自由連合召喚   作:短号司令官

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ちょっと雑になってて申し訳ありません。


安全地帯

 

襲撃から難を逃れ、ストックホルムへと退避した502JWFとアギトこと津上翔一。彼はオタク自衛官により正体がバレ、彼の説明と紹介の後猪口がマンツーマンで事情聴取を行っていた。

 

猪口「人探し?」

 

翔一から聞いた言葉に猪口は首を傾げて聞いた。

 

翔一「はい。"本郷猛"っていう俺らにとって偉大な先輩なんですけど…ー」

 

彼が言うには、並行世界で『大ショッカー』なる組織と戦っていた最中に起きた出来事がきっかけらしい。それというのも彼らは『時空破断装置』なるものを破壊すべく交戦したはいいが敵がそれを無理矢理起動させ、それを止めるべく彼の探している本郷猛こと『仮面ライダー1号』が幾人かの仲間と共に突貫するも装置の暴走で彼を含む7人のライダーが、装置の破壊と引き換えに消息を断った。

 

一計を案じた彼らは世界を渡る能力を持つ『門矢士』に捜索を依頼。当人は渋々といった感じだが、捜索の末この世界に居る事は判明したが場所は掴めなかった。このような情勢下の為、彼のようなライダーが複数名この世界に来ているらしい。

 

猪口「なるほど……これは私の推測だが、恐らく探しても見つからん」

 

翔一「へ?」

 

猪口の発した言葉に翔一は開いた口が塞がらず唖然としていた。

 

猪口「先のペテロブルク襲撃の際。君が相手したこの黒いライダー擬き、これは我々のよく知る"仮面ライダー1号"に似た特徴を持っているが…どうも急造品、もしくは簡易模倣品感が否めない」

 

翔一「……ていうとつまり?」

 

猪口「……君の先輩達は恐らく何処かの研究施設、ないし秘密基地に囚われている可能性が大と私は見た」

 

翔一「なるほど……考えた事ありませんでした」

 

普通なら誰でも思いつきそうな発想だと思ってた猪口は彼の一言に漫画であるようなずっこけを見せた。

 

猪口「ま…まぁとにかく、この件は私から上に報告しておく。で君はどうする?幾ら君が人間離れした者とはいえ民間人だ。希望をすれば連れていかんこともないが…?」

 

翔一「んー…いえ、降りますよ。猪口さん達に迷惑をかける訳にはもいきませんし」

 

猪口「……そうか。だがこの北欧がいつまでも安全地帯だとは限らん、敵の手に堕ちるのも時間の問題だ。君も気をつけろ」

 

翔一「はい!ありがとうございます」

 

翌日、支度を終えた翔一は定子やジョゼから惜しむ声を受けつつ護衛隊を後にした。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

後日、脱出の準備を整えた特務艦隊はストックホルムを出港する。

それと同時に彼らは今まで行方知れずだった敵バルト海艦隊の行方を掴んでいた。

 

アンダーセン「つまりこういう事か?敵は我々が接近してきた当初、ノルウェー海に展開していたが故オスロは間抜けの殻だったと」

 

「そうなります」

 

アンダーセン「……となるとスカラゲック海峡で一つドンパチやる事になりそうだな」

 

艦隊は既にコペンハーゲンにまで到達していた。

進路を変更するという選択肢は無い、兵器や将兵らの質はこちらが上だというのは一目瞭然だった。

 

アンダーセン「各艦に打電。臨戦態勢のままカカデット海峡を北上しつつ、スカラゲック海峡で敵を叩く!」

 

「Yes sir !」

 

先頭を行くケストレル以下カナダ艦隊はAGM-84Eを装備した上で待機していた。

そして翌る日、威力偵察にF-14Dが4機発艦するが編隊から信じがたい情報を彼らは得た。

 

アンダーセン「何?独艦隊同士が殴り合っている?」

 

「報告によるとO級1、ビスマルク級1、H級1、空母1と駆逐艦多数を擁する艦隊がモルトケ級戦艦、H級1、ホルスト級1、O級2、空母1を擁する艦隊と殴り合っているそうです」

 

話を聞いたアンダーセンは言葉を失った。

よりにもよって敵同士で殴り合うなど前代未聞であった、それも自分達という標的が迫る中でだ。

 

「尚、前者の方は甲板のハーケン・クロイツが塗りつぶされ檣楼にドイツ国旗が掲げられていたそうです」

 

そう聞いたアンダーセンの脳裏にはある仮説が浮かんだ。

彼らはナチスから離反した連中なのか?ともしそうであれば彼らを助けるついでに捕虜にすれば敵の情報が得られると判断した。

 

アンダーセン「……恐らく彼らはナチから離反を試みている連中だろう…」

 

「しかし、それはあまりにも希望的観測すぎるのでは…?」

 

アンダーセン「だとしても、目の前の彼らはナチス海軍とドイツ海軍がやり合っているんだ。少なくとも私ならドイツ人を助けるよ」

 

彼の真剣な眼差しに圧倒され、幕僚らは反論できなかった。

 

アンダーセン「勇気ある彼らを守れ!戦闘機発進ッ‼︎」

 

直様ケストレル、アルバトロス、ヴァルチャーからF-14が発艦。

また報告を受けた《おわり》《タスマニア》《ウガンダ》の3隻が速度を上げてスカラゲック海峡へと急いだ。

 

世にも奇妙なドイツ戦艦同士の殴り合いが起きているスカラゲック海峡に到着した戦闘機隊は直様攻撃へと移る。狙いは指示のあったハーケン・クロイツが塗りつぶされてない方の艦隊だった。

 

戦艦同士の砲戦に気を取られていた敵はF-14の接近に気づくが、対応が遅れた。

対空銃座に人員が付く前に次々とSLAMが各機のステーションより切り離されると同時に目標へと突っ込んでいく。

 

一方、ようやく準備を終えたところで対艦ミサイルの直撃を受け敵艦隊は悉くが大破又は轟沈していく。

 

主力艦が健在なところに《おわり》以下3隻が突入。

51cm砲を搭載した《おわり》《タスマニア》の砲撃が瞬く間に目標を沈め、《ウガンダ》が高速性を活かして傷ついた敵にハープーンと主砲を浴びせる。

突然の強襲に独艦隊Aは対応できず9割以上が轟沈又は大破、残存艦はオスロへと逃走を試みる始末だった。

 

 

そして残った独艦隊Bは戦闘が終わるなり白旗を掲げて交戦の意思が無い事を連合軍に伝えた。

 

その後、臨検と会談の結果艦隊司令官のルプレヒト大将より正式に亡命したいという旨が伝えられた。

 

連合側は驚きつつもこの申し出を快諾し、厳重な監視の下ドイツ亡命艦隊を連れて北海へと抜け出るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

直枝「…なぁ少佐、最近雁淵…孝美の様子が変だと思わねぇか?」

 

おわりの甲板上で海を眺めながら直枝はラルに話しかけていた。

 

ラル「変…というと?」

 

直枝「なんつうかな……ふわふわしてるっていうか、浮ついてるっていうか……ともかく孝美らしく無いんだ…」

 

ラル「そうか…やはりお前も気づいていたのか。実は私も彼女の様子がここに来てからおかしいとは思ってた」

 

基地を発つ前と比べると彼女の様子が変だと思ってたいたのは502のほぼ全員がそうだった。特に妹であるひかりはその辺りに一番敏感な様子だった。

 

クルピンスキー「うん…僕が見るに彼女はこの艦の誰かに恋をしてるね。あの目は誰か好きな異性がいる目だ」

 

直枝「おう、一回ぶん殴ってやろうか?」

 

クルピンスキー「なんでさ⁉︎」

 

そんな3人のやり取りを思いがけず聞いていた副長は面白いネタが出来たとニヤニヤしながら艦橋へと上がった。

 

猪口「おう副長」

 

「どうも艦長。ちょっと面白い話をそこで聞いてきましたよ」

 

猪口「面白い話?なんだそりゃ」

 

副長はほくそ笑んで直枝達がしていた話を猪口に話すと彼は若干呆れたような反応を示した。

 

猪口「孝美くんが?ないない…」

 

「あながちそうとは言い切れませんよ?現に乗組員達の間でも《孝美くんが艦長の事を意識してる》ていう噂はありますよ」

 

猪口「あのなぁ副長……」

 

「分かってますよ。我々は自衛官、彼女達は軍人だと。ですが彼女達が軍人だと言っても中身は年頃の女の子、異性を意識しない訳無いと思いますけど?」

 

猪口「むぅ……」

 

心当たりがないでは無かった。

現に猪口は彼女を、負傷していたとはいえお姫様抱っこして運んだのだ。

年頃の女性なら気にしない方がおかしい。

 

後日、猪口は彼女から告白を受けるのだった。

 

そして彼はそのときの事を後年こう語っていた。

 

「あのとき程頭が真っ白になったのは、後にも先にも妻が告白したあの瞬間だけだった」

 

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