好きな展開発表作者
<<超でっかい人外(怪獣など)が女の子と仲良くしているところ!そんな優しそうな人外が地雷を踏まれてブチギレるところ!
砂の上で両手脚を広げて横になる、なんて経験をした事があるだろうか?俺だけかもしれないが意外と良いものだと思う。
勿論、注意しなきゃいけないことは多々ある。例えばシンプルに汚れること、砂が服に入ること、アリのような小さい虫たちが乗ったり登ってきたりする事、周囲からやべー奴と思われる事。
だがそれでも、砂はコンクリートの大地に比べて柔らかく、土に比べて暖かい。イメージしづらければビーチの浜辺なんかが良いだろう。裸足で歩くとクソ暑いが慣れてくると海の冷たさも相まって気にならなくなってくるはずだ。
まぁ今の己はそんなレベルで寝ているわけではないのだが……
……………
「……全然動きませんね」
「ね。うつ伏せで砂に倒れたら寝づらくなってもうちょっと動くかと思ってたんだけどねー。私が試したら、こう、すごく寝づらかったし」
「いえそれは違うのでは?」
「えー?ホシノちゃん冷たーい」
「ちょっ!抱きつかないでください!」
(絶対寝づらい原因はその胸部の弾力装甲のせいでしょう!)
仲睦まじい声を聞きながら目を閉じて砂の大地にうつ伏せで倒れる。今の俺の体はおそらく10mくらいはありそうなので、そんな巨大生物が動かないとは言え寝っ転がっていたら、例えば寝返りとかで潰される可能性も考えそうなものだけどお二人はその可能性に至っていないのか、俺が信用されているのか。はたまた俺が転がってもなんとかなるという確信があるのか……
そんな事をぼんやり考えながら身体中に変な機械をくっつけた状態で俺は実質日向ぼっこをしていた
結局俺は、この2人のJK。小鳥遊ホシノと梔子ユメに面倒を見られることになった。面倒を見られると言っても、食事の管理だとか体を洗うだとかそう言ったことでは無い。俺は何にも食べなくても余裕で生きていけるし、そもこの巨体に見合った食事の量と清掃のための水の量など考えただけでドン引きするような値段になってしまうだろう。俺の入ったボールを学校まで持ち帰ってから数日経った後に再度外に出させてもらって、身振り手振りの拙いコミュニケーションを取って何とかそこら辺の説明は完了した。
褒めるべきはユメの胆力だろう。目の前にいる怪物のことをよく知らないし、自分達を容易く殺める事ができる力を持った巨大生物に対してしっかりとコミュニケーションを取ろうとしていたのだ。これが「俺」という意識のない本物のグラードンであったとして、果たしていう事を聞いてくれたかどうか……ユメの隣でフル装備の状態で(会話的にスタングレネードなどの目潰しなどが多めとわかった)警戒しながらも手を出す事なく控えていたホシノもまた素晴らしい動きだと思う。
まあそんなこんなで、俺とコミュニケーションが取れる事、正確には俺に人と共に生活できるほどの最低限の知恵と理性がある事を理解した2人と今日に至るまで色々してきた。
例えば俺についての資料探し(成果はあったのか
例えばざっくり何ができるのかの確認であったり
例えば俺の全長の確認であったり
偶にボールの中で2人の話を聞いたり
死ぬほど嫌そうな顔をしたホシノに連れられてきたなんか黒いやつのデータ採取に協力したり
初邂逅から約2ヶ月。ユメとホシノと俺はそれなりに仲を深める事ができた……………筈。
「もっとしっかりしてください!あなたはアビドスの生徒会長なんですよ!?もう少し、その肩に乗った責任を自覚したらどうなんですか!」
そんな怒った声と何かを破いたような音が聞こえて目が覚める。
ボールの中から周囲を伺う。
申し訳なさそうに謝るユメ、肩を揺らして怒っているホシノ
………ホシノが今、何に怒っているのか。ユメと何を話していたのか。寝ていた俺にはわからない。
アビドスが抱える問題は深刻だ。砂嵐、大量の不良、借金。原因が俺だと判明するまではここに日照りもあった。砂嵐と不良で人が寄り付かないから活気がない、旨みもない。だからもっと人が寄り付かなくなって、そこに後ろ暗い事情を持つものたちが増えていく悪循環。借金もまたこの悪循環に交わる。増える不良の対処に玉代が嵩むし、怪我をすれば治療に金がかかる。使い続ければ物は壊れるし整備するのも同じ。未成年が、いや大人が抱えるにしても大きすぎる借金は、ストレスとして心身に負荷をかけ続けるだろう。
もし俺が大人としてここにいたのなら何か力になれたのか。2人と関わるようになってから時折過ぎるこの思考。答えは決まっている「なれない」。キヴォトスの環境に適応できず、仮に2人と仲良くなれても俺というお荷物を抱えて負担が増えるだけだ。
俺を見せ物にしたら良い。そう伝えたこともある。だがユメは断った。ホシノもまた、そういった方法のお金は嫌だと拒否した。妥協点として例の黒いやつの研究で多少のお金が得られたらしいが金額で考えるとまぁ焼け石に水だろう。
グダグダと考えている間にホシノは外に出て行ってしまっていた。
しょんぼりと暗い顔をしたユメは俺の入ったボールを抱える。
それでも何も言わなかった。
暗い雰囲気のまま1日が終わり、次の日ホシノはいなかった。
ユメは悲しげにしながらも何処か納得した様子で、努めて明るく話しかけてくる。
何もできない己が少し嫌になった。
広大な砂漠をユメを乗せて歩く。約2ヶ月の間で2人を乗せて歩いたことも少なくはない。初めの頃は振動で2人を落としてしまいそうになったが今では、揺れはするけど落ちるほどではないくらいになった。
「ありがとうね、グラ君。コンパスを無くした事に気づいた時は血の気が引いちゃったよー。」
ビビったのはこちらのセリフである。まさか砂嵐に巻き込まれて遭難しかけるとは思わなかった。地図もなく、コンパスを無くし、携帯食料も持っていない。用事事態も軽いものだったから水分も少ない。幸いボールを持っていた事から直ぐに俺を出して砂嵐から脱出したので事なきを得たが、もし1人で歩かせていたらと思うとゾッとする。
「……ほんとうにありがとねグラ君。君のおかげで助かったこともいっぱいあるんだよ?」
そんな事はない
「あっ、今否定したでしょ。私も君のことわかってきたんだよ?嘘じゃありませーん。君と私たちが仲良くしているところを見た不良の子たちが怯えちゃって悪さをする事が減ったんだ。ガッツがある子は集まっていることもあるけどね。」
不良は前からホシノにもビビっていただろうに。というか、あの子の戦闘スタイルはかなり苛烈だ。見ていて格好いいがちょっと心配である。
「君の体を色々調べさせてもらってその結果でお金を貰ったこともあったでしょ?申し訳ないけど、その、すごく助かったんだよ?ああやって色々してお金をもらうのは本当は嫌なんだけど……」
気を使いすぎだ。君たちからすれば俺など未知の生物。それも超危険な怪獣だ。その優しさは嬉しくはあるが、心を痛める必要などない。
「ねえ、グラ君。」
頭の上でユメが動く。指定された動き、手に乗せてほしいの合図だ。
「私ね、」
瞬間、飛来した青白い矢が彼女の脇腹を穿った。
は?
は??
は???
はぁ???
目の前が真っ赤に染まる
思考が怒りに飲まれそうになる
矢が飛んできた方向、少し上。
そこに目を向けた瞬間、巨大な矢が、
Gaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!
全身を迸る痛み。ビリビリと痺れる感覚、じめんタイプにでんきタイプの攻撃は無効だろうが!!!
そうおもったが何処か納得している自分もいる
モンスターボールはあった。
俺の名前も資料として残っていた。
でもそれはキヴォトスで見つかったものだ。ポケットモンスターの世界の概念であるタイプ相性がキヴォトスの世界でも適応されるのか否か。
それに、雷が地面に落ちたことで周囲の人間が感電する事態は普通にある。大地の化身と言われようと、己は生き物だ。電気が通っても不思議ではない。
バチバチ、耳障りな音を立てながら蒼雷を纏う謎の生物
間違いなく犯人はアイツ。
……す
次弾を構えているのが見えた。矢をつがえ放とうとしている
…ろす
痺れる体を無理やり動かし熱線をチャージ。ユメを意識しろ、これ以上傷つけるな
ころす!!!!
爆速チャージした熱線を放つも容易く避けられてしまう
追撃に行きたい、だがユメをまず安全地帯に………!
気づいた
背後から迫る大量のミサイル、ビームをチャージしている姿
クソ蛇がぁ!!!!!
迎撃はできない
手に持つユメを守るように背を丸めるしか出来なかった
時間は割と飛ばしてしまったけど書きたいところを書くために、エタらないためにはこうするしかなかったんです!ゆるしてつかぁさい!