都市の右腕   作:プティパット

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完全に忘れてた、爆速で書く。

因みに皆さんは新しいムルのEGO見ましたか、バカッコ良くて最高でしたね。
交換できる日が楽しみだ……剣契パ普通に楽しかった記憶もあるし。
エンドゥメールもかわゆい……ストレート髪のイシュシュは貴重ですよ。


本心

都市 とある宿

 

 

「……スゥ、スゥ。」

 

 

ヤンはベッドで丸まって寝ている。昨日は色々あって疲れたみたいだ。

 

あの日から、ヤンとハルは個人的なフィクサー事務所を立ち上げていた……と言っても、事務所があるわけではない。

代行者に追われている身故、依頼はその場で受けて、そのまま遂行する。

だが同時に、人差し指の代行者からも逃げなければならない……そのせいで疲労が溜まるのは仕方がないことだ。

 

……と、そんな時。横から小さな影が覗いて、狙いを定めるようにあるモノを向ける。そして——

 

 

——パンッ!

 

 

「うわっ……!?」

 

 

ヤンは驚きのあまりに飛び起きるように目を覚まし、周りを見てみると隣にはクラッカーを手に持っているハルの姿があった。

 

 

「ふふっ。おはよう、ヤン——」

「——そして、誕生日おめでとう!

 

 

その言葉にヤンはキョトンとした寝ぼけ顔でハルを見つめ、しばらくしてため息を吐きながら笑みを浮かべる。

 

 

「……そうでした、僕の誕生日でしたね。」

「てっきり、代行者が居場所を突き止めて暗殺しに来たんじゃないかと。」

 

「あはは、ごめんごめん!」

 

「ふっ……それで、今日は僕に何をしてくれるんですか。」

 

 

そうヤンが尋ねると、ハルは笑みを浮かべて答える。

 

 

「えーっとね。色々食べたり、買い物したり!ヤン君の欲しいものは私が買ってあげる!」

 

「いいんですか?…なら、思いっきり高いものでも選んでしまおうかな。」

 

「え〜、冗談きついよ〜。」

「……でもまあ、買えるものは買ってあげる。」

 

 

ヤンの冗談に少し顔を青ざめたが、やがて再び笑みを浮かべて部屋の扉に手をかけながら立つ。

 

 

「それじゃあ着替えてる間、待ってるからね。」

 

 

そう言って部屋を後にした……それを見たヤンはしばらく黙り込んだ後、すぐに着替えやらの支度をする。

スーツを着て、もし何かあった時のために大剣も背中に担いでおく。

そうして準備が整い、部屋を出るとハルが目の前で待っていた。ハルもヤンを見て笑みを浮かべながら隣へ歩み寄る。

 

 

「待ってたよ!それじゃ、行こっか!」

 

「ええ、期待してますよ。ハル。」

 

 

互いにそう言いながら、宿を去ってどこかへと出かけるのだった。

 

 


 

 

どこか平和な裏路地

 

 

2人は裏路地の市場や商店を回り、そして後輩であり今では相方のヤンの誕生日を満喫していた。

 

 

「次、どこに行きたい?」

 

「うーん……工房やら何やら回りましたが、特に目欲しいものは──」

 

 

そう言いかけた途端、ヤンの視線が前から歩く人物の方へと向いた。

その姿は、2人のよく知ってる人物だ。

 

 

「ッ……あれは。」

 

 

背が高く、黒色の長髪で人差し指特有の白いローブと黒いスーツを見に纏い、腰にはロングソードが収められている。

 

 

「……エスター、代行。」

 

「久しぶりだな、お前たち。」

 

 

彼がいると言うことは、つまりヤンとハルの2人に処罰を与えにきたと言うことに違いないだろう。

……大剣を抜こうとしているヤンをハルは制止しながら、エスターに話す。

 

 

「エスターさん、お願いです……今回だけは、見逃してもらえないですか?」

 

「!…ハル、何を言ってーー」

 

 

驚くヤンをよそにハルは続ける。

 

 

「特別な日なんです……明日には私たちを追いかけてもいいです。けど、せめて今日だけは!」

 

 

強い眼差しを向けるハルに、エスターは相変わらず冷たい視線を向けていた……けれどハルの目を見た時に目を細めてハルに応える。

 

 

「ハル、そしてヤン。お前たちは勘違いしている。」

 

「………え?」

 

「あの…どういうことですか。」

 

 

その問いかけにエスターは懐から紙で包まれた小さな箱と指令の紙を取り出し、それを読み上げる。

 

 

『代行者:エスターへ

 これから出会う最初の知り合いに贈り物を贈ること、期限は今日限り』

「……俺はこの指令を遂行するだけだ。」

 

 

そう言ってエスターは箱をヤンに渡し、ヤンを見つめながら話す。

 

 

「偶然にもお前と誕生日が被ったようだな。」

「……誕生日おめでとう、ヤン。」

 

「!……あの、エスターさーー」

 

 

ヤンが何かを言おうとした時、エスターはすぐに振り返ってその場をさろうとしたが、とある警告を残す。

 

 

「最後に言っておく……俺は指令を遂行しただけだ。」

「次出会った時、容赦はしない。」

 

 

そう言い、エスターは人混みの中で姿を消してしまった。

 

 

「い、行っちゃった……」

 

「……………」

 

 

ヤンが不思議に思いながら箱を開けると、中にはHappyBirthdayの文字が書かれた紙と一緒入っていたのは、小さな耳飾りだった。

 

 

「……偶然だなんて、ご丁寧に『ハッピーバースデー』も入れてあるのに。」

 

「……………」

 

 

ハルはその耳飾りを見て、何を思ったのか早歩きで先に進む。

 

 

「ちょ、ちょっと!ハル!?」

 

「なんかさ、嫉妬しちゃって……私がプレゼント先にあげるつもりだったのにって。」

 

 

ヤンの方へ振り向いて、いつもの笑顔を浮かべながら。

 

 

「早く行こっ!それよりもすごい、最高のプレゼントを選んであげるから!」

 

「!…全く、相変わらずの無茶振りですね。」

 

 

ヤンは呆れながらも笑みを浮かべ、ハルを追いかけるようについて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……改めて、お誕生日おめでとう。ヤン」

 

「……ありがとうございます、ハル。」




お誕生日おめでとう、ヤンくん!!!!!!!
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