自由連合召喚   作:暁司令官

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最高の指導者 来たる

 

ハワイ・オアフ島

真珠湾基地

 

転移以来、各国海軍は征途日本からの技術供与を受け爆発的な発展を遂げ遂に日本帝国、米国は原子力空母を就役させ、イギリス海軍も完成を急いでいる。

だがそんな中で負けじと発展を遂げる国があった、それはオーストラリアである。

 

彼の国は中古とはいえ原子力空母、そしてイージス艦を保有していたがこの世界に転移して征途日本から転移から現在に至るまでの経緯を聞いた際、『戦艦』の高い打撃力に注目していた。

 

彼の国は海軍創設以来、ちゃんとした戦艦を保有していなかった。

最も現代であればそのような物は不要だが、ここは異世界。

 

高くても20世紀レベルの技術力を持った国や低くて中世レベルの国家を相手にホバート級ではやや見劣りする。

 

 

そこでオーストラリア政府は半世紀ぶりに戦艦の保有を決めた。

議会は維持費やコスト面に対して苦言を呈したが、征途日本や過去のアメリカやイギリス、日本が異世界国相手に貿易で目覚ましい発展を遂げ、自国にも転移前以上に利益が得られ資金も資材も有り余っている事。

 

これらの要因から議会も全会一致で承認。

 

こうしてオーストラリア海軍初のそして半世紀ぶりの戦艦が誕生した。

 

 

 

 

 

タスマニア級戦艦

 

諸元

全長:300m

全幅:38m

最大速度:34ノット

 

兵装

60口径51cm連装砲4基8門

62口径127mm単装砲6基

324mm魚雷発射管2基

Mk.41VLS 96セル

SM-2MR SAM

SM-6 SAM

ESSM 短SAM

トマーホーク

ハープーンSSM 4連装発射筒×2基

CIWS×2基

 

同型艦

タスマニア

ビクトリア

 

概要

海上自衛隊の保有する「やまと」「きい」に倣ってイージス戦艦として就役。イージスシステムを搭載している為、艦橋の形状はアーレイバーグ級に酷似している。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

そんなある日のホノルル連合本部ビルではある事態について話し合っていた。

 

藤堂「それではアンソニー首相。こういう事ですか?」

 

オーストラリア首相のアンソニーから説明を聞いた藤堂が問いかけるように口を開いた。

 

藤堂「我が日本国、日本帝国、水没した日本、それに続く第4の日本が現れた……と?」

 

アンソニー「そういう事になります。我が国の潜水艦が旧ソ連のキエフ級に酷似した大型の巡洋艦を発見。一時は攻撃されかけましたが、接触をしてみると……」

 

鈴木「我々とまた異なる歴史を歩んだ日本……と」

 

アンソニー「はい」

 

それを聞いたチャーチル首相やトルーマンは特に驚いた様子はなかった。

ここは異世界であり、もはや何が起きても不思議ではない。謂わば慣れという物だった。

だが、その日本は4人の首相達が思いもよらない驚愕の秘密を抱えているのだった………

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

第四の日本

 

首相官邸

 

 

「やれやれ…独国との戦争が終わったかと思えば、今度は異世界へと誘われるとは…」

 

応接室では2人の御仁が会話をしており、1人は白髪の老紳士といった風貌だが向かいに座る海軍服の人物は()()()()に酷似していた。

 

「前世の戦死から転生…そして再び同じ歴史を繰り返し、変える。また今度は異世界へと……我々は何処へ向かうのでしょうか、()()()()

 

「それは彼ら…自由連合と接していけば分かるでしょう。()()()()

 

【大高弥三郎】と【高野五十六】

この両者がいる時点でお察しの通り、現れた第四の日本とは『後世日本』であったのだ。

 

だがその後世も我々とはやや異なる歴史を歩んでいた。

本来なら失敗に終わった筈の【理性の術策】これが成功し、ヒトラーが死亡。それにより独国と停戦を終えた直後の後世日本であった。

また軍事力にも差異があるのだが……この際それはまた後に語るとしよう。

 

高野「それにしても、米国や英国と明治に友好関係を築き発展を遂げた日本、そしてその同胞の米英」

 

大高「敗戦という変わらぬ歴史を歩みつつも、あの大和が生き残りあまつさえその大和をも超える戦艦を持った未来の日本と豪州…」

 

高野「以前、総理が仰った【多次元宇宙論】がまさにそれですな」

 

大高「我々の場合空想科学小説…俗に言うSF小説。この考えを引用するなら我々の想像の中にある世界、つまりは可能性の世界というのが無限にある。彼ら自由連合各国の歩んだ世界も然り、前世で負けなかった世界、大戦が起きなかった世界……」

 

高野「ですが、あちらの日本の話や文化を見るにどうもまた()()()()()の日本であるようですな」

 

大高「そのようですな、どうも()()とあちらの日本も異なる世界同士だと思っていいでしょう」

 

妙な事を言いながら2人は会話を進めていく。大高は窓の外を見ながら、高野は席に座って大高の方を見ながら。

 

高野「ですが、彼らの経験や魔法…剣に関する知識というのは少なからず活きる筈です」

 

大高「そのようですな……」

 

彼はゆっくりと振り返って高野に言った。

 

大高「総長。至急前原司令に連絡をして桐ヶ谷さんと結城さんをこちらに呼んでくれんか。どうしても彼らの知識が必要だと」

 

 





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