ピンク玉の神秘   作:サイリウム(夕宙リウム)

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21:さくせん!

 

「ふぅ、これでとりあえずは何とかなるだろう。どうだいナギサ、私達にも茶の一つぐらいは楽しむ権利があると思うのだが。」

 

「確かに、これ以上は効率が落ちますか。前線で戦っている皆様には申し訳ないですが……。」

 

「まぁ、ね。だが食事に関してはマルコが手を回してくれたから心配はない。今頃食い倒れてるんじゃないかい?」

 

「……それはそれで心配なのですが。」

 

 

トリニティの航空戦力を司る司令部。

 

そこのトップであるナギサと次長のセイアは持って来ていた茶と茶菓子を広げ始めていた。よくよく見てみれば彼女たち以外の管制官も袋菓子やティーバッグを広げ始めており、ひと時の休息が行われている様だ。

 

ちなみにセイアが言ったことは事実というか事実になってしまっており、マルコが『ゲヘナに出してるお店とか、そっちに流す用の食材とか。戦争始まって経済封鎖されたら売れなくなっちゃうな……、せや!』と言うことで、ゲヘナで販売する食料品全てを前線の正義実現委員会に無償提供。その中にはトリニティ生でも滅多に食べられない高級食材が紛れており、『戦争してる場合じゃねぇ!』と動けなくなるまで飯を食ってしまった生徒が結構いた。

 

……え、マルコ? アイツは今クラッコ食ってるから忙しいってさ。

 

 

「そうだな……、誰も撃墜されていないことに乾杯でもするかい?」

 

「お茶でですか?」

 

「……そうだったな。いやすまない。ついいつもの癖が。」

 

 

つい癖で誰かと『こどもビール』を浴びる時の様にナギサに話しかけてしまい、少し赤面するセイア。毎年の健康診断が心配になる程飲んでしまっているため、どうやら染みついてしまっていたようだ。けれど腐っても良家のお嬢様、体に染みついた作法で茶を口に運んでいく。

 

宣戦布告直後はゲヘナに追い込まれていたトリニティだったが、あれから数日。

 

現在は何とか小康状態に持ち込めていた。国境線は幾分か後方へと下がってしまったが、未だ取り返せるレベル。ゲヘナ側は更に押し込むため、トリニティ側は取り返すための作戦を立案、その準備を行うためのにらみ合いな段階だ。

 

その過程で彼女たち航空戦力はかなり酷使されたのだが……、幸運なことに、撃墜された機体は0。現在パイロットたちには交代交代ではあるが休暇が与えられていた。

 

 

(えぇ、確かに素晴らしいことです。ですが……、貢献度は圧倒的に彼女、マルコさんたちの方が上。これでは戦後の派閥維持が……!)

 

 

ゲヘナ側の新兵器、セイアがこぼしてしまったせいで“クラッコ”として定着してしまったあの怪獣は決して一体で収まる様な存在ではなかった。一度撃破すれば再度復活することはなかったが、雷帝が多数用意していたのか、各方面で大量に出現してしまったのだ。

 

航空戦力は地上を守るためにその討伐に駆り出され、エアライド隊とマルコ、ナギサ配下であるテレーズ隊とフーベルト隊が出撃したのだが……。そのすべてがマルコ達によって討伐されてしまっている。途中から整備班と聖ワドルディ学園からの技術提供によって耐雷コーティング剤が施され撃墜される可能性が減ったのは確かだが……。それでも、ナギサたちは怪獣を落すことができなかった。

 

 

(砲台や敵集積施設の破壊。実績がないわけではないのですが……。)

 

 

戦時に突入しゲヘナという敵を手に入れたトリニティでは、今の所互いを蹴落とす様な動きは見えず、全力でゲヘナを倒そうという動きになっている。けれど戦争が終われば、いつものトリニティに戻る。そして人心は『解りやすい功績』に惹かれるものだ。

 

つまり今の戦争はトリニティの勝利に向かって全員で前に進みながらも『どちらの派閥がよりトリニティに貢献できるか』の勝負になっている。功績が多ければ多いほどに戦後の発言力が強くなる。そんな時に“怪獣退治”の功績を全てマルコに持っていかれているのは非常に不味かった。

 

かといって“対空戦力”としての訓練を施してきたパイロットたちに怪獣退治という専門外のことで功績を上げろというのは少々無理が過ぎるし、トリニティらしく足を引っ張るなどすれば売国奴。せめて『クラッコの撃退』ぐらいはナギサにとって欲しい所だった。

 

 

(まぁパイロットの彼女たちからすれば生き残ることが最大の功績、よくやってくれています。むしろなぜマルコさんは怪獣を撃破できるほどの戦闘機を……、アレ? これ実質的にマルコさんがほぼ単独で倒している? というか捕食した? ?????)

 

 

表面上は気品ある振る舞いで茶を嗜むが、脳内は疑問で埋め尽くされる彼女。まぁ同級生が怪獣を捕食しきってました、って言われれば仕方ないよね……。

 

ナギサの眉が細かく震えていることからなんとなく何を考えているか把握したセイア。ウチのトップが済まないと考えながら、話題を変えるために口を開く。

 

 

「そう言えばだが、各自治区の反応はどうだい? 連邦生徒会の方はマルコの伝手でこちらが上手く言っておいたが……。」

 

「え? あぁ。その件でしたら対処済みです。アビドスからはまだ返答がありませんが、ゲヘナ及びトリニティ周辺自治区の民意形成は完了済。首脳陣からも良いお言葉を頂きました。明日には包囲網が完了するかと。」

 

(……いやなんで数日で周辺自治区説き伏せて包囲網作ってるんだい???)

 

 

セイアからすれば、マルコがかなりの額の献金を投じているが故に連邦生徒会が動くのは理解できる。まだあちらは超人パワーを完全に発揮できる状態ではないので『献金ないと真面に政治出来ないよぉ!』になっているのだ。昔に比べ腐敗度が下がり完全なマルコ派では無くなったが、強い配慮は期待できた。

 

そしてミレニアムも、現在セミナーで実績を積み重ねている未来の生徒会長こと調月リオがいた。『秘密のお茶会』メンバーである彼女たちの連絡網で、既にゲヘナへの対応が定められた。ミレニアムがゲヘナと正面を切って敵対することはないが、トリニティ寄りの立場であることは確定している。

 

 

だが、それ以外はほぼ手つかず。

本当にナギサが何をしたのか、セイアからは理解できない。

 

 

いやあらかじめ周辺自治区へのホットラインを構築してたのは知ってるし、動いてたのもこっちで把握してたけどなんで数日で『反トリニティ』とか『親雷帝』自治区があったのにそれ全部ひっくり返してるのとかおかしいよ……。ナギサの外交力、ヤバくない?

 

 

「あ、もちろん『反雷帝』にしてありますからね。確かに最初は『反ゲヘナ』にしようかと思っていましたが、皆さまの戦績を見る限りゲヘナを叩き過ぎて要らぬ諍いを起こしそうだったので……。」

 

「お、おう……。」

 

 

若干引きながらそう答えるセイア。

 

ナギサの言う通り、現在の戦局はトリニティが押されているように見えているが……。実際は違う。確かに攻め込まれ国土を踏み荒らされているが、正実委員長の対応が良かったせいか防衛線の構築に成功。そして一部の方面ではあるが敵の撃滅に成功している。

 

なにせ制空に関してはマルコがモグモグしまくっているのでトリニティが終始優勢であるし、地上もかなり調子がいいのだ。未来の正実委員長である剣先ツルギが無限の体力とスタミナで殲滅しまくっているし、ケガを完治させフルアーマー化した羽川ハスミが敵エース級戦力である今年の風紀委員長を撃破。後はいつの間にか正実の反省室から脱走していた蒼森ミネがゲヘナを“救護”しまくっているし、かの暗黒卿であるシスターフッドマスターのサクラコが何故か前線に出て敵兵と切り結んでいる。

 

メイン兵力である正実生徒たちの準備さえ整えば、一気に取り返し逆にゲヘナに攻め込める体制が、整いつつあるのだ。

 

 

「……あ、あの。そもそもなぜサクラコさんはビーム兵器を? 更になぜ剣を? あと『聖堂騎士』なる剣士集団が彼女の周囲を固めてると聞いたのですが……。」

 

「マルコがふざけてね? ミレニアムの伝手を使ってビームサーベルを作ってサクラコに持たせたのさ。そしたら剣の才能が覚醒しちゃったみたいで……、下手するとマルコもやられるらしい。あと聖堂騎士に関しては勝手に生まれたそうだから知らないよ。本当に。」

 

 

暗黒卿ならフォースでしょ! と叫んだマルコによって開発が開始されたビーム兵器技術。リオが冷凍食品で餌付けしたワドルディによって提供された知識がミレニアムの技術によって洗練され、生み出されたのが『ビームサーベル』である。

 

マルコからすれば単なるおふざけだったのだが、サクラコからすれば『世界の危機に対して、接近戦も学ばねばならないのですね……!』と勘違いし奮起、いつのまにかキヴォトス1の剣士……。いやジェダイ、いや“シス”となっていたのである!なお誰かを守ることに重きを置いた優しい剣をお使いになるので、サクラコ様本人は暗黒面の正反対に位置している。

 

ちなみに聖堂騎士はそんなサクラコ様に影響されて同様にビームサーベルを学び、サクラコ様の与り知らぬところで勝手に結成されたシスターフッドの武装組織である。サクラコ様が『戦争はやはり皆様の心を蝕みます、こんな時こそ我らシスターフッドが支えなければ』と思い至り慰問しに行こうとしたのを『サクラコ様が教えを知らぬ野蛮人どもを成敗しに出かける! 後に続けー!』と勘違いし勝手に付いて行って、勝手に前線に飛び込んだ。

 

 

「あの子たち、デフォで弾丸切り落としてくるからねぇ……。身体能力も高いし、練度も申し分なし。問題はほぼサクラコの私設部隊な所だよなぁ。」

 

「……完全に彼女個人に心酔したもので固められているそうですからね。」

 

 

ナギサは知らぬことだが……。サクラコはただ雰囲気が特大にヤバいだけの心優しき聖人である。そのためか『自身の為に動いている』相手が暴走しても上手く御しきることが出来ないという欠点を抱えていた。そして運が悪いことに、『聖堂騎士が前線に突っ込んだ後、慌てて救援に向かいながら敵部隊を壊滅させる』程度の力をもってしまっていた。流石にフォースは使えないが、ビームサーベルで戦車ぐらい両断出来るのが今のサクラコである。

 

ナギサ様からの警戒度が、またぐ~んと上がった。

 

 

「ま、まぁ味方であるならば良いのです。えぇ……。とにかく我々のような“まつりごと”を担うならば戦後も考えねばなりません。切り取るだけ切り取って禍根を残すなど前時代的。雷帝殿に退位して頂き、国境線はそのまま。後は復興用の賠償金程度でしょうか?」

 

「それくらいだろうね。後は確か、エデン条約だったか。それの確約を狙うのはどうだろうか。ちょうど今、連邦生徒会の方で練られていた案なのだが……、ナギサの耳には届いているかい?」

 

「あぁ、条約機構を生み出し互いに戦力を出し合い生み出す新たな防衛機構、でしたね。確かにこれから“内部”で忙しくなるのです。わざわざ外に目を向ける必要がなくなるのであれば、歓迎すべきでしょう。」

 

「“内部”、ね。」

 

 

含みのあるいい方をするナギサに、軽く返すセイア。

 

ナギサとしてはいつも通りのジャブだったのだろうが……。既に彼女の政治力は天元突破し始めている。内心『これ卒業するまで私が対処しなきゃならないのか?』と涙目になりそうなセイア。

 

マルコは常に暴走しているし、サクラコもシスターフッドに入ってから本当に暗黒卿みたいになって来た。『秘密のお茶会』の残りのメンバーであるリオは、ミレニアムなため頼り切ることは出来ない。まだまだ糖分を手放せる日は来なさそうだ。

 

セイアが未来を嘆いていたその時、彼女たちがいる指令室に一人の人間が飛び込んでくる。

 

確か、ティーパーティー所属の諜報員だ。

 

 

 

「ナギっ! ……失礼しましたナギサ様、セイア様。アビドスに潜入していた者からの報告です。」

 

「聞きましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「はーい! と言うことで今からアビドスに突貫しまーす!」

 

「「「はーい!!!」」」

 

「いや説明しろ?」

 

「この戦時に新しい外交問題作る気ですか?」

 

 

私が声を上げると、良いお返事を返してくれる『学園』の子たち。多種多様な武器で固め、中には“バンダナと槍”を身につけた子もいる。う~ん、骨折もう治ったのね! あとで寮の方に快気祝いを送っておこう!

 

あ、ハーちゃんにツーちゃん! これナギサ様とセイア様発案の作戦だから大丈夫だよ! たぶん!

 

……まぁ私らみたいな身分を隠してないトリニティ兵が武装して勝手にアビドスに突入するのってかなりグレーというか黒なんだけど。ナギちゃん様が『何とかしました』って言ってたから大丈夫だろ。

 

 

「一応上の許可は得てるんだな。」

 

「でもたぶんって……。今から司令部に問い合わせます?」

 

 

戦時と言うことで背中に大量のショットガンを背負ったツーちゃんこと剣先ツルギちゃんが一定の理解を示し、全身を装甲化しスカートの内外に大量の武器を収めたハーちゃんこと羽川ハスミちゃんが通信機を取り出し始める。ん~! 私信用ないね!

 

まぁ私のやらかしを考えれば仕方ないけど! ……っと、じゃあちょっと真面目に行きましょうか。

 

今回の作戦は、アビドスに潜入していたとある諜報員が掴んだ情報によって立案、採択されたものだ。

 

 

「アビドス砂漠の一角にある、ゲヘナ所有地の一つで、巨大兵器が発見されたのよ。ちょっとそれが色々と規格外でね? エース級搔き集めて制圧しに行こうって話なの。」

 

 

原作を知る者であれば聞き馴染みがあるだろうが……。アビドス砂漠には、雷帝の遺産が残っている。今この時代であれば遺産ではなく所有物になるだろうが……。彼女が作ったものの中で、ある意味クラッコちゃんレベルでヤバいものだ。

 

名を、『列車砲シェマタ』。キヴォトスには存在しない技術が大量に使用されているもので、彼女がキヴォトスの外との繋がりがあることを示す兵器。……まぁ私もナギサ様も“外”への伝手があるのでそう珍しいことではないのだが……。こいつは、使い方次第で自治区程度ならすぐに落とせる。

 

基本スペックとして1トン以上の弾薬を500km先まで飛ばせる超射程を持つ上に、発射するのはプラズマ弾。太陽と同等レベルの熱量を持つらしいそれを、気軽にポンポン投射することが出来る。しかも“列車”であることから線路が続く限りどこまでも移動することができ、内包するエネルギー量から安易に破壊すると周囲が消し飛ぶというトラップもついている。

 

 

「どうやらもう完成しちゃってるみたいでね……? ハイランダーの線路の規格に合わせて移動することが出来るらしい。そしてハイランダーの線路はトリニティ含めたキヴォトス全域に広がっている。つまりやろうと思えばトリニティどころか連邦生徒会すら消し炭、いや塵すら残さず消し飛ばせるってわけ。」

 

「上層部を丸ごと刈り取れるのみならず、継続戦闘能力も民意も人も、全てを消せるわけか……。」

 

「そゆこと。いつ使われるか解らない以上、先んじて確保しておく必要があるってこと。」

 

「故に、この面子というわけですね。」

 

 

ハーちゃんがそう言いながら視線を送るのは、今日の作戦の為に集められた子たち。

 

既にトリニティの国境線ではゲヘナを追い返すための大規模作戦が始められており、ほぼ全員の正義実現委員会に、トリニティの自警団の皆さん。あとウチから提供した聖ワドルディ学園の面々がせっせと戦線を押し返している。戦闘機のみんなもそっちのフォローに回っているんだけど……。列車砲が動けばトリニティが消し飛ばされる。

 

かといって大規模な部隊を動かす余裕は前線にはない、だが列車砲を確保できなければトリニティが負ける。と言うことで動かせるだけのエース級をかき集めて精鋭小隊を結成。それで突っ込ませるって話になったわけだ。

 

 

(まず、私達『トリニティの三本柱』。)

 

 

私に、剣先ツルギに、羽川ハスミ。一年ながらも高い戦闘力を保有し、継続戦闘能力も高い。そしてその真価が発揮されるのは、3人まとめて運用した時。幼馴染でずっと一緒だったから、声すら要らない連携が可能ってわけ。これでぶつかっても勝てなそうなのは……、ポップスターのお歴々ぐらい?

 

 

(次に、正実と『学園』の混合部隊。通称“バンダナ”小隊。)

 

 

私達のブレーキと成りうる3年の先輩たちと、学園で手が空いていたというか無理矢理ケガを治して前線まで走ってきちゃった以前の『偵察小隊』で構成された増強小隊。小隊長の青いバンダナと、新調した槍が特徴的な部隊だね。私達には劣るけど、結構強いよ?

 

 

「んで、最後が……。我らが暗黒卿とそれ率いる聖堂騎士の皆さまでーす!」

 

「皆さま、歌住サクラコと申します。この度は『よろしく』お願いしますね。荒事は『不得意』ですが……、これ以上戦火が広がらぬためにも、微力ながら『お手伝い』させて頂きます。」

 

 

サクラコ様の軽い礼と共に、背後に詰めていた騎士たちが一斉にライトセーバー……、じゃなかった。ビームサーベルを起動し、胸に掲げる。一糸乱れぬ訓練され尽くした動きだ。なんか自然発生したって聞いたけど、この練度なら大丈夫そうだね! うんうん!

 

あ、ちなみにサクラコ様。私を狩りうる存在だから気を付けてねハーちゃんツーちゃん。

 

 

「『マルコ』さん?」

 

「あはー! 事実じゃんね! あと今日もオーラバリバリ! こわい!」

 

「「……本当に大丈夫か?」なのですか?」

 

 

大丈夫大丈夫! この人本当に言葉通りのことしか言ってないから! あ、あと。聖堂騎士の方は自己判断で『チェストォ!』『誤チェストを怖がってチェストしないのは女々か!?』『名案にごつ!』とか言いながら切りかかって来るバーサーカーだからあんま喋んない方がいいよ。勝手にサクラコ様侮辱したって解釈してこの前全員に切りかかられたし。いつもの通りじゃれ合って遊んでただけなのに……。

 

 

「あぁ、その件は大変申し訳なく。既に『教え』を説かせて頂きました。今後悲しいすれ違いは起きないかと……。『ご安心』くださいまし。」

 

「良いってコトよ! (……今日はいつもみたいに素出さないの?)」

 

「(ほ、他の方もいるのでご勘弁を……!)」

 

「っと! というわけで今日はこのメンバーで列車砲を鹵獲しに行きまーす! あ、あと。時間余ったら雷帝ちゃんの所まで殴り込みに行くのでそこんとこヨロシク( `・∀・´)ノ。」

 

 

 

「「「「「……は???」」」」」

 

 






〇そのころのポップスター

なんか最近名前を呼ばれる回数が増えたクラッコくん。気になったのでそっちの方に行こうとしたのだが……。マルコが『おいしいおいしい!』と言いながらクラッコを食べているので、気になっちゃったぽよ様。動きました。流石にもぐもぐはしなかったが、なんか悪いことしてそうだったのでシバいてごっくんして『スパーク』になった。びりびり~


〇列車砲鹵獲部隊改め、雷帝勝手に殴り込み部隊

文字通り。列車砲が乗る線路はキヴォトス全域、もちろんゲヘナまで続いているので、ならもうこれ使って万魔殿まで直進しちゃえ! とマルコが言い出した。おそらく雷帝もそのことを把握しているが、最近非常に機嫌が良いのか剣の手入れをしながらワインを嗜んでいるとのこと。

ちなみに裏で調月リオちゃがせっせとあることを準備中。


〇歌住サクラコ

マルコがぽよ様の力で強く成り、ナギサが政治力を開花させ、セイアが未来視を発展させ、ツルギが神秘をより強化し、ハスミが技術をもって神秘を現実に引き下ろしたように……。この人もちょっと変な方向に強化された。

元々ある程度戦えるよう訓練はしていたのだが、そこにマルコのおふざけから始まったビームサーベルを手にすることによって剣の才能を開花。またそれに付随して精神の鍛練もしてしまったため、纏う暗黒オーラが極大強化された。本気でお祈りしてしまうと大教会が暗黒に染まるレベル。どこからどう見ても暗黒卿になってしまった。

扱う剣術は彼女の内面のやさしさを反映したような“誰かを守るため”の剣。後ろにいる者が傷つかぬように攻撃を全て無力化し、敵の戦う意思を折る技を使う。相手を傷付けるような攻撃が出来ないわけではないが、使うことはほぼない。まぁマルコがやらかして切れたサクラコ様が切りかかることがないわけではないのだが……


〇シスターフッド 聖堂騎士会

シスターフッドに存在する非公認の会。現在24名。今後も増える予定。

全員が聖ワドルディ学園の購買で19800クレジットで販売されている非殺傷ビームサーベルを所持し、フォースもないのに弾丸を予測し全て切り落とせる技量を持っている。もともとシスターフッドにいた人物が加入したり、学園から出所してこっちに勝手に入ったりしている。マルコもセイアもサクラコも結成されるまで存在を知らなかった。狂信者なのでサクラコ様の話以外あまり聞かないし、サクラコ様のお話も曲解して暴走する。

ナギサだけでなく、セイアやサクラコの胃にもダメージを与えうる、ある意味最強の武装集団である。

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