ポケットアーカイブ   作:鎮竹燐

7 / 7

 皆さんポケモンDAYの放送見ました?
 レジェンズZAが今年の秋であることや、バトルに重きを置いたと言われていたポケモン チャンピオンズ。興奮で寝れなくなったので勢いで描いて投稿してしまいましたよ。

 レジェンズはアルセウスでも全部のポケモン捕まえて図鑑も埋めて好きなポケモンをオヤブン色違い100レベ確保するくらいには楽しんだんでZAにも期待していたのですが、もう今から待てませんね。メガメガニウムの可能性に腹抱えて笑ってます。
 なによりもチャンピオンズ。これがやばい過去作の要素を含めた対戦ですって?pvではメガシンカとテラスタルが主に目につきましたが、ダイマックスやZ技ももしかしたらあるのでしょう?ずっっっと気になっているトリプルバトルもここで復活の可能性があります。

 やばいですね今でもソシャゲ掛け持ちと仕事で1日が36時間欲しいのにこのままでは時間が足りません。
 もうどうしてくれんだいまったく……(満面の笑み)






紅玉  終

 

 その龍は遥か宇宙(そら)の彼方からその光景を見ていた。

 龍は調停者である。

 地上にて大地と海が荒れ狂う時、鎮圧し(しずめ)に行くのが役割だ。

 

 今回大地が怒り狂った時、龍は悩んだ。

 

 原因と思わしき2匹をゴミのように打ちのめした後、放とうしていた一撃。アレは出勤案件だったので準備をしていたのだが、現地の人間が水の都の守り神たちと協力して鎮めようとしていたのである。

 

 龍としては人間に特別な感情はない。

 されど、どうしようもないような強大な力を前にしても動こうとしている人間は好ましく映った。

 

 

 

 それらを加味して龍は今後の動きを考える。

 

 このままいけば大地はある程度鎮まるだろう。元の姿に戻すためにある程度のダメージはいるかもしれないが、それは肉体に闘いが終わったことを告げるために必要なこと。2匹と2人でも達成できないことはない。

 影響をモロにくらった自然環境をある程度収めるために行く必要はある。取り敢えず日照りは消しとばさなければいけない。マグマは大地が落ち着けば緩やかに引いていくだろう。

 

 

 つまりやるべき事は力を抑える事、それに必要な締めの一撃の為に準備だけしておく。

 

 

 これが龍の出した結論だった。

 

 

 

 そうしてもう一度地上へ目を向ける

 

 

 人間は果たして何処までやれるのやら

 彼女らが大地の試練を乗り越えて、あの地を「はじまり」にしてくれたらな、なんて思いながら

 

 

 

 龍、レックウザは全身に力を行き渡らせた。

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グラードンは目の前で倒れ伏している2体を前に咆哮を上げたあと、嘘のように静かに2体を見つめた。その目に浮かぶ感情は虚無。強い怒りと殺意と本能で動き、暴れ、蹂躙した。結果、敵と言うよりかはサンドバッグを殴っているような気分になってしまった。もっと抵抗するかと思ったのに、もっと歯応えがあるかと思っていたのに。

 酷な話である。2体の比較対象は海の化身だった。海を干上がらせて大地を作る存在と同格、その争いは天変地異という言葉が相応しいもの。一切の水分を許さない大日照りを起こす存在と、一切の炎を許さない大雨を起こす存在。その争いは互いの力が拮抗するが故に時間がかかる。争い合う大地の化身と海の化身は何日も何日も戦闘し、果てに決着はつかない。そんな日々だ。

 グラードンにとって戦闘とは、海の化身との縄張り争いか他のポケモンとの殴り合いだ。地形や天候を滅茶苦茶にしながら全力で相手を潰しにかかる か バフデバフ、妨害阻害を読み合って互いの体力がなくなるまで殴り合う。どれだけ力が弱くとも、舐めてかかれば痛い目を見ることもある。そんな楽しいバトルを少しは望んでいたのだ。

 

 

 だがまあ、目の前の2体はもう瀕死。回復する様子は見られず、回収される様子もない。鬱陶しかったことに変わりはないし潰しておくか。

 そんなまるで虫を潰すみたいな軽さで、その攻撃の準備は開始された。

 それは、今まで放ってきた技のように明確な名前はない。強いて分類をするなら熱風(ねっぷう)であるが、そんな生優しいものではない。グラードンの体から漏れ出ているマグマや、その他のエネルギーを一点に集中させ開放する。原理としてはこれだけの単純なものだが、それが及ぼす被害は計り知れない。解放されたエネルギーはグラードンを中心としてドーム状に広がり、アビドス一帯どころかキヴォトスを瞬く間に火の海に変えることができるだろう。

 

 

 

 無慈悲にもエネルギーの集約が開始される。煌々と大地を照らしていた日照りはその勢いを弱め、水分の存在を許さなかった灼熱の大地は徐々にその気温を落としていっている。しかし、熱源たるグラードンの温度は徐々に、だが確かに上昇していっている。

 ふと、風を切る音が聞こえた。

 顔を上げる。そこにいたのは、とある世界にて水の都の守り神と言われる2匹のポケモン。命を引き換えにしたとはいえ、また一つを容易く飲み込める津波をなんとかすることができる力を秘めた幻の存在。射程距離内へと超高速で突っ込んでくる2匹を見て、グラードンは知らず笑みを浮かべた。

 

 

 

GuGaaaAAAAAA!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラティオスに乗ったホシノとラティアスに乗ったユメはアビドス高校を出発しグラードンへ接近した。

 作戦はシンプルである。グラードンの高エネルギーがまるでシールドのように展開されており近づくことすらままならないので、シールドを破壊して赤い宝玉を投下する。気を引くために適度に攻撃と青い宝玉を近づける。することはこれだけだ。

 言葉に纏めると簡単に聞こえてしまうかもしれないが、実際の難易度は苦行と言っても差し支えないレベルである。

 

 

「っク!」

しゅわ?

「いえ、大丈夫です。私に配慮してくれているんでしょう?貴方の全速力はもっと速いはずだ。私を気にせず全力で飛んでください。」

しゅわーん!

「これでも体の頑丈さには自信がありますから!」

 

「ひぃん!攻撃が来ちゃったよぉ!」

ひゅああーん!

「あ、うん!私も大丈夫だよ!もっと飛ばして!」

ひゅああーん!

 

 

 宿敵の気配はどれだけ小さくとも気づくものなのか、青い宝玉を持ったユメとラティアスに向けてグラードンからビームが放たれる。ユメとラティアスの2人を容易く飲み込めるほどの大きさを持つその攻撃は、しかし、2人を捉えられない。

 高い空中機動力とサイコパワーを有するラティオス、ラティアスはジェット機に勝るほどの速度を出せる。全身が雷でできたセトの憤怒と最高速度を比べれば劣るのかもしれないが、サイズや保有能力、なによりポケットモンスターとして同じ世界の理が働くからか、対グラードンという観点においてはセトの憤怒よりも適性があるのだ。

 

 ユメとラティアスが気を引く間にホシノとラティオスが接近する。

 自身と同じ気配を放っていたが故に反応が遅れていたが視認できれば話は別なのか、近づいた2人に放たれたのは剛腕。

 対して、ラティオスが選んだのは回避ではなく迎撃。

 

 ラスターパージ

 

 ラティオスの全身が眩く発光した次の瞬間、光がグラードンに襲いかかる。文字通りの光速、腕どころか体にぶつかってもなお勢いの落ちない光はグラードンの視界からラティオス達を隠してしまう。

 光で潰れる視界、体に襲いかかるジリジリとした痛み、同じ理に生きる者から与えられたダメージはグラードンのボルテージを上げていく。

 

 噴火

 

 姿が見えないのなら、周囲一帯を巻き込んでしまえばいい。相手は2人1組が2つずつ。一つ一つをちまちま狙っていては機動力で負けてしまう。そんな判断で繰り出された高火力は

 

 

 ワイドガード

 

 

 守りを貫けない。

 ラティアスのサイコパワーも合わさった、暑さすらも感じない完璧な防御。手傷どころか余波すらも与えられないその光景は、本格的なポケモンバトルを初めて行うグラードンを驚かせ、硬直させる。

 そんな妹の献身を決して無駄にはしない兄が、勝負所を間違えないキヴォトス最高の神秘を誇る生徒がここにいる。

 

しゅわーん!

流星群(りゅうせいぐん)

「行きます!!」

 

 降り注ぐ無数の隕石。

 紅色の球(べにいろのたま)を持って空中より降下する暁のホルス(小鳥遊ホシノ)

 

 

 隕石を全て迎撃するには硬直が長すぎたし、それほどの火力はホシノもただでは済まない。理性を飛ばし怒りに狂い殺意がたぎり、今戦闘に血湧き肉踊っていても、元を辿れば傷つけられた事が原因でグラードンはそうなったのだ。

 もしビナーとセトの憤怒を叩きのめしていなければグラードンは容赦なく迎撃していただろう。だがほんの少しだけ冷静なってしまって、その瞳の中にホシノを捉えてしまったグラードンでは動く事はできない。

 

 

 空を煌めきながら降り注ぐ星を背後にこちらに飛び込むホシノをその目に映しながらグラードンはその攻撃を受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます、ラティオス」

しゅわ!

「ホシノちゃん!どうだった?!」

「あの赤い球をグラードンに近づけたら吸い込まれていきました。作戦通りならこれで収まるはずです。」

 

 

 そう言うホシノだがまだ警戒は解けていない。

 ラティオスとラティアスも同じくだ。

 ユメはそんなホシノ達の様子からまだ終わっていないことを悟った。

 

 

 

GuOooooooooo!!!

 

 

 グラードン、健在。

 

 

 響く咆哮がそう告げた。

 

 

 

「嘘でしょう!?あれでもまだ止まらないんですか!?」

 

 ホシノの驚愕は正しい。元々の戦闘で傷ついた体に追い討ちで隕石をぶつけたのに、まだまだ元気なように見えるのだ。どうしろというのか。何か策はあるのか。そう思って他のメンバーを見るも。

「えっと、どうしたらいいんだろう」

しゅわーん……

ひゅあーん……

 3人とも困り果てていた。今のグラードンの状況は、「ひんし」の状態でバトルフィールドにいるようなもの。ポケモンとして傷ついた体を癒す為に小さくなる、という予想だったのだが何故か立っている、叫んでいる。

 

「ちょっとユメ先輩!なんか、こう、他に作戦はないんですか!?」

「ひぃん?!いやそのあの今の状況が想定外すぎて作戦もなにも立てらなくてぇ」

しゅわ、わーん……

ひゅああーん……

 

 

 

 これは誰も知らないことだが原因はゲンシカイキ。正確にはゲンシカイキをするのに何のエネルギーを使ったかだ。本来のゲンシカイキがグラードンが大地からエネルギーを適切な量引っ張り出して全盛期のものになるという方式であれば、今回はそこにあるものを全部引っ張り出してかなり無理矢理全盛期に戻しているのである。

 アビドス砂漠は古代のオーパーツが埋まっている宝の山のようなもである。ビナーやセトの憤怒といった力あるもの達も滞在し、かつては大量の生徒(神秘)いた(あった)地だ。土地に宿る力は相当なものであるし今回グラードンが使用するまで存分に溜め込まれている。そんな物を勢いに任せて使用してしまったので止め方が分からない。それが今のグラードンだった。

 

 

 

 最高の神秘と称されようと具体的にはわかっていないホシノ

 生徒会長として相応の神秘を持つが同じくわかっていないユメ

 力が溢れている事はわかるがどう止めればいいか分からないラティ兄妹

 

 ここまでがこの4人にできる事だ。

 

 

 

 だからこそ龍は準備していたのだ。

 完済はできなくともその働きは確かに大地を抑えたのだから。

 

 

 

 

 ユメは見た。

 今も手に持っている青色の球。それが強く瞬いたかと思ったら。遥か彼方の海の方から巨大な水の柱が凄まじい勢いで突っ込みグラードンに直撃した瞬間を。

 

 

 ホシノは見た。

 今もなお圧倒的な存在感を放つグラードンと同格の存在による水の攻撃。そして、グラードンともう1匹よりも尚強大な存在感を持つ存在。それが翠の()星となってグラードンに突撃した瞬間を。

 

 

 

 

 

 

 激しい轟音

 凄まじい勢いで放射された大量の水が一気に蒸発してできた湯気

 翠の()星の余波だけで起きた、まるで砂嵐かと錯覚してしまうほどの突風

 

 

 

 

 それらが収まって視界が広がった時、2人と2匹の目に映ったのは。

 

 

  Guuu…………

 

 

 目を回して大地に大の字になって倒れている、元に戻ったグラードンの姿だった

 

 

 

 

 

 

 








 一応これで投稿は止まります
 気が向いたらエピローグが出るかもしれませんが続きは多分ないです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。