ピンク玉の神秘   作:サイリウム(夕宙リウム)

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5:ともだち?

 

 

「婆や、これで大丈夫?」

 

「えぇ、お綺麗でございます。口を閉じていればまさにトリニティの令嬢として相応しいお姿かと。……なぜ出来るのに普段からなさらないのですか?」

 

 

茶会の為に整えた服装を姿見を見ながら整え、婆やに確認してもらう。今日の私は余所行きのおめかしさん、普段の真っ黒な髪を纏め、着るのも薄い桃色が差し込まれた白のドレス。まだ子供ってことで派手ではないけれど結構しっかりとした服装だ。……値札見たら前世の私が気絶どころか粉々になりそうだから秘密ね?

 

そんな私の格好を婆やは相応しいと言ってくれたけれど、まだ少し整えることがあったようで後ろに回り姿見を見ながら髪を整えてくれる。にしてもお嬢様かぁ。私にはあんまり似合わないよねぇ。

 

 

「そのようなことはありませんよ。しかし……、ヘルメット団やスケバン相手に暴れ回ったと思えば、屋敷に帰ってお夕食の時間までお昼寝。そしてお夕食が終われば朝まで熟睡。たまに起きていると思えば搔き集めた中古品の銃器たちをバリボリとお口になさる日々。婆やは何度自身の眼を疑えばよいのでしょう?」

 

「し、神秘取り込んでエネルギーにしなきゃ強く成れないから……。」

 

 

使い込まれた銃器、運が良ければ爆弾や弾丸にも宿っていることが判明した神秘。ぽよ様の神秘を十全に扱えるようになるには肉体の成長と“私という器”の拡張が必要なのだ。健康的な生活をしていけば少しずつ増えていくんだろうなぁ、とは感覚的に解るんだけど、そんなゆっくりはしていられない。なので片っ端から神秘を口にして吸収していく必要があったんですねぇ!

 

……まぁ部屋でバリボリしてる時に婆やに見つかって悲鳴上げられたけど。

 

案外おいしいんだよ、銃って。使い込まれた品とか沢山神秘が込められててお得だし、染み込んだ油とかもちょっとアクセントになっててさ。婆やも食べる? 私以外だと救急搬送案件だとは思うけど、モノは試しってやつで。

 

 

「いりません。」

 

「だよね! ……話を戻すけどさ、ぐーたらしててもいいじゃん婆やぁ。今日だってナギサ様とのお茶会なんだし、株主としての仕事もしてるでしょ? まぁ役員のおっちゃんたちからすればままごとレベルだろうけどさ。」

 

「えぇ、確かに頑張っていらっしゃいますね。ですが御学業の方はあまり気が進んでいらっしゃらないようで。婆やはお嬢様が机に向かっているのを見たことがございません。一月の休みもあったのです。遊びも仕事も程々にして学生の本分を果たし、婆やを安心させてくださいまし。」

 

「うへぇ。はーい。」

 

 

勉強、勉強なぁ……。

 

一応前世の記憶持ち。義務教育は終わらせているんだけど、残念なことにキヴォトスのカリキュラムが前世と全く違うんですよね。はい。数学とか理科とか現代文とか使いまわせる知識はあるんだけど、地理と歴史は欠片も役に立たんし、古文とかも“キヴォトスの古文”に当たるわけだからちんぷんかんぷん。しかもこの古文、文法とかがちょっと違うだけの『古代語』とは全くかけ離れたものだし。私個人で『ブルーアーカイブ!』してやるのは無理そうだよなぁ。

 

思い浮かぶのは、原作で起きたトリニティを舞台とする物語。クソ婆ことベアトリーチェ率いるアリウスと、先生率いる生徒たちの戦い。色々複雑なので詳細は省くが、トリニティで生きるのであれば最初に手を付けなければいけない問題だろう。ベアおば殺すべし!

 

 

『ぽよ!』

 

(といっても、今の私じゃこの身と引き換えにぽよ様召喚するぐらいしか勝ち筋ないんですよねぇ。)

 

『ぽよ!?』

 

 

いやしませんよ? 私も死にたくないですし。やるとしても体が大きく丈夫になって“耐えられる”ってわかった時だけですって。なんでそんなに心配して頂かなくても……。

 

初めて自身の神秘、ぽよ様の存在を知覚したときに理解したのだが、おそらく彼がそう望めば、こちらに来ることは確実に出来る。代償として道しるべである私の体は爆散するが、彼であれば自力で元の世界に戻るなどたやすいだろう。彼の力の大きさを考えると負けることはあり得ないだろうが、もしそんな彼でも敵わないような存在がキヴォトスに現れたとしても、まんまる様ならば問題はない。

 

彼は自身よりも強大な存在に対して、仲間と共に戦うことで勝利してきたのだ。

 

 

(……そう考えればちょっとは、安心かな?)

 

 

多分今の私でも、伝手と家の力を使えば『アリウスへの入り口』までは進めるとは思う。そして迷いはするだろうが、その先に足を進めることも。けれどこの身一つでアリウスの内戦を止めることは、ベアトリーチェと相対して勝利を収めることは、不可能だ。単純に力が足りなすぎる。

 

もし相手が彼女が所属する『ゲマトリア』、その他メンバーであればまだ“引き分け”に持っていける可能性があった。彼らは悪い大人ではあるが、それぞれの趣味趣向を理解しそれに応じたコミュニケーションを取れば話し合いのテーブルに座ってくれる。けれど暴力サディストクソ赤ババアであるアイツは、速攻で引き金を引くだろう。殺されはしないだろうが、この身に宿る神秘を利用しようとするはずだ。

 

既に捕捉されてしまっている可能性もあるが……、戦力が整うまでは。最悪『先生』が来るまではこちらから手を出さない方が賢明だろう。

 

 

(あ~っ! 考えるだけで頭痛くなってくる! こういうややこしいの嫌いなんだよぉ! 御大~、私も御大みたいに毎日お昼寝しまくりたいですぅ! もういっそのことそっちに移住しちゃってもいいですかぁ!? 一緒に惰眠貪りましょ!!!)

 

『ぽよ! ぽよよ!』

 

 

了承の意、そして『おひるねー!』という言葉を返してくださるぽよ様ではあるが、今の私では単なる夢物語。あちらがこちらに来ることは可能だが、逆は本当にどうしたらいいか解らないからねぇ……。

 

まぁプププはプププで定期的に途轍もない案件というか、宇宙が吹き飛んだり異世界に飛ばされたり不思議空間に連れ去られたりの激やば案件が目白押しで飛んでくるんですけど。うんうん、それと比べればキヴォトスのなんと平和なことか! 銃弾程度しか飛んでこない世界で幸せですねぇ!!!(やけくそ)

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

「おっはよー!」

 

「あれ、ミカさん?」

 

「えへへ、来ちゃった! それにしても今日なんか忙しそうだよね、お客さんでもくるの?」

 

 

“来客”、それも力を入れておもてなししなければいけない相手がやってくる日。茶会の場となる一室で作法の手順を再確認していると、勢いよく開かれる扉。

 

そこには私の幼馴染であるミカさんが立っていました。

 

 

「あ! これ美味しい奴じゃん! ナギちゃんナギちゃん!」

 

「えぇ、数はあるので食べてもらっても大丈夫ですが……。」

 

「ぃやったー! それじゃあ早速いただきまーす!」

 

 

お日様のような笑みを浮かべ、来客用の椅子へと座り菓子を口にする彼女。普段であればここから楽しいお茶会を始めるところですが……、今日だけは別。自身の家が所属するフィリウス分派、いえトリニティに於いて決して無視できない存在である彼女がここに来るのです。

 

これからどんな会話がここで行われるかは解りませんが、“彼女”の立場を考えるとミカさんにとって全く面白いものには成らないでしょう。それに彼女はパテル分派の頂点に位置する家の人間、彼女の人柄のおかげか今もこうやって親友と呼べるような関係性を築けてはいますが、『違う派閥』という問題が消えたわけではありません。

 

 

(資料と彼女を知る人の言葉を聞いて判断するのならば、フィリウス分派に所属しながら中立的な立場を維持しているのが“今の彼女”。トリニティの食を司る存在です、これだけ聞けば安心できるのですが……。)

 

 

その力だけを見れば、他と比べ歴史の浅い家ながらも“第四の派閥”を立ち上げることも可能。いやそれだけでは飽き足らず、トリニティそのものさえも落としてしまうかもしれない存在。それが“桃玉マルコ”です。

 

事実”彼女”の母親はそのような動きをしていたようですし、亡くなられる直前まで精力的に活動されていました。けれど代替わりしてからは一転、どの家に対しても変わらぬ対応を続け、むしろフィリウス分派に対し恭順の意を示しています。中立ではあるが、少しフィリウス分派に傾いている。ここだけ見るのならば“我々”として都合の良い変化と言えるでしょう。

 

 

(けれどそれが事実とは限らない。)

 

 

私と同い年、それまで暗躍していた当主から幼い当主への代替わり。その変化の理由としては十分です。けれどそれが本心なのか、もしくは嵐の前の静けさなのか。

 

もっと奥深くの誰も知覚出来ない様な所で物事が進められており、急に豹変して襲い掛かって来る。陰謀策謀渦巻くトリニティではよくある事です。

 

故に、判断する材料が欲しかった。

 

今回のお茶会は急なもの。フィリウス分派を率いる者として、派閥内における実質的なNo.2の要請に応えた形にはなります。けれどただの桐藤ナギサとしても、そしていずれ“フィリウス”を率いなければならない身としても、直接顔を合わせる場が得られたのは願ってもない幸運。

 

 

(そんな場所に、ミカさんがいるのは……。)

 

 

正直、どう転ぶか解らない。

 

トリニティの政治体制である、三大派閥による協議。これによりフィリウス、パテル、サンクトゥスの仲は“表面上”良いと言っていい。けれど笑顔で手を握ったとしても足では相手を踏みつけようとしているのが私達です。いまでこそ安定していますが、一度破裂すればどうなるかは解りません。

 

そんな状態で。爆弾の一つである“彼女”がパテル分派の人間を見た時、どう動くのか。

 

勿論ミカさんであれば言葉を尽くし説明すれば“彼女”と二人だけの場所にしてくれるでしょう。けれど同時に、“彼女”に対する興味から同席したいという言葉が出てくるのは容易に想像できます。話の種になればよいと思い用意した菓子、ちょうどミカさんが口にしているのも“彼女”傘下の店が出している物。言葉を交わしてみたいと思うのは不思議なことではありません。

 

 

(時間的に、そろそろ到着の予定。となれば今からミカさんを帰した場合、鉢合わせになる可能性が非常に高い。いくら中立寄りとは言え、自身の所属する派閥のトップのような人間が、直前まで別派閥の人間と共にいた。)

 

 

“彼女”の思考、そして思想が解らない以上、余計な勘違い。もしくは何かの策略に使われる恐れがある。

 

むしろ“彼女”の母親や祖母の行ってきたことを考えると、恐れではなく事実として考えるべきだろう。

 

その祖母は当時トリニティのホストであったということを利用し、本来生徒会が管理すべきである利権。“食”の一部をもぎ取り自身のものにした。その母は更に踏み込み、完全にこの自治区の食を我が物にした。当時のティーパーティによる抵抗によって『保有戦力の制限』などが行われたが、正直に言ってあってない様なもの。

 

過去の歴史を紐解くと、自身の祖母の世代や母の世代に、フィリウス分派の力が大きくなりすぎるのを危険視した他派閥が、“彼女”の祖母や母に対し政争を仕掛けたという情報が残っている。勿論それは武力衝突に発展し、銃弾が飛び交った。けれど今もなおその影響力が削がれていない、むしろ増大している現状を見れば結果は語らずとも済む。

 

 

(自身の祖母や母から聞いた話を纏めると、フィリウス分派からも“彼女側”にいくらか戦力を出したようですがそれだけで生き残れるとは思いません。)

 

 

ここで問題なのは、“どちらか”が判断できないこと。

 

トリニティのお国柄的に、このような暗闘は記憶から抹消され、時間とともに完全に消えてしまう。今の段階に於いて『秘匿した戦力で対抗した』のか『政治力を以って敵派閥を解体した』のか解らない。そして“どちらも”その家の影響力を見れば可能だと考えられてしまう。

 

 

(彼女たちのおかげで、我々フィリウス分派が三大派閥の中で突出し、その恩恵を受けているのは事実です。そしてそれが“四大派閥”になろうともトリニティに混乱が生じないのであれば、受け入れましょう。けれどそこに、混乱が生まれてしまうのならば……。)

 

 

フィリウスの頂点の人間として、いえトリニティの人間として。

 

対抗せねばなりません。

 

 

「……ミカさん? 実はこれからここに“桃玉マルコ”さんを招くのですが、ご一緒されますか? もちろんあちらの許諾を取ってからにはなりますが。」

 

「マルコちゃん!? あの!? わー! たしかこのお菓子もマルコちゃんのとこだったよね! ウチの子たちからもいつか話す様にって言われてたし、ちょっと聞いてみたいこともあるじゃんね! お願いナギちゃん!」

 

「では、早速使いの者をおくりましょうか。」

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「ミカ様が? ……えぇ、構いません。ナギサ様にはぜひご一緒させて頂きたいとお伝えください。」

 

 

まぁこの直前に言われて『むりっす!』とは言えないしねぇ。

 

急いで飛んできたであろう使いの人にそう答えながら、全速力でUターンしていく彼女を見送る。想定するに、今日のお茶会の場所にミカ様がポップし、『私も参加するする~!』とお姫様してしまったのだろう。まぁね星のお姫様だからね、星の戦士の神秘持ちであるのならば黙って姫について行きますとも。

 

 

(まぁぽよ様とは関係ないし、私は反乱を叩き潰す側に回る予定ですけど……。)

 

『ぽよ?』

 

(あぁ、まだ未来の話ですがお姫様が外からやって来る悪い大人に騙されて悪いことしちゃうんですよ。ポップスターでもよくある案件と同じ感じですね。)

 

 

そう答えれば納得がいったようで、『ふ~ん? たいへんだ!』という感じの声を返してくれるぽよ様。まぁ基本そちら何かあったとしてもカウンターが基本ですからねぇ。というかプププの力が強すぎて相手側が初手搦め手アンブッシュしかしてこないから、結果的にカウンターアタックが基本になるって感じでしょうけども。

 

 

(さぁ~て、気合入れますかねぇ?)

 

 

今回、私が挑むお茶会の内容としては、私達ホーリーナイトメアグループの戦力獲得に向けた動きのこと。

 

先日の対ヘルメット団との戦いを知るぽよ様なら解って下さると思うんだけど、現在私は敵対企業であるカイザーの実働部隊を潰して回っている。戦闘経験は積めるし技術の向上に繋がる、更に装備も整ってるから“食事”もはかどるってことで襲撃自体は大満足なんだけど……。対症療法でしかない。

 

カイザーの動きとしては、原作に於いて彼らがアビドスに対して行っていた行為と同じ。現地にいる反社勢力に金や装備を流し、私達ホーリーナイトメアグループを襲撃させるというもの。確かにハーちゃんやツーちゃんの協力もあって成果は出ているんだけど、私達は未だ中学生。行動範囲に限界があるため、トリニティという広大な地に散らばった各地のスケバンやヘルメット団を叩き潰すのは不可能だ。

 

 

(正実に入っていれば予算通して大規模作戦って形で人を動かせたかもしれないけど、まぁ中1の身には無理なことだ。別の方法を考える必要がある。)

 

 

我がグループはティーパーティとの盟約により持つ武力に限界がある。けれど“盟約”であるのならばそこに法的な意味を持つ文章が存在し、文章が存在するのであれば“解釈”が存在する。早い話、裏道通って武力集めますよーってことだ。今後のことを考えると、自由に動かせる兵力は必須だからねぇ。ぽよ様たちみたいに少数精鋭で済ませられるほどキヴォトス民は強くないんすよ……。

 

だが、幾ら裏道を通れると言っても、“道理”を通さなければ意味がない。というか今私が勝手なことをしまくれば原作が欠片も始まっていないというのに“トリニティの裏切者”として排除される可能性が出てしまう。というわけでティーパーティのみならず、派閥のトップであるナギサ様にお伺いを立てる必要があったんですねぇ。

 

 

(つまり、最終確認ってやつです。まぁもう根回しは大体終わってますし、お話聞いてもらって資料見てもらって頷いてもらえばそれでおしまいだ。今日はミカ様もいるようだが……、別に構わない。私は“何も悪いことはしていない”のだから。)

 

『……ぽよ!』

 

(あはは、解ってますって。あんまりいい手段じゃないってことは。)

 

 

彼女の許諾を取ることができれば、明日には動き出せるように“根回し”は済んでいる。ティーパーティには何度か足を運ぶことで許諾を得ることが出来た。自身が所属するフィリウス分派だけでなくサンクトゥス分派からの支援があったことは少し疑問が残るが……、ホストからの許諾は得ている。そして手古摺ると思っていた連邦生徒会からの反応は、お金のばら撒きと母が持っていた伝手でなんか上手いこといっちゃった。

 

 

(いや袖の下投げた私もだけど、疑いもなく受け取っちゃっていいの? ……あぁ財政破綻しかけてたからもう縋るしかない? Oh……。)

 

 

現在のD.U.、連邦生徒会のおひざ元は……。“キヴォトスとしては”治安が良い。だがそれは連邦生徒会が予算をつぎ込み、ヴァルキューレがそのマネーパワーを銃弾に変えてぶん回すことで保っているというのが現状だ。けれどまぁ、D.U.って結構広いですし、そもそも今の連邦生徒会自体が日和見主義ちゃんなので人材がドカドカ引き抜かれて弱いですし、ヴァルキューレ自体もお金かけてる割には……。って感じなんですよ。

 

キヴォトス民の体は頑丈ですが、装備は使っていれば壊れるもの。練度不足や人員不足を補うために装備を整えれば加速度的に金がなくなるわけで、“献金”はとってもありがてぇ、ってことだったみたいです。

 

 

(まぁまだ“超人”が連邦生徒会に入ってないみたいですからねぇ。特殊部隊であるSRT特殊学園は欠片も存在してませんし、言ってみればキヴォトスの治安悪化を担う七囚人がオールフリーみたいな状態。そりゃ金無くなりますわ。)

 

 

……知らんところでD.U.ぶっ壊れたら困りますし、定期的に金投げときましょうか。“超人”が着任すれば回り始めますでしょうし、そこまで心配はいらないでしょうが原作開始前に詰むのはご勘弁。

 

というわけで、連邦生徒会からの許諾は頂いてるのです。後はナギサ様への道理を通してから動きましょってことですね!

 

っと、そろそろか。

 

 

「失礼。こちらですか?」

 

「はい、ナギサ様とミカ様がお待ちです。」

 

 





〇マルコ流神秘強化術

ゲームの様にアイテムを集めてキャラクターを強化するように、マルコは周囲から神秘と呼ばれるキヴォトスの生徒が保有するエネルギーを吸収して強くなっていく。我らがまんまる様の神秘を杯に流し込むワインだとするならば、マルコの肉体はそれを受け止める杯。その杯を頑張って強化しているイメージ。

なお手っ取り早く最速での強化方法は生徒の“補食”なのだがそれをしてしまうと本当に色々まずいのでやらない。ただマルコが言うには『多分頑張れば全部飲み込めるし跡形もなく消化できてしまう』とのこと。ごっくんちょ、だめ、絶対。

〇ナギサ様&ミカ様

原作における主要キャラ二人。両方ともにとってもお労しい未来が待っているのだが……。マルコ的には助けてあげたい気持ちはあれど下手に動いて全部崩壊したらシャレにならないからどうするかは保留中。そんなマルコはトリニティやティーパーティに対する叛意など欠片も存在しておらず、むしろそれを証明するために色々配慮している方なのだが……。疑心暗鬼がもう始まってるじゃんね☆(というかナギサ様からトリニティの潜在的敵対人物扱いされてる)

〇連邦生徒会

キヴォトスの中心地なのだが、“超人”も“超人(笑)”もいない。なので現状好き勝手している各自治区を抑えきることが出来ない可哀想な人たちの集まり。みんなひぃんひぃん言いながら毎日頑張ってる。超人が来れば一気に巻き返せるのだが原作開始時にマルコが高3なことを考えると、おそらく超人も同い年。つまり彼女が高校生になるまで、あと数年の間は現状のまま頑張らないといけないようだ。献金たすかるよぉん!

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