自由連合召喚   作:暁司令官

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secret mask

 

ドイツ本土 ペーネミュンデ陸軍秘密研究所

 

連合軍が突き止めた独軍の秘密基地とはまさにここだった。

場所は本土内であり鉄壁のバルト海に面したここはまさに難航不落、たどり着いた者は居なかった。

 

今日まで

 

情報を受けた連合軍は潜水艦による侵入作戦を立案、その役に選ばれたのは後世日本海軍の切り札とも言うべき、『紺碧艦隊』であった。

 

伊3001潜 亀天

 

入江「果たして彼らは大丈夫でしょうか……?」

 

前原「大丈夫さ、特戦群も彼らも皆優秀だ。それに木綿季君達もいるんだ」

 

入江副長の不安に対して前原一征は自信を持って今頃上陸しているであろう一行を思った。

 

前原(頼むぞ…一つでも多く情報を持ち帰ってくれ)

 

 

 

かくして、彼らの期待する潜入班は海岸に辿り着くや否やウェットスーツやボンベやゴーグルといった装備を海中へ投棄し、身軽な服装に着替えていた。

 

キリト「まさかまたこんな格好する日が来るなんてな…」

 

彼はそう言いながら自分の服装を見る。

外観は『フェイタルバレット』で身にしていたボディアーマー系の服装だった。

潜入にあたってキリト達が普段身につけているアンダーワールド由来の格好は余りにも不向きであった為、資料を元に自衛隊に極秘裏に発注した物を現在彼らは身につけていた。

 

アスナ「でもやっぱり剣が無いとなんだか物足りないね」

 

キリト「あぁ、流石に光子剣(フォトンソード)までは作れないみたいだし我慢するしかないな」

 

「お二人さん、あんまりお喋りしてると置いて行くぞ」

 

作戦指揮官『桑原直道』一佐に促されてキリトは後に続く。

 

歩哨を音も立てずに無力化し、警戒しながら施設内へと潜り込んで行くのだった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

内部は現代程複雑な防御セキュリティも無い為、特戦群やグリーンベレーの隊員らはスイスイと進んで行くが余りのスムーズさにキリト達は少々困惑していた。

 

シリカ「本当の特殊部隊ってやっぱり凄いんですね……!」

 

リズ「初めて来たんでしょ…?帰り道大丈夫なのかしら…」

 

シノン「あの人達はプロよ。私達はついて行けば大丈夫よ」

 

「嬉しい事言ってくれるじゃない、氷の狙撃手さん」

 

シノン「……」

 

桑原「よし、ここから三班に別れて情報を集まる。沢城(さわき)、お前は実験場関係を。アレックス大佐は資料関係を手当たり次第に、残りは俺について来い。実用化前の兵器類を鹵獲するぞ」

 

「戦車があったらどうします?」

 

桑原「内部にC4を仕掛けて吹っ飛ばしてやれ」

 

「ヘッヘッヘ任してください」

 

三班に分かれ、沢城一尉以下10名は地下の実験場へと足を踏み入れて行った。

 

「にしてもやっぱやってるんすね、人体改造……」

 

培養ポッドの中には身体のあちこちに機械を埋め込まれ、半人半機となった被験者達を目に隊員らは言葉を失っていた。

 

「噂じゃあ捕虜になったウィッチも使われてるらしい……ほぼ事実のようだがな…」

 

『ジュネーブ条約』が存在しないこの世界に於いて独軍の非人道行為をに口を出せる国家や人物は存在しなかった。

そもそもの相手が『ネウロイ』という別の生命体相手だった為、条約だのなんだのという物が無かった以上仕方がないと言えば仕方ない。

 

持ち込んだカメラで写真を取る中、沢城はある事に気がつく。

 

沢城「おい、キリト君何処行った?」

 

「あ…」

 

彼らが見失ったキリトはそこから更に一つ下のフロアに1人降りていた。

 

キリト「やべー……はぐれた…」

 

薄暗い廊下をバレないよう出口を探して進んでいると自動ドアが突然開き、咄嗟に彼は物陰に身を隠した。

 

「やはり完全改造は無理か…?」

 

「無理だな。必要な部品が作れない以上我々の手では……」

 

「だが彼らの改造レベルは一級品だ!なんとか我々の戦力に加えられないのか……」

 

「それについてだが、洗脳でどうにかなりそうなんだ、最も装置が完成すればの話だが」

 

何人かの白衣を着た研究者達の会話を聞いたキリトは彼らが居なくなったのを見計らい、ホルダーから某蛇が使ってそうなサプレッサー付きガバメントを引き抜いて構える。

幸い歩哨はおらず、扉もボタンで開く簡素な仕様だった。

 

開けた先に彼が目にしたのは驚くべき光景だった。

 

円形の手術台に大の字で拘束された日本人が横たわっており、いずれの人物も何故か上半身が裸で線のような傷跡が見えていた。

 

「全く…奴ら相変わらず俺たちを尖兵として扱いたいみたいだな」

 

「伊達にショッカーやデストロンの源流なだけはありますね、どうします先輩?」

 

「さぁ…この拘束具が外せれば……お…?」

 

手前の台の人物が顔の向きを変えるとキリトと目が合い、他の二人もそれに合わせて目が合う。

 

キリト「ど…どうも……」

 

「日本…人……日本人なのか⁉︎」

 

「落ち着け風見、この坊主もまだなんの事が整理できてねえみたいだ」

 

「君、日本人だな?すまんが、そこのパネルにある白のボタンを押してくれないか」

 

言われるがまま彼はそのまま近くのパネルのスイッチを押した。

何故か分からないがその心中には《助けてなくてはダメだ》という妙な使命感があったからだ。

 

ロックが外れると三人は起き上がって肩や首を動かして身体をほぐしていた。

 

「いや〜やっと自由になったぜ。やっぱ身体を固定されるのは叶わん!」

 

「親父臭いですよ先輩?」

 

「うるせぇ」

 

「ありがとう、お陰で助かったよ」

 

置かれていた服を着ながら礼を言う彼にキリトは名前を尋ねた。

 

キリト「いえ、ところでお名前は?」

 

「俺は本郷猛だ」

 

「一文字隼人だ。フリーのカメラマンをやってる」

 

「風見志郎だ。君は?」

 

キリト「桐ヶ谷和人です。キリトって呼んでください」

 

本郷「ほぉ…苗字の上二文字と下の最後の一文字を…」

 

一文字「それにしても変わった格好だな…ナチスの少年兵って訳でもなさそうだが…」

 

風見「君みたいな少年がどうしてこんな所に?」

 

キリト「えっと…それは」

 

説明しようとしたそのとき、突如警報が基地内に鳴り響いた。

 

風見「警報…⁉︎」

 

本郷「…君の仲間かい?」

 

キリト「あ、はい!自衛隊やアメリカ軍の人達もいます!一緒に出ましょう!」

 

一文字「自衛隊に米軍…⁉︎」

 

本郷「話は後だ。彼に着いていくぞ!」

 

キリトは本郷らを伴ってその場から急いで離れた。

 

 

 

 

桑原「クソッ!シクった‼︎」

 

リズ「シリカ、あんた何やってんての⁉︎」

 

シリカ「だ、だって取ったら警報鳴るなんて思わないじゃないですか!」

 

武器庫で兵器を物色していた桑原一佐とアスナ達。

原因はシリカがケースに収められていた球体の入った円筒状のガラスケースを取り出した事だった。

 

「こっちだ!早く‼︎」

 

研究員に扮していた日本人らしき人物に案内され、一同は武器庫から飛び出すと桑原が設置したC4を起爆させてそこを吹き飛ばした。

 

だが流石に騒ぎを聞きつけた兵士達が集まって来た。

 

桑原「やむを得ない…各自の判断で応戦ッ‼︎タートル*1とのランデブーポイントまで一気に後退する!」

 

肩から下げていたFN SCARを構えて引き金を引く。

敵側も負けじとStG44を構えて応戦する。だが流石に重要施設とあるだけはあるのか、敵が装甲車を前に出して来た。

 

桑原「クソッ‼︎手榴だ…」

 

桑原が手榴弾と言おうとした瞬間、目の前の装甲車が一瞬にして火だるまに変わり果てた。

 

シノン「やるわね…これ」

 

そういうシノンは地面に伏せてヘカートよりも遥かに大きい対物ライフルを構えていた。

 

アスナ「し…しののん……」

 

リーファ「な…なんですか……それ」

 

シノン「え?あぁ、これ?武器庫にあったから丁度良さそうだと思って。よっ…と」

 

ヘカートを持っているとはいえ、流石に少し重そうにそれを抱える。

 

「なぁ…あれって……」

 

「あぁ…間違ってなければ『HELLSING』に出てくる《ハルコンネン》だぞ……」

 

「あれって常人じゃ無理じゃ…?」

 

「いや、シノンは今はソルスの力も持ったんだ。ある意味人間離れはしてると思う…」

 

隊員らは彼女に聞こえないような小声でボソボソとその手にしていた武器の話をしていた。

 

だがそんな事も知らぬ間に敵はこちらへと迫っていた。

 

「仕方ない…」

 

研究員に扮していた人物はかけていた眼鏡を取ると両手拳を合わせた後両手を高くかざした。すると何処からともなくヘルメットが出現、それを被って両手をクロスさせるといつの間にか全身が強化服のようなものに覆われていた。

 

ユージオ「す…姿が変わった…⁉︎」

 

アリス「あれは一体⁉︎」

 

ユウキ「なになに⁉︎変身⁈」

 

「あれって……」

 

「「ライダーマンッ⁉︎」」

 

特戦群の隊員が叫んだその名前の戦士《ライダーマン》またの名を《結城丈二》彼は本郷猛、風見志郎らを助けるべく密かに研究員に扮してその機会を伺っていたのだった。

 

ライダーマン「ゆくぞッ‼︎トァーッ‼︎」

 

勢いよく兵士らに飛びかかると並居る兵士らを次々と倒していく。腰のポーチからマガジンを取り出し、それを右肘に差し込むと右腕部の形状が変化した。

 

ライダーマン「マシンガンアームッ‼︎」

 

右腕がミニミ軽機関銃のような形状に変化、銃口から火を吹き瞬く間に敵を一掃していく。

 

一文字「っと!どうやら結城のやつ、派手にやってるな」

 

這い上がって来た四人は遠くで戦う結城の姿を見てつぶやいた。

 

風見「さて…俺たちも借りを返しておきますか、先輩」

 

本郷「おぉ!」

 

すると三人はいきなり妙なポーズと動きを取り始めてキリトを困惑させる。

 

キリト「あ…あの…?」

 

本郷「ライダー…変身ッ‼︎」

 

一文字「変身ッ‼︎」

 

風見「変身…ブイスリャアッ‼︎」

 

掛け声と共に腰にはいつの間にかベルトが出現しており、それぞれ正面についている風車が回転していた。

 

「「トォッ‼︎」」

 

キリト「え……えぇぇぇ⁉︎」

 

その場でジャンプした三人が次に降り立った時にはさっきとはまるで別の姿に変わり果てており、キリトはその場で腰を抜かした。

 

1号「よしッ!いくぞッ‼︎」

 

2号「久しぶりにやるか!風見、そいつを連れていけ」

 

V3「任せてください。さぁいくぞ!ハリケーン!」

 

《仮面ライダーV3》こと《風見志郎》は呼び出した専用マシーン《ハリケーン》に跨るとキリトを無理矢理後ろに乗せて走り出した。

 

キリト「す…凄い……皆さん一体何者なんですか⁉︎」

 

V3「ん?そりゃあ…平和の為に戦う『仮面ライダー』ってやつさ!」

 

直後、背後から近づく別のバイクに気がついて振り向く。

乗っているのは普通の兵士ではなくガスマスクのような顔に黒い戦闘服を纏ったバイカー集団だった。

 

キリト「アレは…⁉︎」

 

V3「ふん…奴らめ《戦闘員クラス》は容易に配備してやがるのか…和人君、バイクは運転できるか?」

 

キリト「は…はい、一応免許は…」

 

V3「じゃあハンドル頼む」

 

キリト「え、ちょ風見さん⁉︎」

 

ハリケーンとキリトを残してV3は飛び上がって後ろに宙返りをするとそのまま後方の敵集団に襲い掛かり、キリトは慌ててハリケーンのハンドルを握った。

 

V3「V3キィック‼︎」

 

「⁉︎」

 

空中からの突然の奇襲に対応できなかった戦闘員はバイクごとキックで潰されて一台が爆散した、キックの反動を活かしたV3はそのまま次のバイクへと飛びついていく。

 

キリト「す……凄い……」

 

振り向き様にその様子を見ていたキリトは思わず感嘆の声を漏らした。

 

1号/2号「ライダーダブルパァンチ‼︎」

 

一方でライダーマンの応援に向かった1号と2号は空中からのライダーパンチで奇襲を仕掛けると同時に兵士らを吹っ飛ばした。

 

ライダーマン「本郷さん、一文字さん。ご無事で!」

 

2号「結城、話は後だ!」

 

1号「今はここを脱出だ‼︎」

 

合流した3人はそのまま敵を蹴散らしてアスナや桑原一佐らを連れて基地の外へと出た。海岸の合流地点にまでくると先にキリトと変身を解いた風見が到着していた。

 

アスナ「キリト君、無事で良かった!」

 

キリト「アスナこそ、怪我は無いか?」

 

リーファ「私たちなら大丈夫だよ、お兄ちゃん」

 

結城「風見!」

 

風見「心配かけたな、だがもう大丈夫だ()()

 

アスナ「へ?」

 

ユウキ「え?」

 

風見の一言に反応した二人が思わず彼の方を向いた。

 

アスナ「あの…その人も()()()っていう名前なんですか…?」

 

風見「え?あぁ…」

 

結城「私の名前は()()丈二だが?」

 

リズ「え…えぇ⁉︎アスナと同じ苗字⁉︎」

 

一文字「同じ…?」

 

アスナ「あ…はい。私の苗字も()()です……」

 

ユウキ「ボクは下の名前が 木綿季(ゆうき)だよ!」

 

それを聞いた結城は驚き、風見は頭を抱えた。

 

その後一同は浮上した亀天と紺碧艦隊に無事収容され、現地を脱出するのだった。無論本郷らも同行した。

 

 

*1
亀天の符牒

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