「おい、今なんて言った?」
団らんの場、朝の食卓の空気が冷えつく。
卓といえど今囲んでいるのは男と女が一人ずつ。
齢はともに20に及ばないほど。多忙故か大人の姿どころか気配もない。
男が冷やした場を気にすることなく女、
「私、プロデューサーを目指すことにするわ。
だから私にプロデューサーとしての知識を教えてくれないかしら」
星南は目の前の男の能力をよく理解していた。
アイドルの抱えている課題の分析、異常と言える情報網からくる解決能力、
伝えるべき技能を実践しうる能力と
そして新学年が始まって間もない現在の時点で既に、
初星学園プロデューサー科1年でありながら頭角を現していることも。
一方、男も星南の能力をよく理解している。
アイドルの才能を見る眼のことも、トレーニングを組み立てる計画能力も、
そして・・・。
「お兄様だってアイドルから転向したのですもの。
私もお兄様に負けない、トッププロデューサーになってやるわ」
致命的な勧誘の下手さを。
それゆえ星南の兄はあくまで平静を保とうと努力する、が。
「そして必ず、トップアイドルである
威風堂々、意気揚々といった宣言。
だがそのどれも目の前の兄の機嫌を損ねていることに星南は気づいていなかった。
「星南、今のお前じゃプロデューサーに、
ましてやトッププロデューサーになんて絶対なれねぇよ」
星南は言葉の意味が分からないかのようにきょとんとしている。
兄の言った「今の」という言葉が、プロデューサーとしての知識云々じゃないことくらい分かる。
だが兄が断言するほどの何かが自分に不足、或いは欠落があるという実感はまるでない。
時間切れとばかりに兄の口が開かれる。
「分からないんだったらよく見ておけ、プロデューサーってのがどういう仕事か。
アイドルの何を背負い、そしてアイドルに何を託すのか」
1週間かけての初星学園とプロデューサー科のルール、当然の知識の確認も終わり、
今週からアイドル科の生徒の勧誘が許可される。
しかし決して星南に教えることをプロデュースの目的にはしない。
それはプロデューサーとして当然の道を行けば当然に伝わるだろうと考えて。
1週間の間だったが、中学からの進学組、外部入試組合わせて情報は一通り集めきった。
プロデュースするアイドルにも目途が立っている。
「んじゃまぁ、始めますか。プロデュース」
朝食を終わらせて、荷物を持って
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本作の主人公(学P)にして、十王星南の兄。
プロデューサーとしての実践を早く体験できるため初星学園に入学。
ただし、プロデューサー科の生徒が目立つべきではという判断と、
贔屓を避けることもあって母方の旧姓を名乗っている。
(無論、母方の旧姓は独自設定です)
星南及び星南の幼馴染の雨夜燕(副会長)とは互いに顔は知ってる程度に振舞うが、
学園内で直接話す場合、幼馴染と言うことにしている。
顔つきは星南と違いかっこいい系の顔立ち。
目つきの鋭さはそれに拍車をかけるが、眼鏡をかけて印象に残りづらくしている。
頭髪は本来は金髪に所々赤のグラデーションだが、こちらも目立たないように黒に染めている。
幼少時代、十王蒼空名義でジュニアアイドルとして活躍していたことがあり、
プロダクション経営者の息子として教えられたテクニックで同年代では頭一つ抜けており、
その技術を他のアイドルと共有していく中でプロデュースに興味を持ち中学進学を気に卒業。
スペック
仮に現在のパラメーターをコミュに出てくる5角グラフ準拠で表せば、
Da:Vo:Vi=7:7:5(髪型を整える、眼鏡を外すなど行えばViも7になる)
と親愛コミュ9話の咲季(7:7:7)と同等のパラメーターを保有する。
体力は未特訓で35相当だが、これは体がほぼ完成しているのと、性別の問題。
能力
アイドル審美眼
星南の持つアイドルの才能を見る能力と同じものだが、精度は低い。
星南のそれが
蒼空は
プロデュースの直感
祖父である学園長がどこぞのひょろがりを見込みがあるとかのたまったスキル。
こっちは学園長のものと同等に感度はいいのだが反応が鈍い。
センサーには感ありだが何が当たったかは確証がつかめないイメージ。
アイドルの技術
どこぞのことねちゃん教教皇がLOVE波動(恐らくビジュアルスキル?)を放っていたが、
他にもアイドルとしての歌唱、ダンスのスキルを高レベルで揃えている。
このため、プロデュース策には実体験を絡めた指導が可能。
他は本編と大きく変わりない・・・はず。
何か気づいたら追記します。