自由連合召喚   作:短号司令官

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父として、人として

 

猪口俊介らによる北欧への殴り込みから2ヶ月後。

連合軍らは北欧で502が襲撃を受けた相手の実態調査を概ね終えていた。

 

日本の特撮ファンが見ればそれは『大量発生型相変異バッタオーグ』と呼びたくなる見た目を持つ彼らはドイツお得意(?)の改造人間(サイボーグ)であるとほぼ決定づけられた。

 

また内陸に潜入し、敵の国土もとい別世界のフランスごとやってきたレジスタンスらの協力の下彼らはついにその研究元を突き止めたのだった。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

舞台は代わってブリタニア連邦は501の拠点。

本来の世界線なら芳佳達は今頃ローマの拠点にいるはずであろうが、ドイツの侵攻で身の危険を感じ現在はこの古巣に居を構えていた。

 

今でも度々襲来する独軍の戦闘機やネウロイの僅かな生き残り(?)に対しキリト達(新たな仲間達)と共に戦う日々を送っていた。

 

アスナ達女性陣は比較的早く意気投合したがキリトやユージオのような男性は何処か浮いており、やや肩身の狭い思いをしていた。

 

大石「大分苦労しているようだな」

 

キリト「はい……まぁ…」

 

基地の一角で訪ねてきていた大石とキリトは話し込んでいた。

 

キリト「こんな事なら、日本武尊か自衛隊の人達の所にいた方がまだマシかな」

 

大石「ハッハッハ、だがそれでは結城が寂しい思いをするぞ?ましてや君は()()なんだろう?」

 

キリト「冗談ですよ」

 

苦笑して誤魔化すキリトであったが、彼の『父親』という単語を聞いてある事を思い出した。

 

キリト「あの大石さん。一ついいですか?」

 

大石「なんだね?」

 

キリト「父親って…どういう心構えがあったらいいとかあります。覚悟しておいたらいい事とか……?」

 

これは彼なりに根拠があってだ。

以前キリトは彼が前世息子を持っていたという事を富森や高野から朧げに聞いていた。そして自分には現在「ユイ」と「ストレア」という、血は繋がっていないが本当の我が子のような存在がいる。

 

その点でキリトは大石から何か助言を聞いておこうと思ったのだ。

 

大石「……君もまた随分と斜め上な事を聞いてくるな。そうだな……俺は娘を持った事がないから分からんし、かと言って息子が嫁を連れてくる事もなかったしな……」

 

キリト「それってやっぱり……大石さんが先に「いや」…え?」

 

彼の台詞を遮る形で大石は言葉を区切り彼に視線だけ向けてきた。

 

大石「……君は俺の前世を何処まで聞いている…?」

 

キリト「富森さんや高野さんから子供がいたってだけは……」

 

大石「……そうか」

 

そう短く返事した大石は静かに座っていたベンチから立ち上がった。

 

大石「……俺には前世、二人の息子がいた。彼らは陸戦隊と呼ばれる部隊にいた。そして二人ガタル・カナルで死んだ。俺よりも早くな……」

 

キリト「!……」

 

衝撃的な内容に絶句する彼を他所に大石は話を続けた。

 

大石「正直覚悟はしていた……いや、していたつもりだった。初めて連絡を受けた時は自分の中から大事な何かがすっぽり抜け落ちた気分だ。その後は段々と悲しみが少しずつ…確実に押し寄せてきた」

 

キリト「…すいません……そんな事も知らずに」

 

大石「いや、構わん。仮に俺や息子達が軍属でなく違う時代に生きていたとしても、事故や病で先立ってたかもしれん……」

 

キリト「でも……」

 

その後を彼はなんと続けたら良いか分からなかった。

大石の言う事はもっともだったからだ。

 

大石「だが和人君、これだけは言わせてもらう。別れる覚悟はある程度はしておくように、人の生死は外的要因もそうだが結局は自分が決める事だ。自分の行動一つ一つが何かに起因し、それが巡り巡って結果につながる。今の君や結城君の関係、そして君の仲間達の事も……それと、俺は君の事を本当の息子のように思ってる」

 

キリト「……へ?」

 

最後の一言に彼らは思わず間の抜けた声を上げた。

 

大石「すまんな…どうしても前世の息子達と君を重ねてしまう節があるようでな……」

 

キリト「…あぁ……いや別に俺は……まぁでも俺も前にアスナやスグに言われたんです。"大石さんはまるでお父さんだって"」

 

大石「ふむ」

 

それを聞いた大石は含みのある笑みを浮かべていた。

 

キリト「確かに視覚的な部分もあるかもしれません。大石さんの父性というか、そう言うのに俺やアスナも何処か惹かれたんだと思います」

 

大石「…はは。褒め言葉として受け取っておくよ」

 

キリト「褒めたつもりですけど」

 

このときキリトは気づいていなかったが、アスナにはもう一つ彼に惹かれた点がまさに「父性」であった。

 

知って通り彼女はお嬢様のような厳格な家庭で育った為、余り両親に甘えたりする事ができるような環境ではなかった。

 

世界を超えて軍人である「大石蔵良」に出会い、その人柄の良さや親しみ安さに彼女はある意味自身の考える「お父さん」のイメージを大石に重ねていたのだろう、まぁその点は凡そキリトも似ていたのだが。

 

大石「……だが今度の作戦を君らに押し付けるようですまない。辞退するなら俺がなんとでも言えるが…」

 

キリト「今更ここでそんな事を言うわけにはいきません。俺達ももうこの世界の戦争に首を突っ込んでるんです。今更引く気はありません」

 

大石「そうか……だが必ず帰って来いよ……」

 

彼の言う『作戦』

それは独領奥深くにある敵の研究施設に空挺降下による侵入と研究資料の入手とその破壊である。

無論作戦には特戦群やグリーンベレーも付くが、何故キリト達もか?

それは原がうっかりこの事をキリトやミーナ達に漏らしてしまった事が原因であり、参加を熱望された末に押し負け本部が快諾したと言うのが顛末であった。

 

 

 

 




土日で『超空自衛隊』に読み耽ってる内にこんな雑なものしか投稿できませんでした。申し訳ありません
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