自由連合召喚   作:短号司令官

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ちょっと雑になったかもしれません。
御免なさい


進む為に

 

特地側こと並行世界の自衛隊との接触に成功した自由連合調査軍。

 

しかし無事に接触したまでは良かったが、特地側の状況は悪くなるばかり。

連合側はただ指を咥えて見るしかできなかった。

 

日本国(異世界)

首相官邸

 

藤堂「なるほど……」

 

東郷からの報告書を一読した藤堂は顔を上げる。

 

藤堂「あちらさんの状況はかなり切迫しているようだな…」

 

東郷「はい。"韋駄天"と呼ばれる緊急退避命令も存在し、それが発令されかねない状況だそうです」

 

藤堂「報告書を見たら分かるよ。あちらの狭間陸将の判断は正解だ、そのような状況下にあるとなっては我々はまだ接触すべきではない」

 

東郷「しかし、場合によっては彼方との連絡が取れなくなる可能性もあります」

 

藤堂は先を立って窓へと歩み寄る。

 

藤堂「その時はその時だ。幕僚長、事にはよっては彼方さんの駐屯地を我々が接収する可能性も出てくる」

 

東郷「総理……」

 

藤堂「………私とて日本人だ、できれば彼らと手を携えていきたい。だが彼方には彼方の事情がある。そればかりは私はどうにもできん」

 

若き総理の胸には複雑な物がモヤのように立ち込めていた。

 

 

 

ところ変わって現地のアルヌス。

 

日本政府より講和派の帝国正統政府とゾルザル以下反対派率いる旧帝国軍との内乱に特地自衛隊が介入する事になったことを受け特地側は準備を開始した。

こればかりは連合側も黙っているつもりは無く、狭間陸将との話し合いの末介入が決定。

 

それに合わせてエルベ藩王国基地に進駐していた連合航空隊もアルヌスへと飛来する手筈となった。

 

それを聞いた一部の隊員らはどんな機体が来るのか気になり、滑走路周辺に集まっていた。

 

「来たぞ!」

 

まず最初に滑走路へと着陸してきたのは米空軍のサンダーチーフMk.2。

本作戦の為に翼下のパイロンにはヘルファイア対戦車ミサイルを4発ずつの合計16発搭載し、胴体下部の爆弾倉には合計6発のMk.81通常爆弾を装備し戦闘爆撃機としての役目を何が何でも果たさんという意思が見受けられた。

 

続いてイギリス空軍のホーカーハンター、その後に再び米空軍のタイガーシャークⅡが着陸していく。

 

日本空軍はまだ創設して日が浅い為未参加、その代わり空自からF-3が多数飛来。

 

管制塔側が余りのステルス性に「レーダーに何も映ってない」と騒ぎたてる事態が起こったが、無事に着陸した。

 

狭間「戦闘爆撃機にステルス機とは……これほどの支援、感謝せざるを得ません」

 

大内田の方を向いて狭間は頭を下げる。

 

大内田「いえ、我々も貴方も同じ自衛官です。助けない理由などありませんよ」

 

狭間「そう言っていただけて、私としても良心の痛みが和らぎます」

 

大内田「ところで狭間さん。伊丹二尉が日本へ向かったのは…」

 

狭間「はい、今後の方針の事で幕僚長の所へ」

 

大内田「最悪の事態にならなければいいのですが…」

 

狭間「彼に託すしかありませんな……」

 

二人の自衛官は先の事を案じて飛来した戦闘機群に目を向ける。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

後日。作成開始を受けイタリカとアルヌスから諸王国軍、自衛隊と連合調査軍がそれぞれ出撃した。

 

目指すは帝都。

 

だがこれに際して、栗林中将は一計を案じ大内田陸将にある提案を出した。

 

大内田「イタリカにゴジラコマンドを?」

 

栗林「はい、この大陸の地の利を理解しているのは敵側です。万が一ということもあります。米陸軍や英陸軍にも話はつけてあります」

 

大内田「しかし…それはこちらの自衛隊や正統政府側もでは?」

 

彼の意見に栗林も静かに頷く。

 

栗林「それはそうです。しかし……どうも、胸騒ぎがするというか……」

 

大内田「閣下……」

 

彼の表情は珍しく曇っており、何かあると察した大内田。

 

大内田「分かりました。一佐には私の方から」

 

栗林「頼みます。思い過ごしであってほしいが………」

 

連絡を受けた前田一佐の独立装甲連隊と一部の部隊は転進しイタリカへと向かった。

到着時は現地にいたピニャや薔薇騎士団の面々を驚かせたが、事情を話すと理解してくれた。

 

 

 

前田「本当に栗林閣下の勘って当たるのかねぇ……」

 

86式の砲塔から顔を出していた前田はぼやきながら言う。

部隊から離れ、イタリカに来てから早数日。

聞くところによると調査軍と特地側の自衛隊は快進撃をしていると聞く。

 

確かに良くてロウリア王国程度の軍事力しか持たない帝国軍相手に先にいた自衛隊だけでも強力なのに、さらに強力な自由連合が加わったのだからそう思うのは当然である。

 

すると突然無線が入り、前田が応答する。

 

前田「こちら前田。送れ」

 

『連隊長‼︎こちら偵察の近藤です!敵の部隊がカンデーネに現れました‼︎』

 

前田「はぁ⁉︎冗談だろッ‼︎数はッ⁈」

 

近藤『確認できる限りでは凡そ2万前後。例の眼鏡犬(スコープドッグ)も多数確認!』

 

前田「それくらい分かれば上出来だ。今すぐそこから離脱しろッ‼︎」

 

近藤『了ッ‼︎』

 

近藤二尉は偵察用オートバイに乗っている為よほどの事が無い限りは捕まったりはしない。

前田は改めて敵と自分達との戦力を頭の中で照らし合わせた。

 

元々イタリカには各種族の精鋭と薔薇騎士団の合計8000の精鋭がいた、そこに部隊を外れた凡そ2000人の人員と合計500輌の戦車、50輌の自走砲やロケット砲、15機の攻撃ヘリがいる。

 

前田も流石に負けはしないと思っていた。

何せ自分らも精鋭部隊「第1独立装甲連隊」なのだ。

ただ数の上ではこちらは不利、ピニャ以下混成軍には城壁内で待機してもらい、連合軍だけで相手するからだ。

 

前田(考えてもしゃあねぇ…!)

 

ヘルメットの上から頭をガンガンと叩いて無線機を前田は手に取る。

 

前田『総員戦闘配置ッ‼︎敵襲だ‼︎』

 

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