ヌベスとカーリーが正式にくっ付いて3日が立ち、心のモヤが綺麗に消え去っていた...そして二人はある日、カルメンに呼び出されていた
「急にどうしたカルメン、俺達を呼び出すなんて」
「何かあったのか?」
カルメンはフフンと自慢げに微笑みながら二人に近づく
「聞いたわよ、貴方達付き合ったんだっけ?」
「あぁ、3日くらい経つか......今もまだちょっと恥ずかしいけど」
「あぁ...流石にイチャつくのは恥ずかし過ぎて出来ないな...」
カルメンは笑いながら2人にあるものを渡す
「...コレは?」
「“1日都市の巣フリーパス”?...何だコレ」
「その名の通り、都市の巣を自由に出入り出来るチケットよ!1日だけだけどね。」
ヌベスはチケットの裏表を確認する...
「おいおいマジか...よく手に入ったな...」
「コレでも私は一応L-社の人間だからね、ちょっと苦労したけど普通に手に入るわよ!」
カーリーは戸惑いながらカルメンに尋ねる
「それで、こんな高価なモノ...何で私たちに?」
「あぁ、それはね」
カルメンはニヤリとしながら答える
「2人が付き合った記念として、2人にはデートしてもらうわ!」
沈黙が続く...そして2人は同時に口を開き、驚愕する
「「は-はぁぁぁぁ!?」」
「まぁそういう訳だから明日どこか適当な巣に行って、2人はデート楽しんで来てね!」
そう笑いながら言い残し、カルメンは自分の研究の資料を持って部屋を後にした
一方でヌベスとカーリーは戸惑いを隠せずそのまま固まっていた...だけど1番の問題は...
「「(ヌベス/カーリーと...デート!?/////)」」
そう...確かに2人でフィクサー任務や依頼をこなす為に一緒に出かけたりしていたが、デート自体は初めてだった
「な-なぁカーリー...?」
「(ヌベスとデート!ヌベスとデート!ヌベスとデート!ヌベスと-((以下略))!////////)」
カーリーは顔を真っ赤にして湯気を出しながら硬直していた...
「お-おい!しっかりしろ!」
「...ハッ!す-すまない. //////」
「その...恥ずかしいか?」
ヌベスは恥ずかしがりながらもニヤリと笑いながらカーリーに言う...
カーリーは少し俯きながら答える
「あ-あぁ...けど...」
「...けど、なんだ?」
カーリーが消え入りそうな小さな声で話す
「お-お前と2人きりで居られるなら...それでも...良い... ///////」
「(ん"ん"ッ"!か"わ"い"い"っ"!!////////)」ズッキューン!
カーリーの可愛さにヌベスは急に顔が赤くなって湯気が頭からボッと出てくる...
ヌベスの心臓にも効果は抜群だ...
「だ-大丈夫か、ヌベス!?」
「大丈夫...平気だ... ///////」
K-社の巣
なんやかんやありながらも、俺達は早速K-社検問所に来ていた...俺とカーリーはちょっとしたおしゃれな服を着て来ている*1
列に並びながら、俺は呟く
「久しぶりだな...11区の巣」
「来た事あるのか?」
カーリーが尋ねると俺は頷きながら答えた
「依頼で少しな...内容は外に漏らすなと言われてる」
「...そうか」
そう話していると、列はみるみる進んでいく
「もう俺達の番か...早いな」
そう言うと、検問官が話しかけてくる
「K社の巣へようこそ、どのようなご用件で?」
俺達はチケットを渡す...検問官はそれを見つめた後、俺たちの方を再び見る
「確かにフリーパスは受け取りました...ではこちらに—」
検問官が俺達の顔をよく見つめる...そして気づいた
「赤い霧...灰の煙雲....!?な-何故ここに?」
「あー、そう身構えるな...俺達はその...ちょっとした用事で来ているんだ」
検問官は考える...少しずつ自身を落ち着かせて分析する
「(特色2人...翼を折る気か?...あるいは特許戦争の準備を進めるのか、いや...この2人は噂によればそんなカネのなる行為はしないはず........)」
そう思いながら検問官は構えながら尋ねる
「再度伺います...どのようなご用件でここに?」
それを聞いた俺とカーリーは少し恥ずかしそうに振る舞って、手を繋いで肩を抱き寄せる
「コレで...分かるだろ?俺達から直接言わせんな... /////」
「え...あーー(察し)」
検問官は察したような温かい眼差しを俺達に向ける
「な-何だよ...問題あるのか?//////」
カーリーが尋ねると検問官はハッと声を上げて首を横に振る
「いえいえ、何でもありません...」
そう検問官が咳払いをして俺達を通す
「デート楽しんで下さいねー」ニコニコ
「で-でけぇ声で言うな...恥ずかしいだろ/////」
カーリーは恥ずかしがりながら俯いて、俺を少し強く抱き寄せる...
そうして俺達はデートを楽しむ事にした...
K社の巣、内部
俺達は巣の中に入り、手を繋ぎながら歩く...いくら付き合っていてもやはり恥ずかしいものだ
「その...どこかいきたい場所とかあったりするか?カーリー」
「ふぇ!?...あ-あぁ、そ-そうだな... //////」
「今“ふぇ„って言った?」
「...言ってない //////」
「でも—『言ってない!///////』ゴッ!いだだだ!分かった!分かったから拳を腹に突きつけるな!」
カーリーは恥ずかしさのあまりに俺の横腹を殴った...痛ってぇ...
そんな他愛の無いやり取りをする...そのお陰でカーリーの緊張が少し和らいだ気がした
「まぁなんだ...少し腹が減ったな?」
「そうだな...」
俺は辺りを見回してどこか料理が売ってある場所を探す
「んー...特に無いな」
「お。ヌベス、あそこ結構いいんじゃないか?」
そう言いながらカーリーは少し古びているがちょっぴり小洒落た喫茶店の方へ指を刺す
「...悪くなさそうだ」
「ほら行こうぜヌベス!」
そう言いながらカーリーは俺の腕を引っ張る...
「うおっ、焦んなよ...すぐ行くから」
俺がそう口にするとカーリーは今までに見た事ないくらいの輝かしい笑顔*2を見せて喋る
「ん?何だよヌベス、今日は一緒に
「...デート」
「え?...アッ //////」カァァァ...! ←気づいた
俺とカーリーは思い出した...俺達はデートに来ている事に...
「あー...あはは、そうだな...デートだからな... ////////」
「うぅ...いっそ思い出させた私を殺してくれ... ////////」
そう照れながら店の中へ入る...中は意外にも人が結構いた
コレが『隠れた名店』と言うやつなのだろう...
俺達が入店した後に店員が歩いてくる
「いらっしゃいませ!2名様でよろしいですか?」
「あぁ、頼む」
カーリーが頷きながら答えた。
そして店員は思い出したかのように俺達に言った
「言い忘れてました!当店はとあるサービスを行なっておりまして...」
「とあるサービス?」
店員はニコッと笑いながら答える
「はい!当店はカップルやデートを楽しんでいるお客様に特別割引と専用のメニューがあるので、良かったらぜひ!」
店員はそう言いながら特別メニューを俺達に渡して席に案内する...
「まさかこんなサービスがあるとはな...正直びっくりだ」
「どれどれ...少しメニューを見せてくれ」
カーリーはそう言ってヌベスからメニューを貰って確認する...内容はこうだ
・ハートサンドイッチ
・運命のスパゲッティ
・カップルパフェ
・ラブポーション
・フォーエバー
「結構種類あるな...名前もそれらしいものが多い...」
カーリーがそう呟きながら俺にメニューを見せる...俺は少し悩みながら選ぶ
「うーむ...お前はどれがいい?」
「あー...私はお前に任せる。私はこういう物とは今まで無縁だったからな」
「...それは俺も一緒ってことを忘れるなよ?」
そうツッコミを入れたがカーリーは知らんぷりをした...こういうとこあるよなコイツ...
まぁそう思いながらも俺は店員を呼んで注文をする
「じゃあこの"ラブポーション"ってやつと...後は"運命のスパゲッティ"がいいな...」
まぁパスタとか長いこと食べてなかったし...この"ラブポーション"っていうジュースも気になっていたからな...
「かしこまりました!少々お待ち下さい!」
店員はそう言いながら注文を受け取って笑顔でその場を去った
「しかし、意外と客が来るんだなこの店...こういう目立たない場所では来ないと思っていたが」
「こういうのを見掛け倒しって呼ぶんだろうな、世の中分からないことが多いもんだよ」
俺とカーリーはそう普段変わらぬ談笑を交わしながら頼んだ料理を待っていた
数分後...
「お待たせしました!こちらになります!」
そうしてテーブルに置かれたものは、明らかにも愛らしいというか...凄くキュート(?)っぽいものが置かれていた
"運命のスパゲッティ"...ハート型の皿、ハートの形に肩抜かれていたミートボール、そして手と手を繋いでいる絵が描かれた旗がパスタの上に刺さっていて...妙に量があるな...量はかなり多い
"ラブポーション"...ハート型の二つに繋がったストローとそれ相応のサイズをしたグラス、ピンク色のジュース...イチゴ味だろうか?、それ以外にもフルーツが盛り付けてある...おまけにちゃんとハート型だ...
「うおっ、デカっ...メニューの写真だけで見るとかなりサイズが異なるな?」
「ヌベス...このくらいなら食い切れるんじゃないか?、昔依頼で大食い大会*3とかいう変な大会に出て優勝したじゃないか」
「いやそうなんだが...思ったよりも量が多くてだな...」
「まぁなんだ...とりあえず食べようか」
そう言いながらカーリーは先に食べようとすると、その前に店員がカーリーを止めて伝えた
「待って下さい!食べる前にカップルメニューを食べる前に簡単なルールがあるんです!」
「ルール?...食べるのにルールがあるのか?」
「カーリー、とりあえず聞いてみよう...そこまで難しいルールじゃないはずだからな」
俺がそうカーリーに伝えた後、店員は笑顔で伝える
「ルールは簡単です!今から食べる料理を
「それがルール...なのか」
「それでは、これで失礼します!」
そう言いながら店員はニコッと笑って去っていった...それはそうと冷静に聞いていた俺とカーリーだったが、店員がさった後に赤面になって完全に固まっていた
「...カーリー、その......どうする?///////」
「わ-私に聞くなよ!...ったく ///////」
カーリーはフォークでパスタの麺を巻いて、その巻いたフォークを俺の口方へ寄せる
「あ-あーん...ほら、コレ合ってるだろ...さっさと食え...!///////」
カーリーは凄く恥ずかしそうな顔で俺を見つめてフォークを近づける...俺はゆっくり口を開く
「ん、あーん... //////」
流石の俺でも恥ずかしかったが、俺はそのままパクりとパスタを口にする
「...美味い。////////」
「そうか...良かった。///////」
そうして俺もフォークを手に取ってパスタの麺を巻く、そしてカーリーの口に運ぶ
「ほら、あーん... ////////」
「......あーん。////////」
次に俺達はラブポーションを一緒に飲む...コレは先程よりもマシだがやはり恥ずかしい
「...甘い。」ジュー
「そうだな...けど悪くない...」ジュー
それらを少しずつ繰り返していく...そうして食べている時、一本のパスタをゆっくり食べ進める
「............ 」チュルル...
カーリーも
「...ん?」チュル
俺とカーリーはまだ気づかずに一本のパスタを両端から食べていく、そうして少しずつパスタが短くなっていき、その一本が姿を現すにつれて俺とカーリーの顔が赤くなっていく
「!?あ...カ-カーリー... //////////」
「........... /////////」チュル
カーリーは赤面になっても関わらず食べ進める...カーリーの顔は恥ずかしさではなく、どこか物欲しそうな顔をしている
「(おいおいおい...カ-カーリー!?このままじゃ—)」
構わずカーリーは食べ進める...一口、また一口と...
「........ッ!//////////」
「............... ////////」チュルル
カーリーが食べ進めて、唇が触れそうになる...だが俺は恥ずかしさと心の準備の無さに俺はパスタは噛みちぎって顔を背け、手で顔を隠す
「...わ-悪い。/////////」
「...............」
しばらくの沈黙が続き、カーリーは俺の肩を少し揺さぶり、俺は振り向く
「な-なんだy—」
グイッ
「チュッ... ///////」
「!?!?!?!?/////////」
俺が振り向いた時にカーリーは俺の首に手を回して彼女の方へ引っ張り、唇が触れ合う...そしてカーリーが離れて少しトロッとした顔をしているカーリーが囁く
「...意気地なし。///////////」
「...え...いや...は?...カ-カーリー...?//////////」
カーリーは何も言わずにただただ見つめる...どこか物欲しそうな顔をしながら...
そうして気まずい空気の中、俺は会計をテーブルに置いた
「す-すまん、これ会計だ...釣りはいい。///////」
「え-...あ、はい...?」
店員は困惑しながらも会計を受け取って、俺はカーリーの手を握って店の外にそそくさと出て行った...
外郭、研究所
研究所に戻り、そこには研究に没頭しているカルメンの姿があった
「あら?ヌベス、カーリー!おかえり!デートどうだった?」
「「................」」
俺とカーリーは黙り込む...カルメンは何かを察したようだ
「えっと...なんか疲れてるみたいだし、今日はもう休んでていいよ、じゃあまた明日!」
カルメンはそう言って歩き去って行った...そうして俺達は部屋に戻り、ベッドの上に座り込む...
「「..............」」
気まずい空気が俺達を漂う...そうして先に俺は口を開く
「カーリー......」
「...何だ?」
「その...俺は意気地なしだよな...恥ずかしいからってあの時俺はお前から顔を背けちまったから...」
俺はカーリーから目を合わせず俯きながらそう答える...しばらくしてカーリーは溜め息をついて俺にデコピンをした
「い"っ"!?カーリー、何すん—『私が知ってるお前は...
カーリーはそう言って俺の手を握る...そして俺はようやく目を合わせることができた
「...カーリー」
「間違ってるか?私の言った事」
しばらくの沈黙が続く...そしてカーリーはニヤッと笑って俺の肩をポンっと叩く
「確かに私だって恥ずかしかったさ...でもさっきのお前の弱い姿を見るのはもっと嫌だった...だからよ—」
カーリーは煙草を一本取り出して火を着けて吸う...そして煙を吐いた
「フゥ...次からはちゃんと強いトコ見せろよ?」
そうニヤニヤ笑うカーリーに俺は少しイラッときた...なんかカーリーに一歩先行かれている気がした
俺はカーリーの口にしている煙草を奪う
「お-おい!何やって—」
「チュッ!」
「!?/////////」
「へへっ、これでおあいこだな、カーリー?」
俺は不意打ちでカーリーの唇を奪った...お返しってトコだな
「...不意打ちは...ダメだろぉ... ////////」
カーリーがそう言うも、俺は無視してそのまま寝た...その次の日にカーリーは全く口を聞いてくれなかった(顔を真っ赤にしながら)
今回はちょっと長かったかな?