自由連合召喚   作:短号司令官

28 / 89
閑話 自由連合間での出来事

 

異世界に日本国、日本帝国、アメリカ合衆国、大英帝国の4カ国が転移して以降様々な出来事が起きた。

 

その代表的な出来事を幾つか挙げていこう。

 

 

 


 

 

3カ国と日本国

 

国交締結後、日本国首都東京都にて初の4カ国首脳会談が開かれた際だ。

日本側も来訪側も互いに緊張した様子であったが無事に到着した。

近衛首相、ルーズベルト大統領、チャーチル首相らも日本の発展ぶりには開いた口が塞がらない様子であった。

会談自体もスムーズに進み、互いの歴史の違いに驚きつつも各条約の締結、国交の締結、新たな国際組織『自由連合』の締結を終えた。

 

会談後の夕食会では各地から集められた特産品のフルコースに首脳陣は大絶賛、チャーチル首相に至っては『宮崎牛A5ランクステーキ』がかなり気に入ったらしくわざわざ厨房にまで足を運んでシェフに賞賛の声を掛ける程だった。

 

その後は東京の各地を視察しに行くが、ルーズベルト氏とチャーチル氏が外国人観光客らに話しかけそのまま一緒に浅草辺りまで観光しに行くというアクシデントが起こるも無事に事なきを得た。

 

また大統領は在日アメリカ軍基地にも視察に訪れ、在日米軍司令官らと会談。その中で「時代など関係ない、君達も我々も同じアメリカ人だ。君達のような戦士達がいてくれて本当に嬉しく思う」と賛辞の言葉をかける。

 

近衛首相は御所にて天皇陛下、上皇后夫妻様と会談。

その中で上皇明仁様は「私の父は元気ですか?」との問いかけに「はい、陛下のお父上様はご健在であらせられます」と答え、その返答に明仁様はにっこりと微笑んでらっしゃったという。

 

 

訪問中、ルーズベルト氏は自身の病であるギラン・バレー症候群が「未来の技術で治るのではないか?」と気になり東大医学部付属病院へと足を運ぶ。

診断結果は「血漿交換療法と免疫グロブリン療法を行えば可能性はあるがやるなら入院する必要がある」と診断を受けルーズベルト氏は喜びの表情を見せ「治るなら入院しても構わない!」と言った。

 

訪問後、ルーズベルト氏は本土にて必要な仕事や手続きを済ませ3ヶ月後に再来日。それから一ヶ月弱の間東大医学部付属病院にて治療を行った結果杖が必要にはなるが、歩けるようにまで回復し「東大医学部は世界最高の医療と頭脳が備わっている!」と某おじさんとは真逆の事を言ったせいでネットでは一時話題となった。

 

また入院中、「東野圭吾」の推理小説にどハマりしその後はわざわざ日本から作品を取り寄せる程の大ファンとなった。

「私を棺の中に入れる時はケイゴの小説も一緒に入れて欲しい」と熱望するほどに。

 

 

 

 

一般社会からはwikiにて詳細が見れる事もあって3カ国の首脳陣に対する評価は様々であったが、史実と違う歴史を歩んだ事で多少異なる部分を見た事で良い方向へと変わりつつある。

 

 

 

 

 


 

 

 

軍事、その他

 

 

 

日本帝国とアメリカでは「八八艦隊」「ダニエルズ・プラン」が現実となっている事に日本のミリオタ達は歓喜し、渡航が許されるようになるとわざわざ現地にまで足を運んで現物を見に行くという荒技を見せる。

 

 

各国の軍部も日本国で得たミリタリーブックや軍事雑誌などから情報を集めると同時に分析力の高さに舌を巻いた。

得られた情報や資料は兵器開発にも生かされたり、戦法や戦術の見直しや組織改革にも役立つ事に。

 

また日本に存在する「パワハラ」や「モラハラ」と言った「ハラスメント」に関する概念も入ってきた事で各国政府も日本と比べた際の労働環境の劣悪さに頭を抱えた。そこで大幅な労働環境の見直し・改善を目的に日本の労働基準法等を見習って抜本的な改革を推し進めた。その結果就職率の増加、離職率の低下、生産量の向上等様々なメリットが見え始めた事でより豊かになっていく、その一方で環境問題に対する概念や技術も導入され、日本では死滅した環境が守られていった。

 

 

だがそんな中で日本国、日本帝国を震撼させた出来事が起きた。

 

上皇后夫妻の帝国本土への訪問であった。

 

「懐かしい風景や父に会いたい」という上皇様の一言から始まり、側近は当初かなり困惑するもいつまで続くか分からない陛下の命の為にも夢を叶えて差し上げようと承諾、また今上天皇徳仁様もご一緒された。

 

この事を知った帝国政府、特に陸海軍部には衝撃が走った。

何せ今の天皇陛下、その次の代で今の自分達にとっての皇太子様でありながら陛下よりも位の高い上皇様と未来の陛下がおいでになるというのだから大混乱だった。

 

 

そして来る訪問日、空港には1000人は越える陸海軍から選ばれた兵士らが護衛のために訪れ、帝都の各所はさながら戒厳令が敷かれたかのように至るところに陸海軍の兵士らがいた。

しかしそんな中でも上皇様の来日の報は国民にも知れ渡っており、沿道には大勢の市民が日の丸を持って集まり、上皇后夫妻が乗られた馬車が走って来た際には歓声と共に万歳三唱が上がった。その日帝都中に「万歳」の声が響き渡ったと逸話が残された程。

 

そして遂に昭和天皇と上皇様、今上天皇と初の天皇3世代の会談が実現。

終始和やかに進み親子3世代の会談に同伴した宮内庁職員は涙を流した。

 

そして翌日、天皇3世代による陸海軍基地への訪問が行われた。

 

横須賀にはその日、戦艦大和をはじめとする連合艦隊の主力艦の9割近くが集結し大和・武蔵・信濃の大和型3隻が合計101発の礼砲を発射。

 

集まった将兵らにそれぞれ訓示が述べられる中、上皇様が最後に訓示を述べられた。

 

「私は今、皆様にお会いする事ができて本当に嬉しく限りです。私達の歴史では先の大戦で祖国の為に命を散らした皆様にお会いできるとは思いもよらなかったからです。皆様は我々皇族の為に命をかけて戦ってくださいましたが、今日からは私達の為ではなく皆様の大切な家族を守る為に、家族を愛する為に命を大切にしてください。皆様のおかげで今もこうして日本民族の血は先の未来でも受け継がれております。時代は異なろうと私も皆様も同じ日本民族です、共にこれから先の未来を見届けて行きたいと私は思います。私は日本民族に生まれた事を誇りに思っております。ありがとうございます」

 

直後にその場にいた全将兵らが一同に起立し万歳三唱を全員が始めた。

中には嗚咽を漏らしたり、泣き崩れる将兵らもいたが万歳三唱は凡そ5分以上にも及んだ。

 

 

そして後日、天皇3世代が映った写真が新聞に掲載されると忽ち話題に。

中には写真だけ切り抜いて額縁に入れて飾るという人もいた。

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。