最強に憧れた鍛冶師(転生者)がダンジョンに潜るのは間違っているだろうか   作:景田

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ゴライアス

「おお!サン吉此処におったか………ゴホン!『なんなのよ!』」

 

「お、椿さん………どうしたんです?」

 

「『なんなのあの剣は!色々と探ってみたらステイタスあるじゃない!その子神なの?!』と主神様が仰っていた」

 

あー…ヘファイストス様に目をつけられたか?どうしよ…

 

「椿さんはどう思っているんです?」

 

「『手前達、鍛冶師に恨まれたり妬まれるぞ、この規格外小僧め』と思っておる。お主は未だ11の子供だぞ?」

 

「あ、ハイ」

 

「主神様がこう考えていた。魔剣鍛冶師やラキア王国のクロッゾ達にあの不壊の魔剣擬きの作り方やらを教えてくれとせがませるぞ。」

 

「まぁ滅茶苦茶にせがまれまくったら纏めて吹き飛ばしますね。」

 

「それが出来るLV.8なのだからそうなのだろう…まぁ主神様は『今度会いたい』とだけ言っていた。恐らくあの武器やらに興味が湧いたのだろう、まぁ手前も興味あるのだが…」

 

「ウチの眷属の武器、良かったら見ます?」

 

「おぉ!見せてくれるのか!お主は良いやつよのぅ…」

 

と喜んでいた椿さんは、性能がイカれてる武器達を見て精神的疲労が溜まったようだ。椿さんには疲労回復グッズと特製ジャガ丸くん5個を渡して置いた。

 

 

 

「よし、ベート、リリルカ、アイズ。ダンジョンに潜ろう。ベートとリリルカは【ゴライアス】の討伐、アイズは【アンフィス・バエナ】の単独討伐を目指そう」

 

「???」

 

「わかりました!サンスミ様」

 

「分かった!師匠」

 

「よし、行くぞ!」

 

「ちょい待てぇい!【ゴライアス】相手に俺は兎も角、このLV.2のチビ野郎じゃ話になんねぇだろうが!」

 

「?」

 

あ、そういえばリリルカ・アーデの強さをあまりベートに説明してなかったな。

 

「リリルカ・アーデはな、LV.1時点で俺の耐異常を突破」

 

「???」

 

「LV.2成り立てでLV.5四人とLV.6一人に手傷負わしたんだぜ?」

 

「!?!?」

 

「というかリリはベート様が居たら本気(強化込み)が出せません。」

 

「何だとー?!」

 

今のリリルカ・アーデに有効な手段は他対象の【魔法無効】とか圧倒的な技術や圧倒的な階位の差だな。LV.5、6なら相性の差で辛勝するかも程度、足止めは行ける的な感じかな?

 

流石にLV.8、9の奴らが相手ならボコボコに負けるだろうなリリルカ・アーデは。

 

同レベル、槍を使って良いと言う条件ならばオッタルと同等の技術のリリルカ・アーデ…バケモンじゃねぇか。

 

 

『『お前が言うなよ』』

 

『アーデが流石に可哀想だぞ』

 

 

 

 

 

「一番槍行きます!ヤァァァァァ!」

 

「チビに負けてられっかあ!【飛び跳ねろ(ライト)】!!!」

 

 

おぉ、やってるやってるー…先ずリリルカ・アーデが単騎突撃の一番槍、その後ベートが付与魔法で自身の重力を軽減して動き回る、そして地味に光が出てるんだよな。月光か?まぁ満月の月光では無さそうだが

 

「師匠…私は?」

 

「さっきも言った通りアンフィス・バエナとの戦闘時までお留守番だ」

 

(ガーン!)

 

 

ドガン!!!

 

 

「コホッコホッ…ちっ、流石に回避し続けるのは難しいか。【月光回復(ムーン・ヒール)】」

 

ベートにゴライアスの攻撃が掠り吹き飛ばされたのだが、使用後の一定時間、対象に自動回復(オートヒール)する回復魔法、【月光回復(ムーン・ヒール)】を使用し復帰。

 

「そんなベートですが、リリルカ・アーデはどうなっているのやらやら………どうやら当たってる時も有りますけれど、そのまま突撃してますね?この状況見てどう思います?アイズさん」(試合の実況者風)

 

「?………決定打が…ない?」(困惑したが何とか絞り出した)

 

「ほほぅ、決定打…確かに無いように見えますね。リリルカ・アーデの凶猛系統は強力な恩恵の代わり凶猛になる可能性と使用後に少し反動が有る物ですからね。それに加えて必殺技の様に決定打を打つ物ではありません。逆転劇とかはいけますが」

 

「そ、そうなの?」

 

「えぇ、猩々緋(スカーレット)の魔法を使用すれば必殺技感が出そうですけど生憎リリルカ・アーデは【燃焼毒槍(ルーン)】以外の魔法は精神力(マインド)の量の関係で発動出来ないんですよ。」

 

「つまり?」

 

「ベート・ローガと【月影の長靴(ムーン・ブーツ)】の魔法が鍵かもですね~。付与魔法や召喚魔法ですからワンちゃんがあるかもしれません!ワンちゃんだけに」

 

「………そういうの言っても良いものなの?後ベートさんは狼だよ?」

 

「―――今までの会話は出来るだけ忘れてください」

 

「わ、分かりました。」

 

やっべ、最近ノリで動くことが多いな…大丈夫か?そろそろナァーザに怒られそー

 

 

 

取り敢えず…

 

「ベート!さっさとお前の付与魔法使え!」

 

「何で知ってんだお前!後今更だが敬語使ブホッ!」

 

「お前に渡した【月影の長靴(ムーン・ブーツ)】経由で知ってるぞ。グダグダ言ってないで使えやボケが!冒険して強くなりたいんだろ?手札全部使わず強くなってどうする!」

 

「そうですよベート様!『過去を引きずって今も守れないとかダサいです』相手は階層主です。体力の温存とか、魔法の温存を基本的に考えられる相手じゃないです。」

 

「ならチビ野郎も反動覚悟で魔法を使えや!」

 

「あぁ!もう分かりました!【響く戦の開戦】【ナイト・オブ・フィアナ】!【宿りし我が凶猛を解き放て】【ヘル・フィネガス】…さぁさっさと使いなさいヘタレ狼。ホントに玉ついてんのか?」

 

「ちっ…【満たされる月、満たされぬ狼】」

 

 

「【何故なら孤独、孤高の一匹、灰狼(フェンリル)は月を喰らう】」

 

 

「【その月で全てを満たそう、傷を癒し、心を癒し、涙を枯らせ、さすれば灰狼(フェンリル)は満足だ】」

 

 

「【弱肉強食、この世の摂理、ならば満足するまで捻じ曲げ喰らえ、不満たる腹が満足するその時まで、癒しの月を出し続けろ】」

 

 

「【死者等出させるか、月をも喰らうこの俺は、上から全てを見ているぞ】【月食満足(フン・サスシン)】!【戒められし悪狼(フロス)の王】…」

 

 

「満月出来てる、しかも月光も再現…成る程ね。癒しの満月を召喚し、月光に照らされている全ての仲間と自身に常時全癒魔法(傷、体力、精神に効果あり)を掛け続けるのか。召喚コストと効果が釣り合って無くね?しかもベートの獣化条件を満たしてるな。」

 

 

「【解き放たれ縛鎖(ばくさ)、轟く天叫(てんきょう)、怒りの系譜よ、この身に代わり月を喰らえ、数多を飲み干せ、その炎牙(きば)をもって平らげろ】【ハティ】!!!」

 

魔力吸収(マジックドレイン)損傷吸収(ダメージドレイン)、そして炎属性の付与魔法(エンチャント)…身に纏う炎に触れた魔力を見境無く吸収し、傷を負えば負うほど攻撃力が高まる。

 

「これで【月食満足(フン・サスシン)】の常時全癒魔法を常時全攻撃力に変換…うわぁ…火力の昂りエグいな。月光の回復効果は吸収してるが光はそのまま、獣化も十分にできる」

 

「でもベートさん回復出来ないんじゃ…」

 

(回復)の為の【月影の長靴(ムーン・ブーツ)】だ。あれは何でも喰えて、喰った物で一時的に強化したり変換して自身の回復も出来る。さっき発動した【月光回復(ムーン・ヒール)】の自動回復(オートヒール)すら吸収する炎の付与魔法(エンチャント)を【月影の長靴(ムーン・ブーツ)】が炎を喰って変換(チェンジ)して回復…常時全癒魔法で昂りまくってる炎を喰えば【月食満足(フン・サスシン)】とは多少劣るが回復効果は得られる、問題は無い。ベートの屈辱が問題に成るかも知れないけど」

 

 

「「くたばれ(りなさい)っ!!!」」

 

 

リリルカの全力投擲とベートの全火力を脚に集中しての全力蹴りで見事ゴライアスの脛から上を消滅。それに加えて17階層が焦土になっ…て…ジャガ丸くんは………出ないな。よし

 

「おつかれ!二人共」

 

「【響く戦の終戦】…疲れました〜サンスミ様〜。体がバキバキ鳴ります〜」

 

「けっ」

 

「ほれポーション。二人共休憩が終わったら次はアンフィス・バエナの所まで転移するからな。アイズもそれでいい?」

 

「うん」

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