自由連合召喚   作:暁司令官

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今回から新たに登場する『F-3心神』のデータをページ最深部に記載


第5話 エストシラント空爆

 

中央暦1640年 8月6日

 

アルタラス島が四カ国:自由連合によって解放されて早二ヶ月余り、皇国本土の軍事基地攻撃のため、アルタラス王国に建設された飛行場では海上自衛隊のP3Cを爆撃機に改造した『BP-3C』と航空自衛隊の『F-15J』『F-3 心神』に加え、帝国海軍の『一式陸攻』と陸軍の『四式重爆 飛龍』、アメリカ陸軍の『B-29』『B-17』、イギリス空軍の『アブロ ランカスター』が暖気運転を行い発進準備を整えていた。

 

「作戦開始まであと二時間だ!30分以内に全機の爆装と兵装の搭載を終わらせろ!」

 

「hey!クソ皇国に、我々民主主義国家からのpresentを届けに行くぜ‼︎hurry up!」

 

「我々はさしずめ早めのサンタクロースか!ホゥホゥホゥ‼︎」

 

「楽しそうだねぇ……」

 

自衛隊員と日本兵・米兵・イギリス兵は、今まで重ねてきた訓練により、素早く確実に準備を整えていく。

準備が整った機体から、それぞれに割り当てられた発進位置へと移動し離陸準備を整える。

 

 

『アルタラス管制塔より全機へ。作戦の成功と無事なる帰還を祈る。テイクオフ!』

 

 

管制塔からの指示で最初に爆撃機群が離陸していき、後から続くようにF-15JとF-3も飛び立ち、上空で編隊を組み二手に分かれると、そのまま皇都とデュロに向けて飛び立った。

 

 

 

一方で、王都ル・ブリアスから少し離れた港では連合軍艦隊がエストシラントとデュロ攻撃の任務を帯びて出港していく。

 

編成は以下の通り。

 

⚪︎海上自衛隊

 

超弩級護衛艦:きい・おわり

超大型護衛艦:やまと

 

護衛艦:あさひ・しらぬい

 

航空護衛艦:ほうしょう・ひしょう・しょうかく・ずいかく

 

 

◻︎帝国海軍

 

大和型戦艦:大和・武蔵

敷島型戦艦:敷島・播磨

 

翔鶴型航空母艦:翔鶴・瑞鶴・麟鶴・慶鶴

大鳳型航空母艦:大鳳・天鳳

白龍型航空母艦:白龍・赤龍

 

高雄型重巡洋艦:高雄・阿蘇

妙高型重巡洋艦:足柄・羽黒

 

阿賀野型軽巡洋艦:阿賀野・矢矧

 

吹雪型駆逐艦:多数

 

 

⭐︎アメリカ海軍

 

アイオワ級戦艦:アイオワ・ミズーリ

モンタナ級戦艦:モンタナ

 

エセックス級空母:エセックス・ヨークタウン・イントレピッド・ホーネット

タイコンデロガ級空母:タイコンデロガ・ランドルフ・ハンコック

ミッドウェイ級空母:ミッドウェイ

 

アラスカ級大型巡洋艦:アラスカ・オアフ・ハワイ

 

フレッチャー級駆逐艦:多数

 

 

△王立海軍

 

キングジョージ5世級戦艦:プリンス・オブ・ウェールズ

ネルソン級戦艦:ネルソン・ロドニー

 

イラストリアス級航空母艦:イラストリアス・ヴィクトリアス

 

ヨーク級巡洋艦:ヨーク・エクセター

 

駆逐艦:多数

 

 

 

 

護衛艦きい 艦橋

 

「こりゃ壮観ですな」

 

有賀「あぁ……かつての敵国やご先祖様肩を並べて戦える日が来ようとはな……」

 

連合艦隊は、デュロとエストシラントに向かって進出を開始した。

 

 

 

 


 

 

 

 

中央暦1640年 8月6日 エストシラント南方400㎞上空。

 

早朝の薄暗い空を、航空自衛隊所属のE767早期警戒機『AWACS』が飛行していた。

胴体上に装備されているAN/APY-2レーダーが収められた、円盤状の巨大なレドームが回転し周囲800㎞の空域をカバーしている。

 

「レーダーコンタクト。目標周辺上空に飛行物体を探知」

 

「数は?」

 

「20。速度は100ノット」

  

AWACSに装備されている戦術データシステム『リンク16』によって、AWACSが得た情報は作戦に参加している全ての戦闘機と爆撃機に共有される。既にこの時点で、エストシラントに向かっている航空部隊には情報は行き渡っており、既に迎撃体制がとられている。

 

 

 

 

エストシラント北方 上空

 

 

胴体下のステーションに大量の爆弾を携えた爆撃機を護るように展開する護衛の空自のF-3の編隊は、AWACSからの情報を基にレーダーを使い全周囲の捜索に入る

 

「レーダーコンタクト」

  

レーダーが最初に目標を捉えた。

AWACSからの情報通り、皇都周囲上空には20ものワイバーンが警戒に当たっている様だ。 

 

「ほぉ…中々の数を飛ばしてるな。流石は列強ってところか?だがこの心神の餌食になってもらうか…」

 

パイロット達が改めて皇国の力に呆れるが、それを遮るようにAWACSから一斉通信で攻撃開始の指示が入る。

 

 

「さて、連中には眠っててもらうか」 

 

全機が目標に向けてレーダー照射を掛け、ミサイルロックを掛ける。

 

「全機、Fox-2!」

 

 

20機のF-3からほぼ同時にAIM-120中距離アクティブミサイルが放たれ、マッハ4の速度で目標に向かって飛び去っていく。

 

「ターゲットスプラッシュ!目標全機撃墜!」

 

ミサイル発射から僅か、3分でミサイルは目標を全て殲滅した。

 

「さて、気つけ薬は蒔いた。爆撃隊はそのままターゲットに向かって直進しな!」

 

 

迎撃隊が下がり、爆装した残りのF-3が皇都に向かって直進する。

 

それから30分と待たずに無誘導爆撃を投下し、皇都防衛軍基地の滑走路が破壊された。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

基地司令官の『メイガ』はF-3よる精密爆撃による被害状況の報告を受けていた。 

 

メイガ「状況を報告せよ!」

 

「はい!兵員宿舎は全滅し竜騎士隊は全員死亡。待機中のワイバーンの竜舎も同じく全滅!滑走路も破壊され使用不能です!」

 

メイガ「クソ!いったい敵はどうやって攻撃を……⁉︎」

 

「今の攻撃は、空から投下された爆弾による物と思われます」

 

メイガ「空から爆弾を⁉︎そんなことができるのか⁈」

 

その時、新たな報告が舞い込んだ。

 

「緊急事態!敵の超大型飛行機械多数を確認!」

 

メイガ「超大型飛行機械だと!?」

 

慌てて外に出て双眼鏡で上を見ると、皇都の遥か上空に見るも大小の飛行機械がいくつも飛んでいた。

 

メイガ「なんだ……あれは………」

  

その飛行機械の中でも白銀に光る飛行機械は見るだけでとてつもない恐怖を感じさせる。 

 

「何なのだあれは!?」

 

成層圏の要塞の異名を持つ『B-29 スーパーフォートレス』凡そ80年前、日本の空を支配したこの銀翼の怪鳥が今度はこの異世界で、その猛威を払う時が来た。

 

メイガ「いったい何を……」

  

メイガは驚愕と恐怖からか、この瞬間はB-29が何をするのか見当もつかなかったが、B-29は基地上空に差し掛かる。

 

『drop、redy……now!』

 

その瞬間、B-29の爆弾倉から大量の通常爆弾が一斉に投下された。

  

メイガ「あれは………」

 

彼は真上から大量に降ってくる爆弾を見て状況を理解した。

 

メイガ「そ 総員待避ィィィィィィィィ!!」 

 

そう叫んだ瞬間、辺り一帯が鼓膜を破壊程の爆音と衝撃波に包まれた。

メイガは爆風に吹き飛ばされて建物の壁に叩きつけられ気を失った。

 

 

 

 

 

メイガ「うぅ……い…一体…何が?」

 

体中が痛むが幸い怪我はしていないようだ。

ゆっくりと体を起こして辺りを見回す。

 

 

メイガ「これは………………………」

  

辺り一帯は炎と黒煙に包まれていた。

整備されていた滑走路には大穴、残っていた兵舎、竜舎、食料庫、弾薬庫は崩落。残っていたのはメイガ本人と運良く爆風や衝撃波から逃れられた数人基地要員のみだった。

 

 

「こちらアタッカー1、攻撃成功。基地の無力化を確認。第2次攻撃の必要なし。各機撤退」

 

爆撃を終えたB29はその場から踵を返し、後続の第2次爆撃を担当だった他の爆撃隊は戦果確認の結果、第2次攻撃を実行する事なく爆弾を抱えたまま全速力でエストシラント上空から去っていった。

 

 

 


 

 

 

同時刻、エストシラント南方沖の海上を連合軍水上打撃部隊が航行していた。

 

やまと

 

「艦長!米軍と空自の爆撃隊が敵の航空戦力と基地の無力化に成功したようです。」

 

伊藤「よし!そろそろ攻撃開始時刻だ。各艦に攻撃準備命令を!」 

 

護衛艦隊は主力部隊を護るように展開し、護衛艦やまと・きい・おわりの3隻は、VLSのハッチを開き攻撃準備を終える。

 

伊藤「攻撃開始!」

 

Mk41VLSからタクティカルトマホークが打ち出されて闇夜の中を3隻から放たれた20発近くのトマホークはエストシラントの方角へと飛び去っていく。

 

 

 

皇都エストシラント 南方の港

 

皇都防衛の要ともいえる、エストシラントの南方基地の港には多数の戦列艦と砲艦が停泊しており、ある者からすれば一種の感動を与える。

海将『バルス』は皇都が空爆された報を聞き、日本の艦隊がこの場にやって来ると判断、停泊していた第1と第2艦隊に出撃命令を下していた。

 

「しかし、皇都が爆撃された挙げ句に、基地が全滅するとはな……」

 

「首都に直接攻撃とは……侮れませんな」

 

バルス「今まで上の連中は日本を侮っていたようだが、これからはそうは行かんだろう。我々は全力を持って日本艦隊を相手にしようと思う。」 

 

バルス以下の幹部達に慢心と油断と言った表情は無い。向かってくるなら全力で相手をしようと意気込んでいる。

  

バルス(皇都が攻撃されたなら、そろそろ此処にも敵からの攻撃があってもいいような物だが…)

 

バルスには言い知れぬ不安がよぎる。

 

「海将‼︎沖から多数の飛行物体を確認!とてつもない早さです!」

 

バルス「何っ!?」

  

彼の不安は的中し、慌てて窓から外を見る。

闇夜の中を白い炎を吐きながら多数の飛行物体が信じられない速度で迫ってくのが見えた。 

 

バルス「何なのだ!?」

  

飛行物体は沖で一気に上昇すると、まるで意思があるかの如く自分達がいる海軍本部へと降下してくる。

 

バルス「いかん!皆逃げろ!!」

 

バルスが叫び、皆が逃げる。

その直後、飛来したタクティカルトマホークはまさに斧の名前の如く建物や倉庫、兵舎を尽く破壊していき数分で一帯は火の海と化した。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

パーパルディア皇国エストシラント南方の基地がトマホークによる飽和攻撃を受け司令部が壊滅状態となり、連合艦隊は混乱する皇国軍の隙を突いてエストシラント沖20㎞地点にまで達していた。

 

「艦長、偵察機からの報告で、敵司令部は壊滅状態との事です」

 

伊藤「正念場だ………機関最大戦速!目標へ突入!!」

 

やまとが速力を上げ艦隊の前に出ると、他の戦艦群もそれに続きエストシラント港に向かって突入する。

既に港からは皇国軍の艦隊が出港しており、暗闇の中を連合艦隊を待ち受けていた。

 

有賀「対水上戦闘用意!」

  

敵が主砲の有効射程距離にまで迫り、戦艦群は左へ回頭し右側面を港へと向ける。

 

 

森下信衛「主砲右砲戦!弾種、榴弾。目標敵艦船ならびに敵泊地!」

 

敷島・播磨の主砲が旋回し、砲口が港と敵艦隊へと向けられる。

 

森下「撃ち方始めぇ‼︎」

 

「てぇぇい‼︎」

 

耳をつんざくような轟音と腹に響くような衝撃と共にありったけの砲弾が放たれる。 

 

『弾着……今っ!』

 

重量1トンの砲弾は雨霰のように港に着弾し港湾施設を破壊していく。

 

「次弾装填急げ!」

 

各艦が主砲弾の装填を行っている間、護衛艦・巡洋艦が速射砲で砲撃を行う。

火器管制システムとの連動により、護衛艦から放たれる砲弾は向かってくる敵艦に砲弾を正確に命中させる。

 

砲撃開始から僅か1時間で300隻近かった第1から第3までの艦隊に所属する竜母や戦列艦はその数を一気に減らされていく。

戦艦群が砲撃を行い、撃ち終わって装填している間に護衛艦の速射砲による砲撃の雨は敵艦隊を全く寄せ付けず、突撃してくる艦から次々と沈められていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

パーパルディア皇国海軍 第3艦隊と皇都防衛隊所属のワイバーン部隊による連合竜騎士隊は、炎上する海軍施設と港を見て呆然としていた。

 

 

「何てことだ………」 

 

海軍司令部と軍本部からの命令で、第3艦隊と皇都防衛隊の生き残りの竜騎士隊で急遽編成された連合竜騎士隊は、20㎞沖から港の艦隊に向けて砲撃を繰り返す自由連合艦隊により、友軍艦艇が次々と沈められていく姿に恐怖する。

 

「あの様子ではもう艦隊は……」

 

「だが敵は艦隊への砲撃でこちらにまで注意が回っていない筈だ!今なら奇襲攻撃で一撃が加えられるぞ!全騎続けぇぇ!!」

  

竜騎士隊は、一番目立つ程巨大な艦隊に向かって突撃を掛ける。

 

「グァァァァ!!」

 

しかし、それを許す程連合艦隊のは甘くはない。

上空直掩に上がっていたF-14SJから撃ち出される99式空対空誘導弾による迎撃を受けて、敢えなく叩き落とされていく。

 

「クソ!」

 

隊長らしき竜騎士が散開して回避を指示したが、空対空ミサイルの攻撃を受けて全身に大量の破片を浴びて撃墜された。

 

「こんな事が………こんな現実が………」

 

僅か10分の迎撃で連合竜騎士隊は、何ら戦果を挙げる事が出来ず、あっけなく壊滅してしまった。

 

 

『こちらエコー1 敵対空目標消滅を確認!』

 

「ご苦労、直掩機隊は引き続き警戒を行いつつ、各艦は作戦を続行!」

 

艦隊は何事もなかったかのように砲撃を続行。

数時間に及ぶ艦砲射撃の末にパーパルディア海軍本部は壊滅、海上戦力も1割にも満たない数を残して全滅してしまい皇国海軍は事実上壊滅した。

 

 

 

 





F-3 心神

統一戦争後、北日本の空軍基地にて無傷で残されていたSu-27を日本が鹵獲し研究し先代F-2で得られたアメリカの技術とロシアの技術、そして日本の技術が融合したハイブリッド第5.5世代戦闘機で、開発には『X-2』のデータも使用されている。

対地・対艦・対空となんでもこなせるマルチロールステルス戦闘機、F-22以上のステルス能力を持つことから『世界最強の戦闘機』の称号を持つ。

外観は『Su-57』にF-22の推力偏向ノズルを加えたもの。

スペック

全長:19.8m
全幅:14m
全高:6.05m
主翼面積:78.8m2
空虚重量:18,500kg
全備重量:28,800kg
搭載量:20,500kg

最大速度:M2.7〜2.9
航続距離:3500km (フェリー時5600km)

武装

固定武装: M61A2 20mm機関砲

空対空戦闘時
AIM-120C/D AMRAAM×6(AIM-120A/Bの場合)
AIM-9L/M サイドワインダー×2
AIM-9X サイドワインダー×2

空対地戦闘時
対地誘導爆弾(以下の二つから選択、胴体下ウェポンベイ)
GBU-32 JDAM(1,000ポンドGPS/INS誘導爆弾)×2
GBU-39 SDB(285ポンドGPS/INS誘導爆弾)×8
GBU-53/B SDBⅡ(204ポンドGPS/INS誘導爆弾)×8


空対艦戦闘時(以下の二つから選択可能)
ハープーン×2もしくは4
AGM-158 ×2(胴体下ウェポンベイ)





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