あなたに忘れられない星になりたくて 作:ultimate!!
ゲーム開発部好きです
「トワちゃん、体調はどうですか?」
「かなり楽になりました。もう大丈夫です!」
そう言って笑って見せる。
実際熱は下がったものの、体調はまだ悪い。
まぁ、それは仕方ないことなのだろうと思って、ぐっと体に力を入れる。
今の時刻は朝7時。
先輩に一日看病してもらったのだし、朝ごはんくらいは自分で作ろう。
そう思っていたのだが。
「トワちゃんはゆっくりしていてください。すぐ治ったとはいえ、病み上がりなんですから。無理してまた体調が悪くなっても知りませんよ?」
「…何もしないっていうのも嫌なので、せめて何か手伝いたいんです。私の家ですし。」
「なら、朝ごはんでも一緒に作りませんか?」
「はい!」
そう勢いよく返事して、キッチンに立つ。
まぁ特別何かを作るというわけでもなく、ただ目玉焼きと味噌汁を軽く作るだけなのだが。
「あ、先輩。服とかって替えあります…?」
「ないですよ?」
「何当然のように言ってるんですか!?って、泊まらせたのは私でしたね…」
うーむ、どうしようか。
先輩と泊まったのは嬉しいんだけど、疲れてたせいかあんまり記憶がないんだよね…
もう一度くらい一緒にお泊まりしたいな…
「トワちゃん!焦げてます!」
「えっ、あっ、火!火止めてください先輩!」
そんなこんなで、時間は過ぎていく。
「焦げちゃいましたけど、案外美味しいですね。」
「焦げてなかったら、もっと美味しいんでしょうけどね…」
好きな人との時間は、とても楽しくて。
「トワちゃんの制服、借りていいですか?サイズもほとんど一緒でしょう?」
「はい!どうぞ!なんなら差し上げますよ!?」
ずっとこのまま居たいって思ったけど。
「そろそろ行きましょうか、先輩!」
「はい。行きましょうか。」
まだ、やらないといけない事があるから、ここでおしまい。
続きはあったらいいなって、願うだけにしておく。
「行ってきます!」
「行ってきます。」
いつもと違う2人での挨拶は新鮮で、なんだか嬉しかった。
「おはようございまーす!」
「おはよ…げっ、ノア先輩!?」
「コユキちゃん?朝からトワちゃんのパソコンを使って何してるんですか?」
あっ、これはコユキちゃんやらかしたな。って、私のパソコンって言った…?
「えっ、あっ、ちょっ、待って…」
私がそう言う言葉も届かず、コユキちゃんとノア先輩は走り去ってしまう。
「おはよ…って、トワ?そんな茫然としてどうしたの?」
「あ、ユウカ先輩。おはようございます。さっききた時コユキちゃんが私のパソコンで何かしてた見たいで…そこから逃げたコユキちゃんを追ってノア先輩も行ってしまってちょっと茫然としてました…」
「あぁ…なるほど…」
心の底から同情の目線を向けられる。
ただ、今の私はそれどころじゃ無かった。
…見られた、よね?
そんなことを考えながら、私の席へと向かう。
開きっぱなしのパソコンに映っているファイルを確認する。
結構固めのセキュリティを入れていたはずなんだけどな…コユキちゃんはすごいな。
…それをもう少し仕事にも使ってくれたらな、なんて。
あれ、あんまり見られてなかったか。
開かれたファイルには私がしていた仕事とか、各部活の成果一覧とか、仕事に関係のあるものしかなかった。
「ひとまずセーフ、と信じたいかな。」
開かれたファイルには私の病気とか、そう言うのが書かれたものはなかった。
病名とか、書かれていたとしてそういうふわっとした部分しか書かれていないはずだけど。
もちろん、コユキちゃんが既に病気の情報を見て、それを閉じた後、っていうのも考えられないことはない…が、今は信じるほかない。
「まずは仕事から終わらせないとな…」
今日は仕事が終わり次第ウタハ先輩のところに頼んでたものを取りに行って、遅れちゃったけどモモイちゃんとミドリちゃんに誕生日プレゼントを渡して…
「トワ、体調は大丈夫なの?」
「はい!バッチリ大丈夫です!」
「そう。なら無理しないでいいから、頑張るわよ!」
そうして仕事を始める。
いつも通り無言で作業を進める。
途中、ノア先輩が帰ってきたが、一言二言会話しただけでそのまま仕事を続ける。
ここのところ、事務作業とかが多くて嫌になる。
まぁ、事務作業以外の仕事が多いことの方が珍しいんだけど。晄輪大祭の時とかくらいか?他の作業も多くなるのは。
そういえば、今年の晄輪大祭はずっと裏方に回ってたな。
こんなことになるなら、無理言ってでも出場しておきたかったな。
「…まあ、今考えてもしょうがない、か。」
なんだか、たった数ヶ月前の出来事が、遠い昔、数年前のことのように感じる。
っていうか。
「ユウカ先輩ユウカ先輩。」
「トワ、どうしたの?」
「仕事、終わりました。」
「確認したけど、本当に終わってるじゃない…」
「先輩も今日は仕事少ないんじゃないですか?」
「…確かに、今日は少ないわね。じゃあ、終わり次第解散にしましょうか。」
仕事が少ないとは、ラッキーなこともあるもんだな。
ちょうど行きたいところが多かったことだし、この時間を使って色々終わらせようか。
「ヤッホー!元気してる〜?」
「トワ!そっちこそ風邪は大丈夫なの?」
「うん!もう大丈夫だよ〜!」
私が向かったのはゲーム開発部。
遅れてしまったけど、誕生日プレゼントを渡したかったし、久しぶりに一緒にゲームをするのもいいかなって思ったから。
「遅れちゃったけど、これ誕生日プレゼント〜!」
「え!これまだ買えてなかった新作じゃん!いいの!?」
「うん!喜んでくれたならよかった!」
正直、渡すのが遅れたからもう買っちゃったかもな、とも思ってたんだけどまだ買ってないならよかった。
その話をしているうちに部屋の中から他のみんなも集まってくる。
「とりあえず中は入っていい?」
そう言って中に入った私は流れるようにアリスちゃんに期待の眼差しでコントローラーを渡される。
「トワ!勝負しましょう!」
「来たばっかりなんだし、そんなすぐする必要もないんじゃない?アリスちゃん。」
「うん、ちょっと休んでていいかな。」
そう言って横に腰掛ける。
前を見るとアリスちゃんとモモイが一対一で格闘ゲームを始めている。
「トワちゃんはさ、最近セミナーでどうなの?」
「どうって言われてもな…まぁ、楽しくできてるよ。」
「いや、この前のアリスちゃんと一緒に当番行ってた時の帰り道、なんか俯いていた気がしたしさ。」
「…うん、大丈夫。楽しいよ。ずっと。」
色々考えかけてしまうが、そうなる前に声がかかる。
「トワ!そろそろやりましょう!リベンジマッチです!」
「うわー!!!負けたぁぁ!!!トワ〜仇取って〜!」
「よーし、今度も負けないよ〜!」
「アリス、今度は負けません!」
さて、今度も負けないように行こうか。
「よっっし!勝ち!!!」
「うわーん!トワに勝てません!」
あっっぶない。ギリギリだけどなんとか勝てた。
日を追うごとに強くなっていってる。
「次はパーティゲームしようよ!みんなで!」
楽しい。この時間と、この空間と、この友達が。
「あ、私そろそろ帰ろうかな。」
「え〜!まだ時間あるじゃん!遊ぼうよ〜!」
「お姉ちゃん。トワちゃんにも予定とかあるでしょ…」
そう言いながら荷物をまとめていく。
「ところで、新しいゲームの開発状況はどうなの?」
「うっ、そ、それは…」
「ははっ、だろうと思った。期待してるから、出来るだけ早くしてね〜!じゃあ、また!」
そう言って部屋を後にする。
また時間があったら来よう。
後一作くらい遊んでから終わりたいな。
「さ、ウタハ先輩のところに行こう。」
時間は午後6時くらい。
ウタハ先輩のところに取りにいって、帰ろうか。
次はもう少し早く投稿できるようにします
遊戯王に復帰してずっとやってました 許してください
僕の小説って改行多いですか…?
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