もしオカルンに宇宙人の友達がいたら   作:ダンダダン二次もっと増えろ

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オカルンに宇宙人の友達がいたら

 

 高倉健という少年は、これまでの人生で友達と言う者を持ったことが無かった。

 それは彼の性格が災いしたのか、それとも環境に恵まれなかっただけか。はたまた、それ以外の別の何かか。

 学校で暇つぶしに虐められていることを鑑みるに、十中八九後者であろう。

 なんにせよ、彼は孤独であった。

 

 しかし、人は孤独でいることに耐えられるものでは無い。

 孤独から脱却するため、人というものは逃げ道を探し出す。それはまだ見ぬ友を探し求めることかもしれないし、ペットのような動物を飼うことかもしれない。ゲームや読書などといった、人と直接関わらない趣味に没頭するのも良い逃げ道だろう。

 少年にとって、その逃げ道はオカルトであった。

 

 少年はオカルト本を読みこんだ。

 学校内でも、周囲から飛んでくるゴミを無視しながら読み込んだ。

 思わず拳に力が入ったせいで歪んでしまった本を眺めて、ふと彼は宇宙(そら)を見た。

 

 「宇宙人なら、友達になってくれるかな……」

 

 少年は家に帰るなり、自室にあるオカルト本をひっくり返してUFOを呼び出す方法を探し求めた。

 そして、得た知識をもとに、人気のない場所でUFOを呼び寄せることにした。

 

 まず得た情報一つ目。24日はUFOが出現しやすい。

 1947年にアメリカの実業家ケネス・アーノルドが、アメリカで初めてUFOを発見したのも24日だったとのこと。

 それ以降の目撃情報も、24日に目撃されている例が多い……らしい。

 

 二つ目。宇宙人を呼び寄せる時には派手なジャケットを着ると来てくれやすい。

 そうすることで宇宙人に見つけてもらいやすくなる。ジャケットに限らず、強力なライトを照らしておくなり花火に火をつけるなりして、とにかく存在をアピールすれば良いようだ。

 高倉はまだ小学生のため、強力なライトや花火を用意する財力は無かった。そのため、適当なジャケットにやたらキラキラするテープを張り付けて着ることにした。

 

 三つ目。リラックスして瞑想すれば来てくれる。

 疑いの心があると、宇宙人がそれを察知して来てくれないことがあるらしい。いると信じることが大切だそう。

 これに関しては問題ない。彼にとって宇宙人とは、自分の味方になる人間がいることよりも信憑性のある存在なのだから。

 

 四つ目。宇宙人を呼ぶ呪文を唱える。

 彼は呪文が書かれた本を掲げ、宇宙に向かって叫んだ。

 

 「ベントラ、ベントラ、スペースピープル!! こちら神越市!!」

 

 ひゅうっと風が吹いた。

 

 「……ベントラ、ベントラ、スペースピープル!! こちら神越市!!」

 

 声だけが木霊する。

 高倉の喉が少し痛む。

 

 「ハァ…ハァ…っ! ベンドr」

 

 瞬間、彼の目の前に光の柱が刺さった。

 舞い上がる粉塵。それに彼は目を細め、当然のことで腰を抜かしながらもその光の柱の動向を見逃さなかった。

 光の柱は先端から崩壊していくように欠片が舞っていき、柱の手前に集まりだす。光によって足元から構成されたそれは、全身が出来上がるとすうっと色が付いていった。

 

 そこに立っていたのは、一見すると少女のようだ。しかし、肌が無機質に灰色だったり、目が人にしては大きかったり、ところどころに鱗が合ったり、挙句の果てには尻尾まで生えている。

 見れば見る程、目の前の存在が人外であることが分かった。

 

 「グ、グレイ…? いやレプティリアン?」

 

 高倉の喉から出たものは困惑の声。待望の宇宙人とのご対面という、あまりの出来事に現実を受け止め切れていなかった。

 しかし、その気持ちも宇宙人の眼が彼の方を向くと瞬く間に引っ込んでしまった。

 彼女?の眼は黒かった。どこまでも吸い込まれてしまいそうな、ブラックホールのような眼をしていた。

 それが、高倉に言いようのない恐怖を与えた。人をどう思っているのか分からないという未知を感じたのだ。

 

 「………と」

 

 漏れだしたかのような、か細い声が出る。彼の声は震えていた。

 

 「とと、友達になってください!!!」

 『…』

 

 手を握り、叫ぶ高倉。

 宇宙人は困惑した。

 

 

 




UFO関連の情報は適当にググって出たものをそのまま。

続きません。
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