ツインテールが重要視される世界に転生者が転生しました。 作:真庭猟犬
2‐1 煉夜達のこれからとアルティメギルの武人
「そういやユリス達は何日まで
公園での会話から数分も経たずにふと湧いた疑問を外国人三人(一人は正体が一頭)に投げる。元々お忍びの来日だった筈だが、いつ現れるか分からない敵の存在が出た所為でどうなるかが気になったからだ。
「それならリノがお父様と連絡しているので返答しだいですね」
「そうか。しっかし、ガルドラムでも厄介だってのに面倒な奴等が出たら最悪町が火の海どころか県半分が焦土となるな」
特にマグマを纏ったレギクスとか。
「それって、名前持ちの魔物や魔神が当てはまるよね。あと、ゲロ以下のクズとか」
「思い当たるのがが多すぎるんだが」
「兄貴の前世は大英雄だったっすね」
「その分色々大変だったけどな」
「私もそうだったな」(←前世が巨大な国家クラスの蛮族領域の長)
「私もです。煉夜さんと美咲とは違った意味ですけど」(←テラスフィア王国の姫)
「何かスケールが違いすぎて追いつかねえ」
「安心しろ。お前もその世界に入ってる」
「あー、察したっす」
関係者にラクシアの大英雄とロシアと同じ大きさの孤島一つを征服していたドレイクに一国の姫に始まりの剣の化身、そして鋼椰(もといグレイ)自身が大英雄の弟分だからな。現にテラスフィアでは俺は現人神扱いだし。
「…姫」
「リノ。お父様はどのように?」
「…煉夜達が通っている学校へ編入。アルティメギルは主にテイルレッドに、私達は復活した名前持ちの蛮族達の掃討をって」
「そうですか。それはそうと、煉夜さんと美咲さんはあのガルドラムの言動に驚いていたのですか?」
「タロスは魔法文明時代のダークドワーフとバルカンが作り出した人造蛮族で、本来言語は凡庸蛮族語、ドワーフ語、バルカン語、魔法文明語しか喋れないんだ」
「しかし、ガルドラムは魔神語と交易共通語を発した上に高位の魔神を召喚した。実際に対峙した煉弥と前世での祖父が利用していたのを見ていた私からすれば驚愕物だ」
「おまけに倒した当時より強くなってたしな…」
大破局の時でもサイクロプス以上の強さだってのに。他の奴等も強化されてたらタチが悪いどころじゃないぞ。
「煉夜。復活していそうな魔物とかに心当たりはあるか?」
「ありすぎるんだが……。確実なのは種の限界を大きく超えたブラッドトロールタイラントとアサシンレイヴンだな。2体とも単独でヴァンパイアノワールを倒す実力を持ってるし、復活させたやつが俺との決着を望んでるって言ってたから出てくるのは確実だ」
「問題はどれくらいの規模、か……。最悪の事態を考慮しないとな」
「いざとなったら操霊術使うか…。その時は美咲か鋼椰頼む」
「へ? 俺か姐御?」
「確か煉夜は元とはいえ、前世で一時期大司教を勤めていたな」
「たった一年ちょっと弟子を鍛えるのとダーレスブルク公国の王を【死ぬまで生涯現役】を現実にさせるように寂れかけた神殿を借りた時だけだ。まあ、ダーレスブルク公国で知らぬものなしの冒険者にされたがな」
たしか最初のパーティを解散してからそれなりの時が経過した頃だったな。
「えっと…。【レン・エクスフィリア・ヤークベル】としての名誉ってどれくらいだったんですか?」
「あー、死ぬ少し前のを多分数値化すると億はくだらないかもしんねぇ」
なんせ王族と親しい間柄だったりケルキラ島の蛮族王の子供連れて旅してた事もしてたし、大破局以前から魔法王として賞賛されたのもあったからな。
「お、億ですか……」
「……ビックリ」
「今はテラスフィア王国と龍宮組関係者しかコネは持ってないけどな」
「それでも世界レベルだ」
「そういや龍宮組はテラスフィア王国との繋がりを持ってたんだったな……」
「とりあえず、それは置いといて。やるべき事とかを纏めると復活した奴等はその時の状況等に応じて対応する。ユリス達は俺達が通っている学校へ転校する。アルティメギルは基本テイルレッドに任す。これでいいか?」
前世を語ると無駄に長くなるのでバッサリと切り、これからのことを確認すると全員が頷く。とりあえず帰宅するか。ユリス達の案内をする気が起きなくなったし。
「とりあえず解散だ。美咲はユリス達を理事長に会わせてついでに制服を購入してこい。金は「あ、私日本円で100万程のお金を持たされたので」そうか。んじゃ美咲頼む」
「任された」
美咲がいればアホが近寄る事はないだろう。とりあえず、俺達は―――
「龍宮組で説明とかするぞ」
「ウッス」
一応紅賀さんには報せは入ってるだろうけど、細かい説明は
煉夜がこの世界に対してため息を吐いたのと同時刻。現代の技術では発見すら不可能の空間に存在する基地と移動母艦を兼ねたコロニーにある大ホールにて異形の存在達がモニターに映された映像を見て驚愕し、テイルレッドの登場には感嘆していた。
その中で竜に似た怪物とケートスに似た怪物はテイルレッドの姿を見て感嘆していた怪物と違い、武人としての目をしており、特にケートスに似た怪物は狂気といわれても可笑しくないほどに愉悦の表情を露にしていた。
「ク、クク、クハハハハハハ!! 素晴らしい! 今までの強敵の実力が例外なく霞むほどに素晴らしいぞ、レン・エクスフィリア・ヤークベル!!! 満たされず、ただ燻っていた我が魂に業火を宿らせた!! 嬉しい誤算とはまさにこの通りであろう! ドラグギルティ!!」
「うむ。だが、我としてはお主がここまでに燃え上がるのは予想できなかった。それ程の実力者というのかあの戦士は」
「ああ! ツインテール属性を持つテイルレッドが強き戦士なのは解るが、あいつはそれ以上だ!! 属性力なしであれだけの実力を持つ者は二度と現れないだろう! 朽ち果てかけている俺の最後の相手に相応しい!!」
「……そうか。お主はやっと自分の属性力を生かす相手を見つけたのか」
「クク、お前の部隊には大いに世話になったな。だが、近いうちにこのような会話をする事もないだろうな」
「元々燃費が悪すぎる
「確かにな。だが、湿っぽい言葉は無用だ。俺にとってそういうのは侮辱だ」
「ふ、
「そうかい。……ほんの僅かだが人間臭くなっちまったな」
「それもまた面白いものだ」
アルティメギル内で生きた伝説として慕われる戦士達の会話は次に出撃するために様々な方法で勝負しているエレメリアンの耳には入らなかった。
オリ敵の一体であるケートスギルティの詳細もオリ蛮族達と纏めて出します。