ブルアカ 主要キャラ全員生存 RTA   作:siyu

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文字数少なかったので特に意味の無いフレーバーテキストを後半に突っ込みました。


回録

 

>ネルは膝から崩れ落ちる様に倒れた

>完全に気を失った様だ。

 

 スウゥゥゥ………大☆勝☆利!!(咆哮)

 

 難易度超絶ウルトラC達成だぁぁぁ!!!やったあああぁぁぁぁぁ——アッ死ぬ。

 

>貴方はその場に背中から崩れ落ちた。

>そのまま勢いよく咳き込む。

 

 うわ残り体力ひっく。あと数分戦ってたら疲れで動けなくなってましたね。体力回復も兼ねて宴をしましょう。アイスティーしかないけどいいかな。よくないですね。白菜でも食べましょうか。

 

>栄養ドリンクを飲んだ

>体力が回復した

 

 宴の内容がしょっぺぇ……。この分だと帰っても疲れで何も食えませんね。

 

>ネルはすぐに目を覚ました

>そのままポツリと呟く

 

 回復はっや。羨ましい。

 

「あたし負けたのか」

 

 そうだよ(迫真)

 まぁ一応勝てましたが、レズちゃんが勝てたのは狙い6割偶然4割ってとこです。あと初見だったのもこっちに有利でしたね。

 

>ネルは貴方の腕を見つめ、頭を下げる

 

「あ”〜、その……腕。すんません」

 

>大丈夫と言う代わりにひらひらと無事な方の手を振る。

>訓練室に備え付けの包帯と棒をくるくると腕に巻きつける。

 

「へぇ、器用なもんだな」

 

 『器用』を持っているとこういった簡易的な事も習得してくれるのが楽ですね。RTA走者の強い味方です。

 

>ネルはあぐらをかいてあなたへ質問をかけてくる。

 

「最後の一撃、ありゃどういう事だ?」

 

 ひょ?

 

「どう考えても痛すぎる。あんたの攻撃は何度も受けた。手加減してた訳じゃねぇ筈だ。その上で耐えられると踏んだんだがな?」

 

 む、解説しても良いのですがそうするとネルに奥の手を一個晒す事に………まぁ良いか。ネルの好感度の方が大事です。

 

 では解説タイムといきましょう。まずは肝である『変質』についてざっとおさらいと行きましょう。『変質』とは自身の神秘を自由に変換させるスキル。副次能力として相手の神秘を劣化コピーも可能。レアスキルらしい性能ですね。

 

 「何だそれ、反則じゃねぇか」

 

 おや次期最強格さんが何かほざいてます。私からすればネルの成長速度の方が余程チートですが何言ってるんでしょうかね。なんで一試合でレズちゃんの動きを見切れるのかさっぱり分かりません。走者は役立たず。(自虐)

 

 話を戻しましょう。

 

 私が必要としたのはコピーの前段階となる解析の完了。解析さえできれば神秘を対ネル専用にチューニングできます。要は特定キャラへ防御無視かつ確定会心の状態になります。

 

 油断+疲労+レズちゃんの全力+会心で漸くネルが気絶する威力は出せます。ミカの下位互換ですね。チートゴリラがよぉ……。(嫉妬)

 

 全力で勝ちを狙うなら、解析の時間が喉から手が出るほど欲しかったので速度+小技特化で時間稼ぎしまくったのですが、それでも最後は捕まりかけましたね。あぶなかった。

 

「あ……あ〜なるほど!あんたが1番嫌だったのは、私が不都合を一切合切無視して短期決着を狙う事。その思惑に私はまんまとハマったってわけか!」

 

 そゆこと〜。

 

「てなると初手で翻弄されたのが良くなかったな。動きを見切った上で勝つって目標が私の中に出来ちまった」

 

 戦闘中も思いましたがネルって戦闘IQ高めですよね。原作の対トキ戦は結局力技で突破してますが、あれも才能の権化みたいなヤツが頭使った上でゴリ押し選択したのが正しいですし。

 

 これを見抜かれたまま試合始めると始まった瞬間に一発ぶち込んで流れを作るという選択を取れません。よってレズちゃんはジリ貧で殺されます。世の中は世知辛いね、パトラッシュ。私は猫派。

 

 話が変わりますが次は先生が来た後からにスタートになると思います。時系列順に出すと過去アビドス→ひたすら訓練→原作アビドスの順で出すことになってテンポ悪くなりそうなので。原作開始まで大幅カットします。特段大きなイベも無さそうですし。ワカモとガチ戦闘しそうなぐらいでしょうか?

 

 そろそろ勝った特典をゲットしましょうか。

 

>貴方はネルに、名前で呼んでくれるという約束はどうしたと聞いた

>ネルは少しこそばゆそうに頭をかく

 

「あ〜、じゃあ……改めて。シズキ、よろしく……オネガイします」

 

『パンパカパーン、ネルが友人になりました!』

 

 ほんのりとホモガキの風味を感じるテキストですね。やっぱり好きなんすねぇ(呆れ)

 

「怪我治ったらもう1試合やるか?」

 

 いやです(建前)いやです(本音)

 

「ハッ!冗談だ」

 


少女帰宅中…………


 

 たっだいまー!!

 

>貴方はフラフラしつつも家へ帰宅した。

>エプロンをつけた彼女が出迎えてくれる。

 

「おかえ腕折れてる!?」

 

 あ医務室行き忘れた。まあいいか(ダメ)

 

「あぁもう救急箱あったかなぁ〜」

 

>彼女はパタパタとリビングへ向かった。

>貴方は靴を脱いだまま、ぐったりと床へ寝転がる。

>もう一歩も動けそうにない。

 

 む、予想以上に疲れてますねぇ。どっか寄り道したらぶっ倒れてたかも?

 

「腕折れてるし、神秘も尽き気味。いくつかの筋肉が炎症起こしてる。何やって来たの。姉さんだいぶ強いのに」

 

 後輩(ネル)と死合(誤字にあらず)して来ました。すっげえきつかったゾ〜(真実)

 

「ネル……あぁ、あの子。この時期からそんなに強いんだ」

 

>貴方は彼女がネルの事を既知であった事に少し驚く

>そういえばこの子はどこの学校へ行っているのだろうか。ミレニアムではない様だが。

 

 ……え?レズちゃん知らないの?何それ怖。

 

>………まぁいいか。

>視界がぐらぐら揺れ視点が定まらない

>このまま気絶してしまいそうになる。

 

 あ、やべ眠気デバフついてる。それも結構重度のヤツ。疲れと神秘が枯渇気味なのが原因ですかねぇ。にしてもだいぶ強い気がしますが。

 

「ご飯食べれる?お風呂入れる?」

 

>酷く眠い

>どちらも無理そうだと首を横に振る

 

「んーじゃあこのまま寝室に行くよ?お風呂とご飯は明日の朝にしようか。よいしょ」

 

>貴方を軽々と持ち上げる彼女に、貴方は重くないかと聞く

 

「姉さんが重いなら箸だって重くなるよ。姉さんは目つむってて」

 

 え、やだ。カッコいい。惚れそう。

 

 どうしよう。今からでも連邦生徒会長ルート行きます?通称“姉妹ロリ百合インモラルート”という地獄の名前のルートですが。……流石に辞めておきましょう。そこまで人間性(ヒューマニティ)捨ててない。ワタシ、ニンゲン。トップレベルの走者は時々人間辞めてる気がしますが……それは違うベクトルですね。

 

 まま、とりあえずは怪我の治療に専念しましょう。レズちゃんでも骨折程度なら3日もあれば治せます。

 

 レズちゃんの寝室ですが色気もへったくれもないですね。花のJCなのに。すまねぇ、私がRTAなんぞしてるばっかりに。

 

>貴方はベットへ優しく乗せられた。

>意識が急激に遠のいていく。

 

「おやすみ、姉さん」

 

 では短いですがこの辺で。ご視聴ありがとうございました!

 

 


 

 

 多分、ある海辺での話。

 

 雲が澱み、冷たい風が少し露出した肌を撫でる。次の瞬間には雨が降りそうな天気。私は苦手だが、目の前の彼女は好きそうな気がする。

 

 数分経ってようやく、私は話しかけた。

 

「初めまして……でいいですか?」

「いいんじゃないか?超人殿。少なくとも今回は初対面だ」

 

 中肉中背のいたって普通の女性に見えた。人混みで視線を切れば、次の瞬間には忘れている様な。その手に持った本の方が余程存在感がある気さえしてくる。

 

 気配が薄過ぎるせいで逆に気を引かれる奇妙さ。今回の彼女は、そんな人だった。

 

「前回ぶりだな。いつだったかは忘れたが」

 

 とりあえずといったふうに話を始める。低い声で彼女は言った。外見通りの平々凡々とした、落ち着く声だ。

 

「会う約束の直前に貴方が死んだので、だいぶ会ってない気がしますね」

 

 彼女は首を傾げた。人形の様に、ことりと音を立てた気がした。

 

「前回は………何で死んだんだったか」

「ユスティナ信徒に後ろからSR(スナイパーライフル)で一発。痛みを感じる暇も無く死んだでしょう」

 

 よく憶えている。何せ電子の目で何一つ見逃す事なく記録したのだから。

 

「先生は貴方の飛び出た脳漿をかき集め、血に塗れながら空っぽの頭に戻そうとしていました。哀れでしたよ」

 

 いくつも地獄を見た。それでも悲劇は見慣れるものではない。まだ情は持ち合わせているつもりだ。自身が頼りにした人に起こった事なら尚の事。少し非難する様な目で彼女を見つめた。

 

「悲しませてしまったのなら、申し訳ないな。今更謝れもしないが」

 

 まるでジャクリーンの様だと彼女は軽く笑った。作ったのが分かりやすい表情。

 

「ジャクリーン?」

 

 少なくとも私の知識にそれはなかった。彼女と会話すると時折ある事だ。彼女も特に気を害する事もなく、いつもと同じ様に解説を始める。

 

 ジャクリーン・ケネディ・オナシス。ある一国の指導者、その伴侶だ。その指導者が晩年、暗殺にあった際、その弾け飛んだ夫の頭を集め始めたという。

 

「まぁ、要はただのゴシップだ。お気に召したか、超人殿?」

「えぇ。物品なら兎も角、外の話は貴重ですし歴史に関する事なら尚更。それを聞く為に外の物品の蒐集を生業とする大人もいるのですから」

「お眼鏡に適えたならよかった」

 

 パラリと本が捲られた。

 

「次あったら聞きたいと思っていた事なのですけれど」

「ん?」

「何故先生を助けるのですか?言い方は悪いですが貴方は脇役だった。先生と関わる事なんてなかった」

 

 だから、彼女がやり直しから漏れていると気づくのに時間がかかった。

 

 先生さえトゥルーエンドにしか出来ないキヴォトスの未来。それをハッピーエンドに押し上げる変数を見逃した。忸怩たる思いだが今更言っても詮無き事だと割り切る。

 

「確かに私が先生の手助けをすると決めた時は、先生に会った事もなかったが」

 

 彼女は紙をゆっくりと捲った。

 

「余り関係ない話になるがいいだろうか」

「構いませんよ。貴方と話す機会はそれなりに貴重ですので」

 

 なにせ、回帰して、何処にいるかも分からない彼女を探し、彼女は此方に関心を向けず、なんとか会う約束を取り付けてもしょっちゅう死なれる始末だ。今回の邂逅は幸運だった。

 

「海が好きなんだ」

 

 海は空を映す自然の鏡。当然水面は灰色に濁り波も立っている。お世辞にも美しいとは言えない景色だ。

 

 それでも彼女は恋した相手のように海を見る。以前彼女は、海はモナリザ(最愛の相手)の様なものだと言っていた。それもまた、彼女が私に教えた言葉。

 

「初めてループを体験する前、小説を読んでいた」

 

 思っていたより話が飛んだな、と私は思った。

 

「大きな魚を釣ってある老漁師が村に持ち帰ろうとする話。その道のりで、自然の厳しさと人間の不屈の精神、自然と調和した生の尊厳を再確認するだけの話。あの小説が好きだった。まぁ、今読んでいるこの本が()()なのだが」

 

 だから海が好きなのだと。老人と海が、人の強さを教えてくれたから。人は強い。だからこんな所で諦める訳にはいかない。少しでも先生の手伝いをする、と。彼女はそう言った。何を言うべきか、まとめている為に話を続けているに感じた。

 

「大人に子供の責任を取る義務があるのなら、子供には大人の助けをする権利がある。何度かキヴォトスの終わりを見つめた後で、そう思った……気がする」

「憶えていないのですか」

「私は君の様にループの中心にいる訳じゃない。端で縮こまって何とか運良く耐えているだけでね」

 

 お陰で中身はぼろぼろだと、息を吐いた。

 

 そこでようやく思い至った。彼女の影の薄さはそのせいだ。神秘が薄く捉えづらい。元より有名な神話を基にした訳でも無い彼女には負担が大き過ぎた。会ってから不変の表情もそのせいか。

 

 人間性とも言うべき何かが擦り減り続けるそれは、先生のカードの代償によく似ている。

 

「この分だと次のループを越せそうにはない。この奇妙な縁もここいらで終いだ」

 

 彼女は言い終わると同時に本から視線を上げた。ふと見れば作者の後書きが目に入る。どうやら読み終わったらしい。

 

 何となく、ただの思いつきを言ってみる。ただの思いつきだ。それ以上でもそれ以下でも無い。

 

「私の家族になりませんか?」

「は?」

 

 珍しい事に彼女は目を丸くして驚いていた。少し、愉快だと思った。

 

「貴方が消耗するのはその身一つで抗うからです。私と血縁になればその縁を辿り、消耗せずに次へ進める」

 

 ぽつぽつと、雨が落ちてきた。彼女は濡れる前に本をしまう。また一段と彼女が薄くなった気がする。

 

「貴方の魂と、願いの一つぐらいは次へ連れて行ける。記憶は無理でしょうが、私が覚えていられる」

 

 だから一緒に来てくれと懇願した。1人では寂しい。その思いを見抜いたのかは、彼女は最後まで言わなかった。

 

「元より私1人では既に行き詰まっていた。なら君に預けるのも悪くはない」

「では契約成立ということで」

 

 これで要件は終わりだ。傘を開き、雨を遮る。パラパラ、パラパラと雨粒が砂糖菓子の様に音を立てて弾ける。

 

「ついでだ。これも持っていくといい」

 

 そう言って彼女は手に持っていた本を投げて寄越した。受け取り、表紙を見る。

 

『老人と海』

 

 この本の題名はそれらしい。彼女に人の強さを教えた本は、存外軽い。

 

()では不朽の名作の一つらしいが、どうせ私が持っていようと無用の長物と変わらない。君が持つ方が幾分かそいつも嬉しいだろう」

 

 少し濡れたその本を、バッグにしまう。次に持っていける彼女の証が一つ増えた。良い気分だ。

 

「大切にします」

 

 私の言葉への呆れによって鼻を鳴らす。これまた珍しい、彼女の素の感情だ。

 

 そのまま、少しの時間が経って、彼女は「あ」と、何かを思い出した様に声を出した。

 

「海が好きな理由。もう一つあったな」

 

 彼女は海を見ながら言った。結局、一度も目を合わせてはくれなかった事に今気付いた。

 

「よく晴れた日の海は、君の目の色と同じだ」

「…………先生の真似ですか」

「本音ではあるが、まぁそうだ」

 

 ここで言う先生の真似とは、先生の言動や行動を倣ったという意味ではない。先生は役職名。就任する人物は周ごとに変わる。それでも全ての先生に共通する人誑し、女誑しというべき部分を彼女は真似した。正直に言えば見倣うべき所ではない。

 

 言葉の意味を考える。彼女は海を最愛の相手と評した。そして彼女は私の目が海と似ているから海が好きだと言った。そこまで行き着いて、つい、頭を押さえる。

 

「どう思った?」

「……先生はある意味悪い大人ですね」

 

 面識の無かった頃の彼女でさえ、先生の(とりこ)になったのだから。

 

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