ことりは言った。

 

「そうなのよ。」

 

「恐らく、犯人は誰かに毒殺されたんだ。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

と、車掌は言った。

 

「この列車は何処行きかわかりますか。」

 

「ああ、終着の富山までです。」

 

そこへ、鉄道公安がやって来た。

 

「どうしました。」

 

「大変です、車内で女性が毒殺されたんです。」

 

「何ですって。」

 

「あのー、君は。」

 

「俺は音ノ木坂学院の南 達仁、探偵だよ。」

 

「あっ、もしかして君は高校生探偵の。」

 

「はい。」

 

「そうでしたか、私は東京中央鉄道公安室・捜査主任の榊と言います。」

 

「同じく、星野です。」

 

と、手帳を見せた。

 

「なるほど、君たちが北陸へ行く途中で死体を発見したってわけだね。」

 

「うん。」

 

「私たちは、京都から特急「雷鳥」に乗って高岡まで行ってそこから伏木へ行くの。」

 

「そうか。」

 

「はい、高岡からは氷見線に乗って。」

 

「ほう。」

 

そして、達仁と穂乃果達が乗ったL特急「雷鳥7号」は高岡に到着した。

 

「じゃあ、とにかくまた改めて話を聞くからね。」

 

「はい。」

 

そう言って、達仁と穂乃果とことりと花陽は高岡で下車して氷見線に乗り換えて伏木へ向かった。

 

達仁と穂乃果達は、高岡から氷見線に乗って万葉集巡りをすることにした。

 

「これが氷見線ね。」

 

「そうよ。」

 

「そのあたりを走ると、男岩と女岩が見えるんだって。」

 

「へぇー。」

 

「これが、氷見線の車窓スポットね。」

 

と、ことりは言った。

 

「そうさ。」

 

氷見線は、北陸本線から分岐するローカル線のひとつであり、富山湾岸を走る。高岡駅 - 能町駅間では万葉線高岡軌道線と並行し、伏木駅付近は工業地帯となっている。

 

「早速、回って見ようか。」

 

「ええ。」

 

達仁と穂乃果達は、万葉集巡りをする為に伏木駅で下車。

 

勝興寺

 

「春の苑(その) 紅に(くれなゐ)ほふ 桃の花 下照(したで)る道に 出(い)で立つ娘子(をとめ)」

 

と、達仁は言った。

 

「あっ、それ知ってる。」

 

「穂乃果と花陽ちゃんはわかるのか。」

 

「うん、それはね乙女たちが樹下美人象の絵を見るようだと言ってるんだ。」

 

「へぇー。」

 

「まるで、演劇のシナリオみたいだわ。」

 

と、花陽は言った。

 

二上さん

 

「玉くしげ 二上山(ふたがみやま)に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は来(き)にけり」

 

「これはどういう意味。」

 

と、ことりは言った。

 

「ああ、これわね、家持はこの山を題材にした多くの歌を詠んでいます。きっと家持が住んでいた国守館跡からは、当時は二上山がよく 見えたのでしょう。同じ名前の「二上山」がある都を恋しく思いながらこ朝夕に眺めていたのかも知れませんが、越中の 二上山の四季の美しさに感動したのでしょうか。なお守山城は、その後上杉謙信の攻撃を受けたり、越中を制圧した豊臣秀吉方の前田利長の居城となったりと、歴史を 重ね、江戸時代初期の元和元年に廃城となりました。」

 

「なるほどね。」

 

雨晴海岸

 

「馬並(な)めて いざ打ち行(ゆ)かな 渋谿(しぶたに)の 清き磯廻(いそみ)に 寄する波見に。」

 

「あっ、ここね。」

 

「そうだよ、ここが雨晴海岸さ。」

 

「そう言えば、家持がここの海岸に来てたって。」

 

「これはな、馬を並べて、さぁ、出かけましょう。渋谿(しぶたに)の清い磯辺に寄せる波を見に。」

 

「なるほど。」

 

 




そして、L特急「雷鳥」で起きた殺人と先日起きた殺人と関係しているのか?

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