Love triangle diary   作:大和ユウ

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2014年 10月15日 (水) 天谷 猛 (1)

今日は店長不在で事実上、僕が最高責任者という形だった。

 

その上夕方4時半から僕が担当する面接があった。

 

何回か面接官を担当したことがあったが中々慣れることはない。

 

いつも緊張はしてしまう。

 

今日の面接の相手は24歳の女性だった。僕より5つも若い。

 

3時頃には軽く昼食を済ませて後半の営業の準備を気にしつつ

 

頭の中で面接の流れをおさらいする。

 

そして4時半を向かえる頃、予定通り面接の女性が来た。

 

 

結構可愛い人だと素直に感じた。

 

女性の名前は廣瀬桃香さん、かなり緊張している様子だった。

 

目は泳ぎ、声はどことなく震えている。

 

そして顔がかなり赤くなっていた。赤面症か?

 

ここまで赤くなっていると風邪を引いてるんじゃないかと心配してしまう程だ。

 

面接そのものは10分程度で終わったが、これは今まで僕が行ってきた面接の中でも最短記録だと思う。

 

個人的な考えを言えばこの子はこの仕事をやっていくには落ち着きさが足りてないんじゃないかと思った。

 

履歴書には料理が得意と書いてあるのでキッチンで働く上でそれはプラス要素だろう。

 

しかし、落とすかどうか正直迷いどころだったが、今回の面接は実はいつもと事情が違っていた。

 

聞いた話によるとこの女性は近隣の店舗で働いてるパートさん(僕もよく知ってる人)の紹介だそうだ。

 

そのパートさんは結構長く働いている人で、お店での発言力はかなりのものだった。

 

そんな人の紹介というからには何かしらの理由があるのかもしれない。

 

店長からもとりあえず「様子見」という指示を受けていたので採用にするつもりではいる。

 

もちろん、仕事をやらせてみてしっかり業務を覚えてくれるのならば何の問題は無いわけだ。

 

お店に馴染んでくれれば尚更言うことは無い。

 

しかし逆のケースだってもちろん起こりうる可能性は大いにある。

 

もしそうなった時はその女性にだけでなく、周りの人達にも悪影響を及ぼす恐れがある。

 

そうなった場合のフォローだって考えておかなきゃいけない。

 

あまり悪いことばかり考えるのは良くないかもしれないが考えておくに越したことは無い。

 

僕はいつでもそうしてきた。

 

面接が終わってからは後半の営業に集中したが、平日のディナー帯というのはあまり混雑しないもので。

 

これと言って問題無く自分の上がる時間になった。

 

店長に今日の営業内容を報告。

 

そして明日の予約、食材の在庫などの確認を済ませ、後輩社員の大野に後を任せて僕は帰宅した。

 

 

 

帰宅した後は今日面接に来た女性のことを思い出していた。

 

ウチの店で上手くやっていけるのか正直心配していた。

 

廣瀬さんが気持ち良く仕事が出来るように僕が頑張らなくては。

 

 

よし、寝る。明日も頑張るぞ!




廣瀬桃香と天谷猛の出会いはこの後どのような展開を迎えるのか。

そしてもう一人も、数日後に廣瀬桃香に出会ったことで運命が大きく変わってしまう男がいた。

三角関係の物語はこの日から始まる。
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