術式:感度3000倍   作:病んでるくらいが一番

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割と僅差でしたが、五条悟よりも一年前に入学するルートになりました。
一年前と同期はほぼ同じように見えますが、いくつかのフラグが変わる想定です。
その話が出た際に別ルートだったらとこうだったと説明するつもり。


小学生の高校入学(五条悟よりも一年前入学ルート)

「頭が痛い」

「大丈夫ですか? 太郎様」

「雫……お前のせいだが」

 

 田中太郎はサキュバス呪霊にして、夢魅雫(ゆめいしずく)という戸籍も持つ彼女を睨んだ。

 

「私は3割くらいしか悪くないと思いますけど」

「いいや、絶対にバレたのはお前のせいだ」

 

 今太郎と雫は呪術高専東京校の校門の前に立っていた。

 そしてもう何度目にもなるやり取りをまた繰り返す。

 

「うちの防諜は上層部のアホどもが貫けるほどやわじゃないはずなんだけどな。御三家ならまだしも」

「……うーん。太郎様がこの一年くらいで習得した内容は誰にも言ってないんですけどね」

「漏瑚とかにも?」

「何度聞くんですか! 流石に怒りますよ! 私は、太郎様、一筋ですから!!」

「セックスバトルで負けたから?」

「まあそうですけど、今はそういうのを抜きで太郎様が死ぬまでは添い遂げるつもりですよ」

「……ならどっから漏れたんだろうな」

 

 ちなみに田中太郎が一年前からやっている呪力感度の超高倍率適用や時間感度の高倍率適用の修行を、出会って1日も経っていない逝かされたから仲間になったサキュバス呪霊、雫を信じて開始したが、前世でも経験のない一目惚れしたからこそ命を預けるようなことをしていた。

 惚れたから、ただそれだけであった。もちろんそんなこと彼女には伝えていない。

 

 先ほどの添い遂げるという言葉には内心とてもとても喜んでいるが、太郎は術式の感度操作によって、体をほぼ100%思い通りに操れるようになっているため、顔がにやけるのを防いでいた。

 

 だがしかし、男の内面を容易く見通せる最強の女性ともいえるサキュバスの術式効果によって、とてもとてもとてもにやけていることは雫にはお見通しだったりする。

 そこで指摘しない程度に彼女は人間に慣れている。

 

「あ、カオリンから連絡……げぇ! 今日配信予定で枠取ってて、告知もしてたの忘れてた」

「それ大丈夫なの? サキュ・バステトさん」

「大丈夫大丈夫。カオリンに広報アカウントで今日はお休みだって連絡してもらうから」

「確か香織さんだっけ? あんまり迷惑……そういえばなんで個人勢なのにマネさんいるんだ?」

「たまにいるよそういう人も。カオリンとは一度でもいいから生で挨拶したいんですけど、私呪霊だから見えないし困りますよねー」

「ふーん」

 

 太郎は横道に逸れたから話をここで切り捨てた。

 もう少し突いていれば、香織さんの苗字が虎杖であることがわかったのだがニアミスした。

 

「俺の中学生生活が……」

「まーた若くない人みたいなこと言ってますよ」

「しかも五条悟が来年入ってくるとか」

「私殺されませんよね?」

 

 新しい年になって数か月、田中太郎は今年の4月を迎えればピッカピカの中学一年生になるはずだった。

 しかし何故か秘匿していた田中家次期当主が特級呪霊を隷属させたことが上層部にバレ、

 しかも何故か田中太郎が国家をやりようによっては転覆できるかもしれないと上層部が騒ぎ出し、

 また呪術界御三家である加茂家が率先して、呪術総監部で監視できる呪術高専に飛び級させるように動いたため、太郎は今年の4月から中学一年生ではなく、高校一年生としてに呪術高専に入学することになった。

 

「京都校だったらワンチャン敵対することになったかもしれないね」

「そこらへん加味して東京に無理やり入学先を変えたんですか?」

「あと五条悟()()が入ってくるからだね」

「五条悟なら御三家ですし、京都の方じゃないんですか?」

「いや、五条悟はしがらみとかしきたりとかをぶっ壊すやつだから絶対に東京にくる」

 

 本来は九州から近い京都校に入学することになりそうだったが、

 太郎の希望と田中家の現当主が流石にそれだと息子が殺される可能性があると判断し、

 総監部の指示を無視して東京校へ入学するように手続きを進めた。

 

「五条悟について詳しいですね」

「そりゃこの時代のトップオブトップだからね。調べもするさ」

 

 そんなこんな話しているうちに、

 東京校の結界に太郎と雫の呪力認証が完了したと連絡が入ったため、

 門をくぐって呼ばれた場所へと向かった。

 

 ♡♡♡♡♡

 

「ここまでの説明でわからないことや気になったことはあるか?」

「ないです」

「はいはいはい!」

「えーと夢魅君」

「学校内で太郎様と私はどれくらい離れていてもいいんですか?」

「東京校内ではなるべく一緒に居てくれ。もちろんお手洗いとかにまでついていく必要はないがな」

「了解です!」

 

 どうやら現在東京校には生徒がいないらしく、来年の五条悟と家入硝子の入学待ちだったが、あの薩摩の田中家の次期当主が今年飛び級で入学すると数日前に決まり、夜蛾はキレ散らかしていた。

 

 曰く、気に喰わないからと上層部の人間の家を襲撃し、その家が保管していた呪具を巻き上げた。

 ※呪具を軽視する風潮により、共同作戦中の田中家の術師を軽視し、作戦中に呪具を破損させられたための補填。

 

 曰く、総監部の上層部の次期当主の結婚相手を略奪。

 ※恋愛で負けたから無理やり婚約して奪おうとしたのは上層部の方。

 

 曰く、曰く、曰く。

 根本の原因はともかく田中家は問題を起こしたり、大きくするプロフェッショナル集団だと呪術界では思われている。

 

 そんな前情報だったため、太郎はもちろん雫も問題児だと警戒していたが、今のところとても落ち着いている。

 特級呪霊である夢魅雫も普通の女子高生とさほど変わらない程度の騒がしさでしかない。

 

 ちなみに夢魅雫も生徒として一応登録されているが、そうすれば太郎以外の人間にも協力するし、呪霊狩りもやってあげるという交渉? により、

 黒髪黒目のボンキュッボンが呪術高専の正式な美少女JKとしての地位を手に入れた。

 

「最後に田中君は通常の呪力操作から術式反転も反転術式も可能なようだが、呪力系の授業はどうする? 一定期間毎の試験を受けてもらい、呪霊狩りをすれば単位は出るが」

「体育とかは別にあるんですよね?」

「ああ。呪術師に体力は必須だからな」

「であれば呪力系の授業はいらないです」

「わかった。そのように手続きを進めておく……ちなみに言いたくなければ言わなくていいが、今はどんな訓練をしているんだ?」

「なんか助言が欲しい時は相談するので言います。えーと領域展開と、閉じない領域展開と」

「は?」

「雫からフィードバックされる呪力の変換速度の向上、後は目の視覚感度を超高倍率にして見えないものが見えるようにできないかを試してます。五条悟の六眼に近いことが出来ないかなって」

「すまん。何も助言はできん」

 

 田中太郎は領域展開を半年ほど前に習得した。

 呪力感度が高倍率に出来るようになった後、あらゆる感覚器官の感度を上げた状態でサキュバス呪霊、雫の領域展開を何度も体験し、要領をつかむことにより完成させていた。

 その後に試したのが閉じない領域展開だった。

 

 彼はアニメの範囲しか詳しくは知らない。

 ただアニメの範囲でも宿儺が伏魔御廚子を領域で閉じずに使っていたのを知っている。

 

『ということは最強の術師の五条悟も出来る。出来るけどそれでも宿儺に殺された』

 

 そして勘違いした。五条悟もそれくらいは出来ているはずだと。

 そのくらいは出来たが宿儺に殺されたと思い込んだ。

 

 後はサキュバスを隷属させたのなら、当然サキュバスのエネルギーも貰い受けられる。

 これはそうあれかしと人類が思っている……日本の人類……日本のHENTAI文化を理解している男性諸君が認識しているため、サキュバスという術式を持つ彼女を隷属させた太郎は雫からエナジードレインが出来る。

 もちろんセックスが最高効率だが、調伏後に出来た呪力の繋がりから呪力を貰い受けることもできる。

 

「主に聞くことは基礎理論とか、後は体の鍛え方とかだと思うので! 今はまだ12歳だからあんまり筋肉つけられませんけど」

「……そういえば君はまだ小学6年生だったな。今の小学生はそんなに大人なのか?」

「こんな小学生ばっかりだったら世の中終わりだと思いますよ先生」

 

 そんなこんなで太郎の中学生活はスキップされ、高校生活が始まろうとしている。




次回は1年時の時間を過ごして、次々回には五条悟と顔合わせする予定です。
主人公ぶっちゃけ何が出来るかわからん。感度操作ってゴリ押せば何でもできそうな気もする。
あと短編時代の後書きに書いた「主人公は気がついてませんが、接触だけではなく呪力指定も可能(ブギウギタイプ)なのでただのチートです。」が足を引っ張っている。これどうすんの?

ご意見番活動報告

この主人公の東京呪術高専の入学タイミング

  • 五条悟よりも一年前
  • 五条悟と同期
  • 虎杖悠仁と同期
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