ポケットアーカイブ   作:鎮竹燐

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 酔った勢いで書いているのでいつも以上にガバまみれですがご了承ください。
 ちなみに紅玉(この章)ででくるポケモンはホウエン地方のポケモンだけで、描写するのは残り2体(ちゃんと/ちょいと)です。





紅玉 4  / 暁の鳥よ地に示せ

 

 

 絶え間無く襲いかかる爆撃と雷撃

 

 

 かつてないほどに負ったダメージ

 

 

 初めての本格的な戦闘

 

 

 自身がどこまでやれるのか

 

 

 周囲の影響は大丈夫なのか

 

 

 

 

 考える事は沢山あったのに、頭を埋めていたのはマグマのようにグツグツと煮え滾る怒り。いやもはやこれは殺意だ。

 大地の化身である自分のライバルの、海の化身のアイツに向ける感情とは違う。相性は良くないし割と好き放題殴られるけど、アイツとの争いは力比べのようなすっきりとした感情だった。俺も相応に殴り返しているし、負けたらムカつく。でも勝ったら気分が良くなるし次はどうしようかなって新たな戦いを望む。

 

 

 

 ここにきて、今こうやって考えている理性()と怒りと殺意に満ちた本能(グラードンの意識)が合致する

 

 

 心と体に合った微妙な()()

 平時であれば問題なく、戦闘であれば少しの違和感程度ですんだ些細な、されど大きな溝が埋まる

 

 

 

 

 力がいる

 

 あの愚物どもを完膚なきまでに破壊するための

 圧倒的な力が

 

 

 大気に、大地に満ちた自然のエネルギー

 もしかしたら神秘と呼ばれるものなのかもしれないがそんなのどうでもいい

 溢れんばかりに取り込め!

 体を力で満ち溢れさせろ!!

 さあ奴らを!!!

 

 

 

 この大地ごとおわらせてやろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドス生徒会長 の ユメ の

 グラードン が 現れた!

 

 

 

 

グラードン は 怒っている!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、小鳥遊ホシノは知覚した。

 明確に、確実に、明らかに、終末が近づいていることを。

 

 まるで紅玉(ルビー)のような煌めきを放つ赤い球体にグラードンが包まれた後、紅玉(ルビー)の球体を豪快に破壊して出現したグラードンはその姿を変貌させていた。

 元々10m近くあった体はおおよそ3倍、30m程更に大きくなっている。余剰エネルギーとして漏れ出ているのか全身からマグマのようなものが溢れ出ている。その巨体やマグマも脅威だが、全身から迸っている熱波も厄介だ。出現と同時にグラードンの頭上に顕現した日差しは通常よりも勢いが増しており、水分は一瞬で蒸発してしまう。どころかアビドス砂漠の()()()()()()()()()()()。キヴォトス最高の神秘と呼ばれ、呼び名に見合った強さを持つホシノで合っても肌が焼けるような痛みを感じるほどの暑さ。視界の端で設置してあった電気式の温度計がエラー音と共に画面がブラックアウトしたのが見えた。つまり内部が逝った可能性がある。ゴクリと、喉が鳴った。

 

 

 

 そもホシノはユメに喧嘩したことを謝罪したかったのでユメを探していた。一応カレンダーにはその日の予定が書いてあったので、今日のユメの予定が想定通りに動けばお昼頃にはアビドス高校に帰ってきていたのである。しかし、お昼になっても帰ってこなかったので心配になったホシノは外に出て、かなり遠くに赤い影が、グラードンが見えたのだ。のっしのっしと歩いてる様子から帰ってきているようだと安心した瞬間、グラードンが刺されていた。

 瞬きをした一瞬の出来事だった。

 即座に反撃に移ったグラードンだが攻撃は回避され、更には音もなく背後に忍び寄ったビナーに不意打ちによってその姿を隠してしまっていた。

 この時点で戦闘が苛烈なものになると想定したホシノはアビドスに残っている数少ない住人たちに避難するように言っていた。残った人たちもグラードンの事は把握している人だったので、避難自体はスムーズに進んでいたのだ。グラードンの姿が変貌するまでは。

 

 

 

 

 

 

 グラードンの変貌と同時に、グラードンが包まれていた紅玉(ルビー)の球体と似たようなものに覆われたアビドス高校へと向かう。あの状態のグラードンを放置する事はできない。だからといって無策で向かっても焼き尽くされてしまう。何か手掛かりが欲しいが故の行動だった。

 

 「ホシノの嬢ちゃん!これ持ってきな!無いよりはマシな筈だ!!」

 

 その声と共に投げ渡された盾を握る。増えた不良対策として持っていたと言われる盾は無いよりはマシ、どころか無いと辛いレベルの活躍をしていた。熱波に耐えながら前進するのに盾は非常に有用だったのだ。

 

 

 しかし

 

 

 

 (辿りつかない…!)

 

 

 

 盾で熱波を防ぎながら進み、前進したところで怪物の一歩とは進み距離が違う。

 更に

 

 

はかいこうせん + 

かえんほうしゃ + 

メテオビーム

 

 「っっ!ぐ、ああああああ!!!!」

 

 

 

 戦闘の余波があまりにも強すぎる。

 大地を蹴り砕くほどの勢いで踏み込み、盾を地面に打ち付ける。

 一拍おいて建物の窓ガラスが割れ、大地に亀裂が走るほどの衝撃。

 

 グラードンの放つ攻撃。一つ一つが災害級の威力を持つそれは、余波だけで恐ろしい影響を周囲に及ぼした。

 

 

 

「遠い!!」

 走りながら、苛立ちと焦りを含んだ叫びがホシノの口から放たれる。

 ホシノが構えなきゃ行けないレベルの攻撃を何度も何度も何度も放たれていてはアビドスに住む人が、大地が持たない。早急になんとかしなきゃいけないのに具体的な解決策も浮かばない。頭を抱えて蹲りたくなるほど切羽詰まっていた。

 

 

 

 

しゅわーん!

 

 ふわり

 

ひゅああーん!

 

 

「へ?」

 

 ホシノの体が地から離れる

 

「いやいやいやいや?!?!え?え?えぇぇぇ!?」

 

 唐突に自分がさっきまで走っていた以上のスピードで、空中に連れ出され思考が追いつかなくなる。今の自分は、後ろから脇の辺りに手を添えられて宙ぶらりんの状態で高速移動している。見れば先ほど地面に打ち付けた盾も何かに持たれたかのような状態で移動している。

 なにか、そう、見えない何かに運ばれている。

 理解したホシノは抵抗しようと思ったが、あれほど遠く感じたアビドス高校が近づいてきた事で抵抗を止める。

 徐々にスピードも落ちてきて、高度も下がってきた。着陸準備をして、地に足がついた瞬間、最高速度を維持して走る。

 

 

 「ありがとうっ!」

 

 

 姿は見えなくてもここまで運んでくれた相手に伝わればいい。そう思って言った感謝の言葉。

 

しゅわーん!

ひゅああーん!

 

 

 どういたしまして、とでも言うかのように鳴き声が聞こえた。

 

 さぁアビドス高校はもう目の前である。

 

 

 









 因みに原作でグラードンはメテオビームをおぼえませんが、キヴォトスでは!という事で
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