自由連合召喚   作:短号司令官

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第2話 フェン沖海戦 後編

 

 

フェン王国 首都アマノキの沖500㎞の海上

 

 

パーパルディア皇国監察軍東方艦隊旗艦に乗り込む、艦隊司令官『ポクトアール』は、懲罰攻撃に向かったワイバーン部隊からの通信途絶の報告を受けていた。

 

 

「い……いったい何が…あった………」

 

 

第3外務局に所属する監察軍東方艦隊の戦力は、他の列強を除けば文明国や文明圏外国に遅れを取る事はなく、配属されているワイバーン部隊も指折りの実力者が揃えられていたが、その部隊が突然報告を絶ち、誰も帰還しなかった事に彼を含めた幹部達は疑問に陥る。

 

 

「まさか……フェンにやられたのでは?」

 

ポクトアール「その可能性は無くはないが、仮にも彼らは精鋭のワイバーン部隊だ。何の報告もなく全員未帰還は有り得ん。我々に楯突けるような戦力を持ってるとは思えんし、恐らく別の勢力による武力介入があったという可能性が考えられる。我々に対抗できる国といえば、ムーかミリシアル以外には考え付かんが……」

 

彼等の疑問が尽きないが、現実にワイバーン部隊が壊滅したのは事実である。一体何処の勢力が手を下したのかを確かめるため、東洋艦隊は帆を一杯に張り、全速力でフェンへと舵を取った。

 

 

その頃………

 

 

 

前沢「なんて事だ……まさかこんな事になるなんて。」

 

前沢は頭を抱える。

アマノキとおわりと帝米英艦隊を突如襲撃してきた、正体不明の武装勢力からの攻撃を受けたおわりは自衛権として武装勢力を殲滅してしまったのを目撃し混乱していた。

艦隊の行動は結果的に他国との争いに巻き込まれてしまう原因であるが、あの襲撃で彼らが反撃しなければ前沢や太田らと艦隊の乗員、無関係な一般人の命まで奪われてしまう事になりかねず、多くの命を救った事もまた事実である。

この世界の自衛隊法と国内法に照らし合わせれば、おわりの行動は正当防衛と緊急避難に当たるため、前沢は彼らを責める事は出来ない。

 

 

ハワード「キルソン…」

 

キルソン「あぁ……こりゃヤバイぞ」

 

4人は身の危険を考え、一刻も早くこの国から脱出するため港に停泊していた海上保安庁所属の巡視船『いなさ』に乗り込んだが、出港直前にいなさのスクリューが何故か網と海草が絡まり航行不能となってしまったのである。

 

キルソン「船長の話だと除去できないことはないようだが、時間はかかるとのことだMr.前沢」

 

前沢「なんてこった………」

 

ハワード「ハァ……足止め確定か……」

 

太田「本当にツイてないな」

 

まさか、外交交渉の場でこのような事が起きるのは全くの想定外であり、4人は暫く頭を抱えながら今後について考えることになる。

 

キルソン「皆、先程の武装勢力についての説明をフェンに求めた時の事を覚えているか?」

 

ハワード「あぁ…それがどうかしたのか?」

 

キルソン「妙だと思わないか?フェンからあの武装勢力の正体についての解答があったのは、襲撃から一段落したついさっきだ。向こう側からの説明の時にまるで最初から武装勢力の正体を知ってたかのような口振りだった」

 

前沢「Mr.キルソン……つまり貴方は、フェンはわざと我が国を紛争に巻き込むために行った謀略だと言いたいのですか……?」

 

キルソン「状況証拠だけではなんとも言えないが、その可能性は十分にある」

 

キルソンの推測に前沢は更に頭を抱える。

 

太田「だとすればフェンは何のために我々を争いに巻き込む必要があったと考える?」

 

ハワード「オワリの砲撃演習を目の当たりにしたフェンは、自国では対抗できない争いを我々に肩代わりさせるためだと。そうだとしたら、このイナサに漁業用の網や海草が不自然に絡んでいたのも説明がつく…」

 

前沢「だとしたらあのシハンて男は、相当なキツネだぞ。火中の栗を我々に拾わせたんだな」 

 

4人は取り合えず、今後の事についての指示を仰ぐためそれぞれ外務省に連絡をとり指示を仰いだ後に、再びフェン王国側との実務者協議に入る。

 

前沢「……今回の件について我が国からの正式な回答をお伝えします。我が国と貴国との国交開設のための本格的な協議を安全に尚且つスムーズに行うため、我々はこの場に留まりたいのです。我が国の艦船につきましては我々の警護を兼ねて引き続き停泊許可をお願いしたい」

 

ハワード「尚、アメリカ・イギリス・日本帝国も同様の内容であります」

 

各政府からの正式な回答を聞いたシハン達は僅かに安堵の表情を浮かべるが、前沢は更に続ける。

 

前沢「しかし我が国の国内法により、敵に対しての先制攻撃は出来ません。我が国が反撃のためを行動を起こすのは相手側からの攻撃を受けた場合にのみ限定されます」

 

シハン「つまり貴方達は積極的な攻撃を行わないと?」

 

前沢「はい。太田さん達3カ国は別として、我が日本国は平和を重んじる事を国是としています。我が国が保有している戦力も、おわりも無駄な争いを避けるための最低限の戦力なのです。」

 

シハン「しかし、そんな事が通じる程パーパルディア皇国は甘くはありませんぞ…」

 

シハンはパーパルディア皇国についての説明を始める。シハンからの説明を聞いた4人は心底呆れ返ると同時に、パーパルディア皇国の実情に言葉がでない。

 

ハワード「成る程……ご忠告と貴重な情報に感謝いたします。」

 

キルソン「では我々は一度船に戻り、現状の説明を行いますので失礼します」

  

4人は、問いただしかった一連の出来事について、何とか喉の奥に留めて、いなさへと戻った。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

中央暦1639年 フェン王国首都アマノキ

 

 

「司令!フェン水軍13隻、出港しました!」

 

三川「うむ」 

 

部下からの報告を受けた三川は鳥海の艦橋から双眼鏡で、13隻のフェン水軍がアマノキから出港していくのを見る。

今から二時間前におわりの哨戒ヘリから、西から接近してくる艦隊を確認したと言う報告が入り、その情報をフェンに伝えた結果、接近してくるのはパーパルディア皇国の艦隊の可能性大とされフェンは直ぐに水軍に出撃命令を下し、パーパルディア皇国艦隊を迎え撃つ態勢を整え出撃していく。

 

 

三川「よし!出港用意!」

 

フェン水軍に遅れるように、三川は全艦に出港準備の命令を下し、いなさを除くおわり以下の護衛艦隊、第八艦隊、第62任務部隊、レパルスは出港準備を整えて、先に出撃したフェン水軍の後を追うようにアマノキを経つ。

 

「司令、彼らは大丈夫でしょうか?」

 

三川「さぁ…それは分からん。パーパルディアはこの周辺の国を屈服させる程の実力を持っている筈だ。恐らく相当な数の戦力を投入しているだろう」

 

「もし彼らが壊滅したら、我々がパーパルディアの相手をする事になるでしょうが、我々は勝てますかね?」

 

三川「連中がどれだけの技術力かにもよるが、勝たねばならん!もし我々が負ければ、一般市民と使節団が危機に晒される。それだけは何としても阻止しなければならん」

 

艦隊の全能力を以てしても、アマノキに居る使節団と一般市民にパーパルディア艦隊を近付けないよう誓いを新たにする。

 

猪口「CIC!フェン水軍とパーパルディア艦隊の様子はどうだ?」

 

『ヘリからの報告では、両軍は戦闘に入っている模様です。』

 

猪口「どっちが勝ってる?まぁ…想像はつくが…」

 

『フェンが圧倒的に劣勢です。距離が縮まる度にフェン水軍の数が減っていきます。』

 

猪口「やっぱりな…さて、即席の連合艦隊で勝てるか?」

 

報告は三川の乗る鳥海にも届いていた。

 

「司令、おわりより入電。フェン水軍劣勢との報告です」

 

三川「やはりな……」

 

三川は腕を組んで考え込むがすぐに顔を上げる。

 

三川「参謀、確か海自さんにはしらね型とかいう大型の空母みたいな奴がおったな?」

 

「はい…」

 

三川「彼らに艦載機をあげてもらうよう頼んでみてくれ」

 

「分かりました!」

 

 

 

 

 

その頃、フェン水軍 旗艦『剣神』以下のフェン水軍艦隊は…………

 

 

「何と言う事だ………一方的ではないか!」

 

パーパルディア艦隊と接敵したフェン水軍は、船の数と性能で勝るパーパルディア艦隊の前に劣勢に立たされていた。

 

指揮官の『クシラ』が乗り込む剣神の回りを航行していた軍船は、パーパルディア艦隊の戦列艦の砲撃の前に全くの無力で、時間が経過する度に味方の数は減っていく。

厳しい訓練を重ねてきたフェン水軍の軍船の甲板では、負傷した水兵がのた打ち回り、砲撃が命中し積んであった油に引火した船からは炎が上がっている。

 

クシラ「これが列強の力なのか……………」

 

相手との艦とは、速力、砲力、火力、練度は大きく劣っている。 

 

クシラ(これでは勝てない……)

 

そう直感したクシラの脳裏には、まだ希望はあった。

 

クシラ「日本は………日本のあの軍船はまだ来てくれないのか!」

 

クシラもおわりの力をこの目で目撃しており、あの艦が来てくれればフェンは守られると言う希望だけが残っていた。

 

「船長!後方の空を!」

  

部下からの報告にクシラは後ろを振り返る。

遠く彼方の空から2つの騎影らしきものがこちらに向かって飛行していた。

 

クシラ「なんだ…?我が国のワイバーンか?」

 

ワイバーンであれば心強いが要請した覚えはない。それにワイバーンにしては些か早いような気もする。

その影が近くに連れてクシラはそれがワイバーンでないことに気がつく。

 

クシラ「羽ばたいていない…⁉︎」

 

影が上を通過すると共に彼はかそれがワイバーンでは無いことに気づくと同時に翼に描かれた日の丸を見つけた。

 

クシラ「日本だ……日本の鉄竜だ‼︎」

 

 

 

 

 

 

「こちらシドレー1現場空域に到達した。交戦許可を求む」

 

『こちらしらね、交戦を許可する。しかしおわりや海軍さん達の分は残せよ?』

 

「シドレー1コピー」

 

コールサイン:シドレー1のパイロット近藤英光一尉はAV-8BJ ハリアーⅡのコックピットから下の海戦の様子を伺う。

 

近藤「とりあえず、仕事と行きますか」

 

近藤は操縦桿を倒してフェン水軍とパーパルディア艦隊の間に入ると垂直飛行をしながら拡声機を使って呼びかける。

 

近藤『パーパルディア皇国艦隊に警告する!直ちに現海域から退去せよ!警告を無視すれば我々は貴艦隊に向けて攻撃を実行する‼︎我々は日本国海上自衛隊!』

 

警告を送るが、パーパルディア艦隊は知らん顔で直進してくる。

 

近藤「そぉらな」

 

『一尉、やりますか?』

 

相方を務める徳田信一二尉が話しかける。

 

近藤「あぁ、警告はしたけど無視された以上やるしかないな。但しロケット弾とバルカン砲しかないから気をつけろ」

 

徳田『ラジャ』

 

無線を終え、武装の安全装置を解除して操縦桿の発射トリガーに指を掛ける。

 

近藤「オタクらおイタが過ぎたみたいだぜ」

 

発射トリガーを引くと両翼下に搭載された68mmロケット弾ポッドが一斉に発射を開始、相手は帆船である為回避もままならず次々と業火に包まれる。

 

しばらくしてロケット弾が底を着いた為、機体腹部の25mmバルカン砲に切り替えて発砲する。

流石に生身の人間に25mm弾は可哀想な気もした為、船体と帆、マストを狙って撃ちまくる。

 

船上の兵士達は辺りを逃げ回ったり身を隠したりと様々であったが、マストが折れて隣の船を巻き添えにしたり、重さに耐え切れず転覆する船もあった。

 

近藤「!」

 

トリガーを引いても弾が出なくなった、つまりは弾切れだ。

 

近藤「全弾撃ち尽くした!徳田、一旦引き上げるぞ!」

 

徳田『了解!』

 

垂直飛行を続けていたせいもあって燃料も少々心配な域に達していた。

水平飛行に戻ると行動を上げて母艦であるしらねに2機は帰っていった。

 

 

 

 

クシラ「凄い……」

 

昨日見たおわりもそうであったが目の前のハリアーを見てさらにクシラは圧倒された。

突然ワイバーンでは不可能な垂直飛行に移ったかと思えば翼から炎を吹き、その次には腹の部分から絶え間なく爆音と共に見たことのない攻撃を繰り出し、敵のマストを次々と薙ぎ倒していき、飛び去っていった。

 

「船長!あれを‼︎」

 

再び後ろを振り返ると水平線の彼方に一際存在感のある特徴的なシルエットを持つ巨艦の群が姿を表す。

 

 

クシラ「おぉぉぉぉ!!!来てくれた‼︎日本が来てくれたぞぉぉ‼︎」

 

僅かな希望が叶ったクシラの気分は高揚し、思わず叫んでしまう。

 

 

 

 

 

 

猪口「何とか間に合ったか。航空隊に感謝だな」

  

艦橋から現場の様子を見ていた猪口はそう言った。

 

『艦長、フェン水軍は3隻を残すのみ!パーパルディア艦隊は依然として接近中‼︎』

 

猪口「よし!上空のヘリに通達‼︎もう一度警告を行う!もし戦闘になれば直ぐに着弾観測に努めるよう伝えろ!データはレパルスにも送ってやれ‼︎」

 

『了解』

 

直ぐに、おわり所属のシーホークが前に出ると、フェン水軍の真上を通り抜けて、パーパルディア艦隊の5㎞手前でホバリングし音声で警告を送り始める。

 

『パーパルディア皇国艦隊に警告する!直ちに現海域から退去せよ!!警告を無視すれば我々は貴艦隊に向けて攻撃を実行する!!我々は日本国海上自衛隊!』 

 

一通り警告を送るが、パーパルディア艦隊は尚も速度と針路を変える事なく、まっすぐ直進してくる。

 

猪口「なるほど…それがアンタらの答えか。いいさ、そっちがその気ならこっちにも考えがある!機関最大戦速!取り舵一杯!」

 

猪口の号令でおわりのガスタービンエンジンが、全長328メートルを誇る巨大な船体をゆっくりと押し出すように加速させる。

 

 

テナント「オワリに遅れを取るな‼︎取り舵一杯!」

 

後続のレパルスもそれに続く。艦首が左を向き艦の右側面を敵に向ける。

 

 

「砲術長!先ずは警告射撃だ」

 

『了解!』

 

ゆっくりと2隻の主砲塔が旋回し、砲身が上に向けられる。

 

『照準合わせよし!砲撃準備よし!』

 

猪口「撃ち方始めぇ!」

 

テナント「Fire‼︎」

 

合計6基の主砲から放たれた15発の砲弾は、弧を描くように飛翔し、パーパルディア艦隊の鼻先へ着弾し巨大な水柱を上げる。

 

ポクトアール「な、何だ⁉︎」

  

ポクトアールは艦隊の鼻先で起きた爆発と水柱による衝撃で揺れた艦橋で尻餅をつく。

 

「砲撃です!敵艦からの砲撃です!!」

 

ポクトアール「ほ…砲撃だと⁉︎馬鹿な!この距離で撃って届く大砲があるのか⁈」

 

先程現れた『日本国』と名乗る者が現れてから状況が一変してしまった。

まずはじめに垂直に飛ぶワイバーン(?)が発した警告を無視したせいで訳の分からない攻撃で前衛の船を多数血祭りにすると飛び去り、今度は不思議な羽音を響かせる謎の飛行物体が同じ警告を送ってきたが、それをまた無視して艦隊を前進させた途端にこの砲撃。しかも、爆発の衝撃と水柱の大きさから我々が保有するどの火砲よりも遥かに強力なのが分かる。

 

ポクトアール「見張り!敵艦との距離は分かるか!」

 

「えぇと…………嘘だろ⁉︎30㎞近く離れています!」

 

ポクトアール「馬鹿な!見た所10キロくらいの距離に居る筈だ!」

 

「角度と太陽の位置を確認しました!確かに敵艦は30㎞近くは離れています!」

 

ポクトアール「まさか……敵は我々の想像を遥かに越える程の巨艦だとでも言うのか……⁈」

 

ポクトアールはおわりの大きさのせいで目の錯覚を起こし、もう少し近距離に居るものと勘違いしていたのである。

 

その時、再び敵艦から光が見えた。

 

ポクトアールの勘が、警鐘を鳴らす。 

 

ポクトアール「全艦回避行動!!」

 

その直後、艦隊のど真ん中で爆発が起き、巨大な水柱が15本上がると、側にいた艦が衝撃で海面から一瞬だけ浮き上がり、着水と同時に衝撃でバラバラとなる。

 

「戦列艦パオス、ガリアス、マミズ、クマシロ轟沈!!」

 

ポクトアール「何っ!?」

 

旧式と最新の戦列艦がたったの一撃で4隻轟沈したのだった。

 

ポクトアール「……………」

 

目の前には撃沈された各艦の残骸が漂流し、僅ながら乗員の姿もある。

敵艦は水平線上で横腹を向けながら砲撃を仕掛け、我が方は混乱に陥りまともに動けていない。

 

ポクトアール「まさか…竜騎士隊はあの艦に全滅させられたのか…そうとしか考えられん!」

 

敵艦の大きさと砲の射程距離から推定すれば、残っている100門級では射程距離に入る前に沈められてしまう。

ポクトアールはおわりの情報を持ち帰るため直ぐ様、決断を下した。

 

ポクトアール「反転!直ちにこの海域から脱出だ!」

 

そう命令すると、水兵らは急いで艦を回頭させようとする。

 

 

 

 

「敵艦、回頭し逃走を図る模様‼︎」

 

三川「何?逃がすわけにはいかんな。全艦魚雷戦用意‼︎」

 

「魚雷戦用意‼︎」

 

三川の命令で鳥海以下第八艦隊を取り舵を開始し、主砲・魚雷発射管ををパーパルディア艦隊に向ける。

 

三川「攻撃開始ッ‼︎」

 

「てぇー‼︎」

 

号令と同時に各艦からロングランスの異名をもつ『61cm酸素魚雷』が

次々とパーパルディア艦隊に向けて航跡を出すことなく疾走していく。

30秒程経って敵艦隊から次々水柱が上がる。

 

「日本海軍のロングランスです!」

 

ターナー「やるな…最後は我々も行くぞ。砲撃開始ッ‼︎」

 

ターナー少将の号令で第62任務部隊各艦から一斉に艦砲射撃が開始される。おわり・レパルス程ではないにしろ、中世レベルの帆船相手には充分すぎる破壊力であった。

 

ポクトアール「ウワァァァ!!!」

 

突然ポクトアールの乗る艦が大きく揺れたかと思った直後、絶え間無く続く砲撃で起きた水柱に彼は呑み込まれ、自分に何が起きたのかを正確に把握する事なく海中に吸い込まれた。

ポクトアールを失った東方艦隊は戦意を喪失し、向かってきた連合艦隊に向けて大人しく降伏した。

 

 





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