次回主人公回りの話をした後、特に何も思いつかなければ年代を虎杖たちが高校生になるまで飛ばそうかと。
アンケートの択すら思いつかない。
この世界には呪霊以外にも明確に神と呼ばれる
ただ人の流動が増え、インターネットによって世界の距離が縮まったこと。
また大体の自然災害や病気が科学的に証明され、未知が既知になり、人々は恐れなくなった。
それらに比例するように神への信仰も減っていった。
それでも呪術があるこの世界において、神に仕える者たちからの祝福は一定の効果がある。
太郎が普段から使っている棒も神職の方々に祈祷してもらうことで、呪霊に対する正の呪力よりは弱いが少しの特攻効果がある。
「下手したら私か灰原が死んでいたかもしれません」
「めちゃくちゃ助かりました。ありがとうございます!」
「こういう時のために来てたから効果があってよかったよ」
太郎はちょうど人の形を模していた、ある田舎の町で信仰されていた『産土神信仰』により生まれた神が転じた呪霊を祓ったところだった。
伏黒甚爾が五条悟の術式反転『赫』によって消し飛び、人知れず頭に縫い目のあるやつは少し禿げ、太郎が天逆鉾を手に入れてから数か月。
雪が降りしきる中、『田舎町』『二級呪霊討伐依頼』『七海建人と灰原雄の両名による任務』という灰原が死ぬことになった任務に同行し始めて数度目。
太郎によって原作との差異がいくつも発生しているため、灰原が死ぬことになる任務が早まる可能性を考えて、太郎は上記の条件の際には毎回付き添っていた。
そしてようやく太郎たちの前に信仰によって神となった呪霊が現れ、即座に祓われた。
「やっぱり人型だと楽なんですか? 術式的にも」
「異形よりは楽だね。人型はよく見れば人と同じ動きしかしないから動きもわかりやすいし。あと術式で終わりだし」
「夏油先輩の呪霊操術とか、五条先輩の無下限とかに比べたら目立たないですけど、相当便利な術式ですよね! ……あ、別に先輩の術式が弱いと言っているわけではなく!」
「実際に火力の面では圧倒的に負けてるからね。必殺性があるかどうかなら別だけど」
『産土神信仰』によって生まれる呪霊は人の想いが形になる存在だ。
神様信仰ではないが、特級のサキュバス呪霊の夢魅雫も似たような存在だろう。
彼女の場合は生まれはほぼ同じで、その後Vtuberをやることで信仰? のような劣情を集めることで日々少しずつ強くなっている。
人が想像する神は大体人型になる。
動物を模していたりする場合もあるが、それでも生き物を模した形になる可能性は極めて高い。
信仰する存在がクトゥルフ神話の古き者どものような見た目では信仰もされないだろう。
故にそこには弱点がある。
太郎の術式は人型であれば大体効く。
なので聞いていた等級とは違う1級呪霊が襲い掛かってきた時、この呪霊が灰原を原作で殺した奴であることを認識した。
後は二人には下がってもらい、時間感度を操作して、その呪霊の体に触れ、久々に使ってみた。
『性的感度:3000倍』
呪霊はビクビクと体を大きく振るわせた後、謎の液体をまき散らしてそのまま弾けた。
呪霊の討伐依頼が完了した後、窓が運転する車に乗って少し経った時、珍しく七海から食事の誘いがあったのでそのままレストランへ。
思い思いに食事を楽しんだ後、七海は切り出した。
「太郎先輩は高専を卒業したら、ご実家を継ぐんですか?」
「そうだね。爺ちゃんがあまりいい顔をしていないけど、俺が継ぐことになるんじゃないかな」
「そうですよね……」
「七海が前に言ってたやつ?」
「そうです。私は呪術師に向いてないと思っていますので、卒業後は一般職に就職しようと思っています」
「ええ!? この前はまだ迷ってなかった?」
「夏には五条さんが死にかけ、先ほども太郎先輩が居なかったらどちらかは死んでいました」
「それが理由?」
「はい。灰原に比べたら適性はあると思いますが、太郎先輩や五条さんのようには出来そうにありません」
「ねえちょっと、今僕を下げる必要あった!?」
傑は今のところ全く闇落ちの可能性がない。まるでジャンプの釘のパンチな主人公のように日々呪霊を喰らうことを繰り返している。
五条悟と夏油傑、後は田中太郎が積極的に強い呪霊を狩るため、1級以下の術師の死亡率が年々下がっている。
だからこそ、あの二人ですら死にかけるこの業界では生きていけないと思うようになった。
この業界は昔に比べて安定してきている。正義感で残るほど切羽詰まっていないのだ。
「いいんじゃない。俺とか爺ちゃんが管理している会社に入れることも出来るから選択肢として考えておいて」
「わかりました。ありがとうございます」
「田中先輩の会社ってあのVtuberとかのやつですよね! そこなら僕も入りたいです」
「灰原はもう少し大人しくなってからな」
「なんか最近先輩も僕に対する対応雑じゃないです!?」
灰原が大きな声を出して、店員さんに注意されるまではセットだった。
♡♡♡♡♡
「あそこの男性と手を繋いでいる子供が『虎杖悠仁』です」
「ありがとうございます。私が探していた子で間違いありません。報酬は前の口座で大丈夫ですか?」
「その口座でお願いします。では」
太郎は元呪詛師の探偵にその場ですぐに振込をするように、部下の一人に連絡を入れた。
「スマホもまだないし、携帯でパっと振り込みが出来ないのはやっぱり面倒だな」
彼はひとりごとを言いながら、前で男性に手を引かれているまだ小学生にもなっていない虎杖悠仁を眺める。
ちょうど今、五条悟は伏黒甚爾の息子である伏黒恵に会いに行っているだろう。
原作のように五条悟は伏黒恵を頼まれていないが、そんなもの当人同士のやり取りだけで、他者は詳しく知らない。
ただ五条悟だから伏黒……禪院家の血を引く者でも身請けのようなことが出来たのだ。
この世界においても五条悟は伏黒恵を迎えに行っている。
本来の歴史よりも早く、太郎に唆されて。
『禪院恵じゃなくて、伏黒恵は禪院の影の術式を持っているはずだから回収しておいてね。しないと多分やばいから』
『いっつもチビ先輩はそうですよね!!
『下手したら未来でこの指示に従わなかったから死ぬことになるけどいいの? もし回収しないなら殺しとかないと大変だよ?』
『くっそが』
太郎が無理やりごり押しで悟を動かした結果だ。
ちなみに太郎が未来を知っている動きは度々していたが確証は得られていなかった。
だが伏黒甚爾との戦いの場に来た際に襲撃者の名前を言ったのと、天逆鉾の存在を知っていたことで悟やそのことを聞いた傑は確信に変わった。
それからは太郎も諦めて、このような言い回しで度々二人を振り回している。
『あの先輩? 私は本当にあの子たちの親になるんですか?』
『ああ、田中家で引き取ると教育的によくないし、悟は論外……というよりも傑が救って、好かれているんだから頑張れ。家政婦とかを雇う金は出すけど』
『……それが未来の平和に繋がるんですよね?』
『いや、これはどちらかというと、傑の精神安定のためだな』
『いやいや。私は先輩や悟と呪霊を祓ったり、硝子や七海や灰原と楽しく話しているだけで問題ないんですけど』
『あとできればミゲルっていうケニアだったかな? の近くに住んでるはずの術師を仲間にして欲しいんだけど』
『誰ですかそれ!?』
太郎は別に原作の皆を幸せにしたいとか生きて欲しいなどは思っていない。
だが大した労力を使わずに救えるなら救うし、親交のある悟たちはなるべく死なせたくない。
その過程で美々子と菜々子を助けるために傑に藍色の僧衣と五条袈裟を着させて、怪しげな宗教家として子供二人を回収させた。
決して面白そうだったから着せたわけではないが、その姿を見た悟や太郎たちは大爆笑した。
羂索が何故か今時点で本気を出しているため、何とか有能な人材との渡りをつけるために傑に無茶ぶりなんかもしている。
あと少し前に天元にも初めて顔を合わせてもいる。
「うーん。近くに行ってみたけど何も感じないな。指が覚醒してないからか、それとも俺が宿儺とは関係ないからか」
今回虎杖悠仁を探すことにしたのは2つの理由があった。
1つ目は虎杖香織がいるかどうかの確認。
2つ目は太郎自身が宿儺と関わりがあるのではないかと思ったので、一番簡単にアクセスできる虎杖悠仁の近くに来たのだ。
え? 虎杖悠仁が宿儺の指を食べたのは高校生の頃じゃないの? と思うかもしれない。
元々虎杖悠仁は小さいころに肉体強度や器の関係で宿儺の指を埋め込まれているため、高校生の時点で2本体内に宿していることになる。
たまたまあの時に覚醒しただけで、元々指は持っていたのだ。
あと高校に安置されている指などは太郎の権限では場所の特定が出来なかった。それなら大体の居場所が分かっているガキを探した方が早い。
1つ目については下手に虎杖悠仁に虎杖香織……羂索が教育をしていたら不味いのと、まだ居るのであれば殺そうとしたためだ。
結局呪術廻戦の原作の騒動は9割が羂索のせいなので、羂索を殺せば全てが丸く収まる。しかし既に姿を消しているようだ。
2つ目は太郎がガネーシャの呪霊に放った世界斬について。
太郎は今記憶を掘り起こしても、宿儺が世界を斬る斬撃を放ったという事実はSNSで知っている。
だが明確にどのような理屈で放ったのかなどは知らないのに、あの時は迷いなく疑似的にではあるが放てた。
故に太郎も何かしらの繋がりがあるのかと思ったため、指に近付いたのだが何も感じなかった。
「うーん。
簡易な結界を展開して、大きな自然公園のベンチに座って状況を整理する。
何度も何度も繰り返し思い出しているため、細部は忘れていても大まかな流れは覚えている。
元々幼少期に原作を書き留めようと思ったことがあったが、もし万が一に羂索に見られたら終わりなのでずっと頭の中にしか原作はない。
「
一つ一つゆっくりと振り返る。
「いや、やっぱり
そしてまた訪れる頭痛。
「前からたまにあるけど頭痛のタイミングがおかしいんだよな」
領域展開の効果を理解しようとすると頭痛でわからなくなる。
大事な場面で判断が間違っていると頭痛で間違いだとわかる。
特級2連続バトルの際、爆発に巻き込まれた時に一番大切な雫へ思考が向いていなかった時に頭痛が起き、雫の存在を思い出す。
上記以外にもまるで太郎の思考とは別の存在がいるのではないかと思うことが度々ある。
「六眼で呪術的に俺の内に別の存在がいないことは見てもらったし、俺がこの体で自我を持つ前の人格でもいたりするのかね」
この世界の流れや黒幕のやりたいことは知っていても太郎は自分のことがあまりわかっていない。
「……今俺が出来ることは一通りやったし、一度実家に帰るか」
実家に帰ったら祖父に会おうと、それ以外の嫌な記憶には蓋をして歩き出した。
この主人公は未来の知識があることを羂索以外に隠す気ないからこんな動きをするはず?
※未来の知識があると確信しているのは五条悟、夏油傑、家入硝子、七海建人、主人公祖父。
多分来るであろう質問。
Q.この主人公ならもっと前に羂索を殺しにいったのでは?
A.反転術式が使えるけど羂索には全く勝ち目のない雑魚だったので行きませんでした。
サキュバス呪霊に一目ぼれしたこと(感度3000倍や時間感度操作)で上限解放されたので、1話前の主人公だとメカ丸や東堂にも勝てないです。三輪ちゃんには多分勝てる。
もしこんな話を!やご意見があれば下記に頂きたいです。参考にします。
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