ちょうど、その頃、少年も無意識的に王の証に導かれて、次なる力を得るための道に進むのだった。
全ては、王の証を契約することが始まりであった。世界や日本は激動の不安定の未来を突き進み、信頼感の失望や、長きに渡る戦争の始まりを告げていた。
少年もまた、長きに渡るいじめを経験することになり、そのために、少年に王の証の力を使いこなすようにと、別の道を授ける運命。
このことがやがて、少年にとって大きな力になり、新しい世の中を見い出すべく、学校で習う知識的な分野とは別の世界を見せることになる。
それは、家族からもたらされた無意識的なものだった。いや、これはよくある光景だが、家族の誰かがやっていたから教えてもらった、という表現が正しく、たくさんの人がそうであるに違いないが、その教えてもらったものとは、勉強以外に先を読む力を得るための近道であり、勉強とは別の分野で遊びに近い将棋のことである。
でも、こういう盤上ゲームに対しては、まだ覚えるための知能指数が低い子どもにとっては難易度が高いのである。
しかし、この盤上ゲームが次なる力を得るための導きということもあり、少年は早くも身近な場所、日本や世界の状況について違和感を持ち始めるきっかけとなった。
この頃、アニメや漫画では、駒を盤上でぶつけるゲーム、カード同士が戦う新しい発想のゲームが流行の兆しを見せてくれた。
少年はこの年で、様々な分野の知識をこの先得ることになり、本当にやがては世界を揺るがす発想を得てしまうほど、王の証に導かれていた。
世の中は堕落の一途を進み、少年の知らない間に身近なところまでも姿を変えていった。
少年は一年近くが経ち、小学五年生になり、少しずつだが、学校のやり方に不満を持ち始めた。ここで、少年が最も凄いことは、周りにも振り回されず、かといって影響を受けないわけではないが、不良少年にもならず、学校に不満があれど、悪い生徒には暴力とは別の正き制裁を与え、学校には己の存在、自分が不登校に陥る理由を知らせるために、やはり抜け出して行ったりして、問題をどんどん大事にさせていった。
それがさらにもう一年近く続き、少年は新しい一歩を踏み出すため、かなり力を付けた将棋に蓋をして、もっと大きな盤上のゲームである囲碁に目を向けた。
これこそが、少年を次なる力を得る最高の流れになる。将棋とは違い、少年は囲碁を教えてもらうための施設がある場所に入門する。けれど、入門する以前から自ら囲碁を積極的に学んでいたために、入門早々にトップに立った。
それだけではない。将棋、囲碁のおかげで、少年の才能は普通の人より何倍も広がっていき、本来なら煙たがられる人間になるはずが、少年の優しさや強さによって、学校以外でたくさんの人を惹き付けていったのだ。