自由連合召喚   作:暁司令官

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真のヤンキー魂 真の大和魂

 

海燕隊の活躍により敵戦闘機との交戦をする事なく空域を突破した海竜隊。目指すは米懲罰部隊ただ一つ。

 

上空 米E-2D

 

『こちらブラック・イーグルス。トラック基地から発進したと思われる敵機の内、半数が空域を突破。目標は艦隊と思われる』

 

ホークアイによって海竜隊は丸見えにされていたが、それは彼らとて百も承知。決死の殴り込みであった。

 

カールヴィンソン

 

ジェイソン「分かった…」

 

一抹の不安が彼の胸中にはあった。先刻陸自のミサイル連隊の攻撃によって防空網の一部に穴が空いた。それも一度に3隻、決して無視はできない。

 

だがそんな彼らの不安を的中させんと、海竜隊16機は敢然と突き進む。

 

「目標捕捉‼︎」

 

「いいか、我々の狙いは周辺の護衛艦艇のみだ‼︎旗艦は無視しろ‼︎」

 

「「了!」」

 

彼らが何故に旗艦を狙わないのかは置いておき、海竜隊はそれぞれ攻撃態勢につく。

 

「コース良し‼︎シーカー良し‼︎」

 

「全機、発射‼︎」

 

攻撃隊は翼下のASM-1を切り離す。投下されたASM-1は固体燃料ロケットが点火し、真っ直ぐ艦隊へと突っ込んで行った。

 

『敵の対艦ミサイルだ‼︎』

 

『母艦に報k』

 

一部始終を見ていたブラックイーグルスはカールヴィンソンに報告しようとしたが、その直前に機体は爆散した。

その後を赤黒い日の丸をあしらったクリップドデルタ翼を持つ無尾翼カナード機が通過していった。

 

発射されたASM-1は艦隊からも確認されており、ジェイソンは直ちに護衛艦に迎撃するよう命令を飛ばす。

 

残存し、新たに防衛陣を敷いた護衛艦艇から直ちにSM-2及びESSMが発射される。

初弾は迎撃されたが、そこへ地対艦ミサイル連隊が反復攻撃を実施。

これによりまた3隻が戦線より離脱せざるを得なくなった。

 

ジェイソン「く……くそっ‼︎」

 

空が明るくなり始めた頃、ジェイソンは艦橋に上がって被害の全貌を確認していた。

辺りは黒煙と炎が立ち昇り、漂流者収容の為のヘリが甲板から往復していた。

 

ジェイソン(護衛の半分近くをやられ、第一次攻撃隊も全て未帰還ッ……)

 

当初の見積もりを遥かに超過したこの被害を前に目を背けたかったが状況はそれを許さなかった。

 

後方で待機していた第二艦隊は正体不明の雷撃を受け、旗艦を除く護衛艦艇は悉くが轟沈、又は大破という現状だった。

 

「司令、戦闘機の発艦準備が整いました。直掩機として上げさせますが、宜しいですね?」

 

ジェイソン「あぁ…頼む」

 

苦い顔をしながら彼は返答する事しかできなかった。

 

数分後、カタパルトのシャトルにスタンバイしたスーパーホーネットが最終チェックをしていた。

シューターの合図を受けてカタパルトが勢いよく飛び出ようとしたまさにその瞬間だった。

突然滑走していたF/A-18EFが爆散、続けて2番カタパルトにいた機体と予備カタパルトにいた機体にミサイルが飛来。

周囲に居た甲板乗員諸共吹き飛ばした。

 

ジェイソン「ま……まさか……⁉︎」

 

直後、カールヴィンソンの上空を日の丸をつけた海上迷彩のF-14×2機が通過していった。

 

ジェイソン「日の丸をつけたトムキャットだと……⁉︎」

 

「sir!カタパルトが」

 

ジェイソン「言われなくても見えてるさ」

 

彼はそう言いながら黒煙を吹き上げる甲板上に目を向けた。

甲板上では消火作業が行われる傍ら、衛生兵が負傷者の治療を行なったり転がっている遺体の処理をしていた。

 

「それだけではありません。"バブル"も先程のミサイル攻撃で破壊され、シューター諸共使い物にならなくなりました…」

 

ジェイソン「Oh……my………god」

 

統合カタパルトステーション 通称:バブル

これは空母からカタパルトを使って艦載機を発艦させる際に、その時の風圧・風向・気温・機体の重量等が計算され、発艦に必要な電力量と圧力を調整しているのだが、ここがカタパルト諸共破壊されたというのだ。

 

ジェイソン「……」

 

「これで本艦は戦闘能力を喪失しました……」

 

ジェイソン「……これから飛来するであろう、連合の艦隊と戦って勝てると思うか……?」

 

「………いいえ………」

 

副官も重い口を開いてそう言う他なかった。

 

ジェイソン「……降伏しよう……」

 

30分後、旗艦のカールヴィンソンより残存艦に降伏する旨を伝える。

一時間後、連合第一艦隊により米艦隊は拿捕される。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

ハワイ北方海域 同時刻

 

中国艦隊 空母遼寧

 

「クソッ‼︎日本軍といい自衛隊といい‼︎」

 

中国艦隊司令は悪態をつくように周囲を見渡した。

周辺艦艇の中で無事な艦は殆ど無く、どの艦も煙と炎を上げていた。

 

彼らが行動を起こしたのはアメリカ艦隊とほぼ同じ頃であった。

 

ハワイ・オアフ島及びミッドウェー島が彼らの目標、だが無論これは囮で真の狙いは迎撃に出てくる筈の連合軍艦隊であった。

 

自分らを最強と思って疑わない艦隊司令はJ-15を直掩機以外全て発艦させる。

 

敵と会敵したと報告を受け、優勢に進んでると思ったが蓋を開けてみれば

 

『何処から攻撃されてるんだ⁉︎』

 

『見えない‼︎敵が見e』

 

『クソッ‼︎クソッ‼︎何処だぁぁa』

 

とまるで相手になっていなかった。

直後、唯一無事だった警戒ヘリより敵艦隊が空母無しで突っ込んで来ると報告。

気を取り直した司令は対艦ミサイルによる攻撃を実施するが、相手側はESSMやSM-2を使って悉くを迎撃。

 

まるで歯が立たない事に狼狽した彼らの元に今度はほうしょう、ひりゅうより発艦したF-35B/Cと戦艦群より対艦ミサイルの飽和攻撃が浴びせられ、迎撃も虚しく8割近くが大破ないし撃沈された。

 

流石に懲りた中国艦隊は現場より一路逃走を図っていた。

 

「だが妙だ……何故奴らは追ってこない…?」

 

彼の言う事は最もであった。これだけ手負いの艦隊であれば直ぐに壊滅させうるであろう戦力を持つ連合軍は一切の追撃をやってこない。

 

「不気味だ…」

 

艦載機を収容し、これから先の事を考えていた最中だった。

 

『司令、右舷前方に敵艦を捕捉。数は1』

 

「艦種は?」

 

『おそらくフリゲートです』

 

「哨戒中の不幸な艦…かいいだろう。ギリギリまで引きつけて沈めてやれ」

 

『ハッ!』

 

だが彼らは知る由も無かった。

自分達が相手しようとしているのは()()()()()()()だとは。

 

昆明級駆逐艦 昆明

 

「これ以上我々に挑んでくるなんて…なんて奴らだ、自由連合は」

 

昆明の艦長は苦言を言いながらも向かってくる敵艦に双眼鏡を向けた。

報告通り数は一隻でありかなり巨大に見えた。

 

「?……CIC、目標との距離は?」

 

『目標との距離、凡そ四万ですが?』

 

「よ……四万だと⁉︎」

 

彼がそう言うのには理由があった。

それは目の前の艦が余りにも巨大すぎるがあまり、一瞬距離感覚がおかしくなったのだ。

 

「本当に四万だと言うのか⁉︎」

 

『ま…間違いありませんが…?』

 

艦橋の様子が分からないCICの要員は戸惑う事しかできなかった。

 

それが段々と距離を詰めるにつれて中国艦隊の兵士達は息を呑んだ。

遼寧やアメリカのニミッツ級がまるで巡洋艦クラスに、いや下手をすれば駆逐艦クラスと見間違うレベルの巨大戦艦が目の前に現れた。

 

「こ……攻撃だッ‼︎対艦ミサイルだ‼︎」

 

昆明の他、攻撃可能な残存艦は残っているYJ-18を発射する。

 

だが目の前で対艦ミサイルを発射されたのにも関わらず目の前戦艦は回避行動をする素振りすら見せず、そのままミサイルが直撃した。

 

「ど…どうだ‼︎これが我々人民海軍の……は…?」

 

煙が晴れた先には先程の直撃がまるで嘘のように、何事も無かったかのように平然と進む敵艦がいた。

 

すると前部に装備された三連装砲二基が砲身を持ち上げて動き出し、照準をこちらへと向けてくる。

 

「か!回h」

 

「回避」と彼が言いきるより早く、一番砲塔が火を噴き残存していた昆明級と瀋陽級を一撃で轟沈さしめた。

 

「た……たった一撃で…⁉︎それも対艦ミサイルが効かないだと…⁈」

 

狼狽する艦隊司令を他所に戦艦は二番砲塔を今度は遼寧へと向けて来た。

 

「そ…総員退避ッ‼︎」

 

同時に戦艦は主砲を再び斉射した。

放たれた砲弾の内、一発は艦橋を粉々に粉砕し、残る二発は船体に直撃し一発は弾薬庫へ、もう一発は竜骨をど真ん中から粉砕し遼寧を真っ二つにへし折った。

 

沈みゆく遼寧は弾薬庫が誘爆し、前部側の船体ば部品や残骸をぶち撒けて爆発。遼寧は轟沈した。

 

残存艦も目の前で旗艦が轟沈させられたのを目の当たりにした為直様降伏した。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

半月後、一連の騒動についての詳細が判明した。

事の発端は旧帝国派のレディ・フレ・バグ以下の者があちら側のアメリカや中国と接触し、連合を延いてはアルヌスの自衛隊を壊滅させようと画策した事だった。

 

だがレレイによると「確かに転移魔法に関する知識はあるが、それを可能とする魔導士や賢者はこの地域には存在しない」と。

 

一介を案じた連合は後世東機関やSRI、CIAを通じて情報収集を行わせた。

 

その結果、裏で糸を引いていたのがミリシアル帝国やアニュンリール皇国だと判明。

 

この事を受けたミリシアルは当初こそしらばっくれたが、証拠を突きつけられるとあっさり白状。

アニュンリール皇国も同様の態度をとったが、「魔帝復活対策庁復活支援課支援係」の情報を世界各地にバラされて白状。

 

後日、首脳陣らの判断によって『上総』から回収された「艦船発射型水爆ミサイル」をハワイから発射されアニュンリール皇国は一夜にしてこの世から消滅した。

 

 

これらの事実(ミリシアル及びアニュンリールを除く)は日本国を通じてGATE世界に発信された。各国から批判が殺到する中、中米は事実を否定。

だがそのタイミングで連合はレレイや他の賢者、魔導士らの力を借りて損傷したままの艦艇をニューヨーク沖、天津市沖合いに転移させる。

 

両国の国民らは損傷した艦を目の当たりにして一連の情報が事実であり、政府が隠蔽しようとしたとして激怒。

 

アメリカ議会は上院下院のみならず、各地の海軍基地司令らが大統領を弾劾しディレルは追放。

 

中国では全土に広がるレベルの大規模なデモが発生。

警察や軍部に鎮圧を要請するも、軍の一部部隊がデモ側に参加。

また帰還した兵士らは上官を説得してクーデターを決行する。

 

これにより薹 徳愁は殺害。

軍部が一時的に政権を掌握するも、将兵らの反発により台湾との平和的な統一に向けて動く事になる。

 

また詳細は不明だが、同時期に日本国国会で『左翼議員』や『親中派』と言われた議員の殆どが何者かによって殺された事があったが……

 

その真相を知るのは藤堂首相だけである。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

一連の騒動の中で活躍した二つの存在。

 

謎の戦闘機、そして謎の巨大戦艦。

 

読者諸君は『出雲』もしくは『プレジデント級』だと思われただろうが、中国艦隊が逃走した海域に両艦は進出していなかった。

 

果たしてその正体は………?

 

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