都市の右腕   作:プティパット

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帰ってきたぜよ...こん世界(ハールメン)へ...

携帯がぶっ壊れてたから余計遅くなったがコレからは何とか投稿間に合わせるぜい


蝕んでいく絶望《後編》

 

 

 

俺は...この夢を何度見た...?

 

「...............」

 

目の前には...腕がもぎ取られて倒れているカーリーと、その後ろには彼女の腕を持った調律者が笑いながら立っていた

 

「おや、随分冷静じゃないか...まるで(この)光景を()()()... ()()()...繰り返して見ている様に」

 

俺はただ...虚ろな目でカーリー...いや、カーリーに似ているものを見つめた

 

「...此夢にももう慣れたようだな、灰色の心を持った幼子よ」

 

「...............」

 

「して、今宵(きょう)も私を殺しに掛かるか?それとも...私に殺されて目を覚ますか

 

「..............」

 

何も答えない...答える必要もない...この野郎の言葉も、声すらも聞きたくない...

 

其の儘(そのまま)立っているだけ...だが忠告しておくよ」

 

「...............」

 

そして調理者はカーリーを踏み台にして歩いた...だがそのカーリーではない何かは石の様に砕け散った

 

「御前は其の内(そのうち)、もうこの夢と現実の区別がつかなくなる...せいぜい気をつけるんだね...」

 

そして調理者の腕は俺の胴を貫き...そして視点が暗くなった...

 

 

 


 

 

 

「——————ッ!!」

 

俺は目を覚ました...そしてまた嫌な冷や汗をかきまくっている...自分で言うのも何だが、ひでえザマだな...

 

「ちっ...クソッ...く-薬...!」

 

俺はすぐに起き上がって薬が隠されているはずの棚を漁る...だがそこにはなぜか薬はなかったんだ...

 

「探し物か?ヌベス」

 

「........!?」

 

振り向くとそこには煙草を咥えながら手に『精神安定剤』を持ったカーリーがいた...いつからそこに居たのかを考える暇もなくカーリーは歩み寄って、ゆっくりと...そして力強く俺の胸ぐらを掴む...そして俺はカーリーの目を見る

 

「...................」

 

すごく、いや...俺がコイツといた中で類を見ないほどにキレていた...それもそうだ、コイツは俺以上に隠し事を嫌う...特に俺の場合はな...

 

「カーリー...手ェ離してくれねえか?流石に苦し——」

 

ガシャーンッ!!

 

「————ッ!!」

 

そしてカーリーは俺を強く投げた...カーリーは俺を見下ろしながら話す

 

「ハッキリ説明してもらうぞ...ヌベス」

 

カーリーはものすごい圧をかけながら俺はを持ち上げて椅子に座らせた後に、カーリーも向き合う姿勢で椅子に座った

 

...そうして俺は全部話した...前に見たあの悪夢にうなされて精神的に崩れかけているのと...みんなが俺の見ないうちに勝手に死んでいく現実を...この両方のせいで、俺の心が崩れかけている...だからせめてカルメンが耐えられなかった分、俺が耐えなければと...

 

「———そういうこった、呆れた話だよな」

 

「ヌベス...」

 

「もううんざりなんだよ、カーリー...みんなが夢の中と現実で死んでいくのは」

 

「ヌベス...!」

 

「俺だって嫌なんだよ!!みんな...みんな死んでいくのは!!もう薬なしじゃ耐えられねえんだよ!!」

 

「フンっ!!」ドカッ!

 

「だあっ——!?」

 

俺はカーリーに特大の拳骨を喰わされ、頭を抑えて地面に倒れ込む

 

「な-何すん—」グイッ

 

今度はカーリーに持ち上げられてカーリーは怒りに満ちたその目で俺を睨む

 

「ざけんじゃねえ...私の知ってる相棒...そして愛すべき人の姿は...こんな弱いヤツじゃねえ」

 

「...............ッ!」

 

「その弱えツラ、二度と見せんじゃねえ...分かったか?」

 

カーリーは俺を床に投げつけた後に新しい煙草を吸って部屋を出ていった...俺はさっきのカーリーの言葉に、心が負けてしまった

 

「...そうだよ、俺は...変わっちまったんだ。何もかも、みんな死んで、夢の中じゃお前も死んで...俺はただただ何もできずにずっっと...うずくまることしか出来ねえんだよ」

 

俺は床の上で泣き崩れた...俺は孤独で何も出来ない...ましてや相棒にまで見捨てられた...もう...もううんざりだ...

 

 

 


 

 

 

都市のどこか...

 

「さぁ迷える幼子よ、言ってご覧。御前は研究所で何を訊いて(きいて)何を見た?」

 

「わ-私...はっ...っ...!」

 

ミシェルはたまたま都市に用事があって来ていたところで、調律者はミシェルに囁いていた

 

「そう恐がらなくても良い...ただただ答えてくれるだけで良いのだよ...彼処で何を訊き、何を見た?

 

彼女は知っていた...研究所の存在とその怪しげな実験、そしてその証拠のためにずっと目をつけていた...あの研究の中でも一番気弱なミシェルの事を

 

「........私...は——」

 

ミシェルはその囁きに負け、全てを話す...カルメンの事、コギトの実験内容の事...そして一番欲しかった———

 

———あの機械の存在を

 

調律者はニヤリと笑って振り返り、処刑者2名に話し掛けた

 

「処刑者...証拠が揃った...後は分かるな?」

 

「「調律者...頭の仰せのままに」」

 

「あ...あの....!」

 

調律者はミシェルの呼び掛けに反応してニヤリと笑った

 

「お名前...聞いてもいいですか?」

 

「名は...ガリオンと云う...」

 

それだけを言い残して処刑者に近づき、処刑者の『血清-W』の瞬間移動でその場を去っていった...

 

 

 


 

 

 

「......はぁ」

 

俺は溜め息をついていた...そして正直後悔している...

 

あの日からカーリーは俺に話しかけるどころか、俺に顔すら合わせなかった...だからあの時、最初から隠し事とかそんな事して無かったらなと思うと...俺は憂鬱に包まれながら久々に煙草を口に咥えて、ガンブレード(長年の獲物)の手入れをする

 

「思えば、お前の付き合いも長くなったなぁ...」

 

俺がこの武器を手に入れてから...もう10年以上経つか...手入れをほぼ欠かさずにやっても本来ならもうボロが出ていてもおかしくない時期だ...だがコイツは耐えてくれた

 

「本当によく頑張ったな...お前も」

 

そしてふと、カーリーのことを思い出す...カーリーとふざけ合った毎日、カーリーと少しだがイチャついた日...アイツの笑顔が忘れられない

 

「...酒が呑めたら、忘れられるのになぁ...俺ぁ下戸だ...ははっ、笑えねぇな」

 

そんな1人虚しく武器の手入れをしながらクソみたいなドスベり冗談をいう...カーリーやみんながいれば愛想笑いの一つや二つ言ってくれるのに...

 

「...クソッタレ」

 

俺はゆっくり立ち上がって、コーヒーを取りに行こうとダニエルがいる部屋に向かう...

 

「————ッ!?」

 

「————...」

 

俺はかすかに話し声が聞こえた、そして俺は恐る恐る近づく

 

「御前が幻想体を解放すれば皆を生かしてやると云っている...」

 

「っ...で-でも...っ」

 

「恐れるな...ただ解放するだけで、御前の仲間達を生かしてやろうと云っている」

 

ガリオンはゆっくりと...そして不気味な笑顔を浮かべながらダニエルの顔を持ち上げて睨む

 

「さあ...早く開け——」

 

ダァンッ!

 

そして彼女が言い終わる前に俺はリボルバーを撃ち込む、だが彼女はひらりと避けた後に俺の顔を見るや否やニヤリと笑った

 

「嗚呼、あの時の御前か...元気そうだな」

 

「大丈夫かダニエル?」

 

「っ...ヌベス?」

 

「さっさと逃げな。そして...死ぬな

 

「わ-分かった...そっちこそ死なないでくれよ?」

 

そう言ってダニエルは振り向いて走り始める...彼の去り際に俺は溜め息をつきながらショットガンをもう片方の手に取る

 

「生き残れたらアイツからコーヒーでも貰おう」

 

「...哀れだな」

 

「あ?何言ってんだおま——」

 

そして突然彼女の手から黄色と黒の光が現れる...そしてその光は組織全体を飛び交って、幻想体を開放していた

 

「っっ!!てめえ、今何しやがった!」

 

「...F-社の特異点を使ったと云えば、信じるか?」

 

「はぁ?特異点だと?」

 

「生憎、私もそう易々と簡単に云う訳では無い...御前達は禁忌を犯し、故に招いた結果だ」

 

俺はそいつの言葉に反論もクソも無かった...そしてコイツに勝てる見込みは少ない...なら——

 

俺は懐から煙幕を取り出して床に叩きつけてその場を去ろうとした

 

「(まずはみんなの安全が優先だ...みんなをまも——)」

 

「おや...何処へ行く?小僧...」

 

「!?!?」

 

ガリオンはいつの間にか俺の背後におり、そして彼女の手から謎の柱が飛び出した。...俺は避けようとしたが惜しくも肩を掠った...

 

「ちぃっ...!」

 

「小僧...もう終わりか?」

 

「んな訳あるかクソが!!」ダァン、ダァンッ!

 

俺はリボルバーをヤツに向けて発砲した...バカでかい口径を放つコイツはいつもなら耐えられるが肩が負傷しているためその反動は大き過ぎた

 

「————っ!」

 

「脆いな...小僧」

 

彼女は突然俺の腕を掴もうとして、俺は夢の出来事を思い出した...カーリーの腕をもぎ取る...俺はそれを警戒して後ろに下がった...その時——

 

「死ねい!!」

 

「なっ——!?」

 

振り向くとそこには処刑者が立っており、左腕の爪で俺の頭を突き刺そうと攻撃を仕掛ける...俺は避けようとするがその爪は俺の左目を貫き、俺は悶えたが力を振り絞ってヒートブレードで奴の脳天をかち割る様に叩き斬った

 

「っ...目が...!」

 

俺の左目は完全に潰れており視界がかなり最悪だ...

 

「痛え......っ!」

 

「痛みを感じる隙があるのなら少しは警戒しなさい」

 

「しまっ——!」

 

俺は視界と痛みのせいで咄嗟の判断ができずに彼女の手から放たれた錠前と鎖によって身動きが取れなくなってしまった

 

「くっ...なんだコレ...動きが...!?」

 

「哀れな小僧だね...眼を失い、その痛みだけで油断するとは...」

 

ガリオンはゆっくりと俺に近づいて俺の顎を掴んで持ち上げ、もう一つの手で俺の貫かれた左目を抉る

 

「うっ!?...ぅ..あっ...ぁ...!?」

 

「痛いか...小僧...」

 

そう言いながらそいつは俺の目を抉る指を止めずに奥へ突き刺し、それに加えてF-社の特異点の妖精の力で俺の身体の隅々を突き刺していく

 

「くっ...ぅあぁっ...あ"あ"っ...!?」

 

俺は痛みに悶え苦しむがそいつは淡々と拷問を続ける...そして囁く...

 

「誰も御前を助ける者は居ない...私が開放した幻想体で今頃は皆既に死んでいるのだからな...」

 

「っ...はぁっ...おい...!」

 

「何だ?話す事が有るなら今の内に話すと良い...知って居ても冥土の土産にしかならないからな...」

 

「はぁっ...あの時...幻想体を開放させたら仲間を生かすって...言ったが...っ...ハッタリだろ?」

 

そう...アイツが特異点で幻想体を開放した時に思った...何故コイツはダニエルに開けさせようとした?...自分の持ってきた特異点を使って自分でも開けられるのに...

 

そう思いながらそいつの回答を待つ...そして彼女は口を開いてこう言い放った

 

「嗚呼、そうだ...私がそう易々と生かすと思うか...それにあの小僧が恐怖に負けて開放した所で幻想体に狙われるものの...御前が邪魔したせいで私自身が開放したのだよ...あの青髪の小僧も今頃は幻想体に喰われているかも知れないな...」

 

「...クズが!」

 

「此れも御前達が禁忌を犯して招いた結果だ...この代償は大きいぞ?」

 

そして彼女の意思で妖精の数が増えてさらに深く傷を抉る

 

「くっ...っ...ぅ...!!」

 

「まだ耐えるか...執念い(しつこい)小僧だな...」

 

そして彼女が腕を振り上げて先ほどの柱を生み出し、俺の胴体へ向けた

 

「安らかにお眠り...迷える幼子よ...」

 

...俺は最期まで虚しいな...カーリーにちゃんと謝っておけば...喧嘩別れにはならなかったのに...結局このザマか...

 

———悪いな、カルメン...最後まで約束守れなくて

 

 

.......................

 

 

ガキィンッ!!

 

俺はもう終わりかと思ったその時、目を開くとそこにはカーリーの後ろ姿が見えた...だがその姿は満身創痍の状態で、数多くの幻想体と足爪の戦いで疲弊しきっていてロクに戦えない状態だった

 

「カー...リー...」

 

「..............」

 

カーリーは振り向いて俺を見た後、また振り返ってミミクリーを構えてガリオンに突っ込む

 

「やめろ...カーリー...!」

 

だがカーリーは聞く耳を持たずに突っ込んでいき、ガリオンの攻撃とミミクリーが衝突する

 

カキィンッ!!

 

(何だよ...これ...これじゃあの夢と...同じじゃねえか...)

 

身動きが取れない...ただカーリーとコイツとの戦いを見つめるだけ...そして何よりこの戦いは疲弊しきっているカーリーにとって不利な戦いだった

 

「...........っ!」

 

「遅い...」

 

ガリオンは衝撃波の応用でカーリーの胴体に強烈な一撃を与えてカーリーを吹き飛ばした

 

「カーリーッ!!」

 

俺は吹き飛ばされた先を見る...そして突然、辺りから『赤い霧』が現れ...土煙から出て来たカーリーはE.G.Oの鎧を纏って更に速く、そして更に強い攻撃がぶつかり合う

 

「なるほど...これが...」

 

ガリオンは押されながらもE.G.Oの力を興味深くその様子を見てE.G.Oを纏ったカーリーの素早い攻撃を辛うじてだが受け流し、回避する

 

「ちぃっ!」

 

「おかしい...E.G.Oを使ったカーリーの動き...何だか...鈍い...?」

 

事あるごとに、カーリーの動きがいつもより鈍い...カーリーの疲弊しきった身体に無理してE.G.Oを使った反動なのか...?

 

「諸刃の剣と云った所か」

 

そう言いながらガリオンはカーリーの攻撃を先程よりも余裕ある表情で躱し続ける...そして

 

「終わりだ...」

 

ドシュッ!!

 

「...っ!?...っぁ...あ...!」

 

「..........え——」

 

ガリオンはカーリーの不意をついて彼女の胴に柱を突き刺した

 

違う...嘘だ...これはまたあの悪い夢だ...あの...あのクソみたいな夢だ...落ち着け...違う..違う...カーリーが...カーリーが死ぬなんて...

 

カーリーが倒れて俺の方を見る...そして彼女は俺の方へ手を伸ばす...

 

「ヌ...ベス...っ...」

 

「カーリー...!」

 

だがカーリーは虚しくもガリオンに体を踏まれた上に、俺の方へ伸ばした腕をもぎ取り、ニヤリと笑みを浮かべた

 

「うっ!...あ"ぁ...っっ!?」

 

「っ!!おい、やめろ!!」

 

「良い声色だ...もっと訊かせて御くれ...」

 

ガリオンはカーリーのその姿を嘲笑うかの様に妖精や自身の手で痛めつけていた

 

やめろ...やめろ...

 

やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ

 

............................

 

「殺してやる...てめえハ......コロしてヤル...!!!」

 

「おや...御前もこいつと同じ力を持っているのか...いや、御前の場合は、()()()()()()()()()()()様だな」

 

感情を制御出来ず『E.G.O侵蝕』に蝕まれた俺は鎖と錠前を力ずくで破壊してガリオンに突っ込み、猛攻を仕掛ける...ガンブレードによる熱を帯びた斬撃とリボルバーとショットガンの銃弾の乱射、そしてE.G.Oによって恐ろしく強化されたフィジカルで一気に殺しに掛かる

 

「殺す...殺す...!殺す殺す殺す殺す殺す!!!!」

 

「っ...これは...!」

 

ガリオンは流石に俺のスピードに対応できなくなり、ガリオンは遂に俺の銃弾を一撃喰らうが、やはり改造手術や特性の生地を使ったその衣装を貫くまでにはいかなかった

 

「グアアアアアアアアッ!!!!」

 

だが俺はヤツに反撃もクソも与えずに奴の首を掴む、だがガリオンはそんな状況でも不敵に笑い、笑みを浮かべた

 

「くっ...ははっ...おもし...ろいな...御前は...っ...」

 

「殺す...殺すっ!!!」

 

「そうだ...怒り...そして憎め...っ」

 

「うあああああああああああああッ!!!!」

 

ボキッ!

 

俺は怒りに任せてガリオンの首をへし折ってヒートブレードを胸部に突き刺した後...そして遺体を地面に叩きつけて追い討ちを掛けようとするが突然、死にかけたカーリーが息を吹き返して今にも消え入りそうな声で俺を呼ぶ

 

「ぅ...ぬべ...っ」

 

「ッ!!!カーリーッ!!」

 

俺は我に帰って『E.G.O侵蝕』を解き、そしてカーリーの所へ駆け寄ってすぐさま抱き寄せる

 

「おい...おい!しっかりしろ!」

 

「コフッ...ヌベス...っ」

 

「喋んな!待ってろ、今助けを呼ぶから...っ。俺が...不甲斐ねえばかりにっ...!」

 

俺はまた責任を自分だけ背負って自分を責める...そんな俺にカーリーはいつもの強いものとは違い弱々しく、そして優しく俺の頭を拳骨を彼女の残った片方の腕でかまして、そして弱々しい笑顔を見せながら俺の頬を撫でる

 

「バカ...野郎...言っただろ...その弱えツラ...見せんなって...」

 

「...な-何言って——」

 

「コホッ、カハッ...この間は...言いすぎたな...」

 

「おい!喋るなって——」

 

「強く言いすぎて...悪かった...」

 

「カーリーっ...もう...いいから黙ってくれ...!」

 

「私はそれでも...お前を——」

 

そしてカーリーは腕を俺の後頭部に回して彼女の方で引っ張り、()()()キスを交わした後に掠れた声で囁く

 

「——愛して...いたから...」

 

「ッッ!!おい...おいっ!!」

 

彼女はそう言い残した後に笑みを崩さず、最期まで幸せそうな顔をして安らかに眠った...俺はこの現実を受け止められず、カーリーを起こそうと試みる

 

「なあ......なあっ!!...起きて...くれよっ!!」

 

「いつもみたいに...ふざけたり...煙草フカしたり...一緒に...ずっと...だからぁ...っっ!!」

 

俺の目からは涙がボロボロ溢れて来た...片方は普通で、もう片方は潰れて血の涙が溢れて来た...俺はカーリーの亡骸を強く抱きしめて泣き崩れ、数時間後にアインとベンジャミンが来るまで離さなかった




ふう、やっぱ天気は曇りだな...涼しいし、もちろん晴れも好きだよ?でもなぜこれが好きかって?...曇りあれば晴れもあるからだよ...いつか晴れる...
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