「で、一夏・・・どうするんだ?」
「なにが?」
「クラス代表だ!」
「ああ、あれな・・・適当に終わらす」
現在、俺は朝食を食べていた。
ちなみに今日の朝食は焼き鮭定食だ。
前には幼馴染の箒がいる。
「適当にって・・・」
「調べたが、予想よりも雑魚に近かったからだ」
時間を無駄にするわけにはいかなかったので、さっさと食べる。
「そうか・・・なら、放課後に剣道場に来い!腕が落ちてないか見てやる!」
「いやいい」
だが、あえて断っておく。
「な!?」
「それに俺はもう剣道をやっていない」
そう、あの日からもう剣道をやっていない。
「なぜ、剣道をやめた!!」
「剣道はスポーツ・・・実践に役に立つとは思えない」
俺がファイさんから教えてもらった剣術・・・・・・
「っ!放課後、剣道場に来い!!剣道を勝手にやめる根性を叩き直してやる!!」
「はぁ~」
これは言っても諦めそうになにので、渋々了承する。
◇
で、今は放課後だ。
授業に関しては、フレアの説明で8割わかるので、何とか付いていけていた。
うんで、箒の指示で剣道場に来ていた。
「さっさと、終わらせたいから一本勝負でいいな?」
「いいだろう!」
そして一夏と箒の試合が始まろうとしていた。
「な!?なぜ防具をつけない!?」
箒は防具を着けているが一夏は制服のまま竹刀だけを握り、箒の前に立っていた。
「俺が使うのは剣道ではない・・・剣術だ。防具なんてものを着けていたら動きにくくて邪魔でしかない」
「後悔するなよ・・・」
「なら、とっとと始めるぞ」
お互いに初手の位置に着き、審判の合図で始まった。
「ハァアアアアアア!!」
言葉と共に箒は踏み込むが・・・
「・・・・・・」
一発も当たることがなかった。
箒は全国大会で優勝するだけの力があることは知っていいたが、あくまでそれは一般レベルでの話だ。
「何故!避けているだけなのだ!!一夏」
「お前の実力を見ていただけだよ・・・だが、がっかりだよ、箒」
一夏は箒の突きに合わせて、突きを放った。
「ガッ・・・!?」
箒の突きは当たることなく、一夏の突きだけが正確に当たっていた。
一夏はファイからある2つの覇気を習っていた。
武装色と見聞色の覇気だ。
「審判?」
「えっ!?ああ、一本!!」
一瞬の出来事に言葉を失っていた審判は一夏の言葉で我を取り戻し、勝利宣言を言う。
「ま、まだだ!」
しかし箒は諦めが悪かった。
「箒、お前のレベル程度では俺にはかてないぞ?」
「関係ない!!もう一度、私と戦え!!」
そんな箒の態度に一夏は飽きられていた。
「一本勝負だと言ったはずだが?」
「お前が勝手に決めたルールだ!私がそれに従う理由は無い!」
全国優勝した人とは思えない程にとても見苦しい姿だった。
「そうかい・・・だが、審判を立ててまでやった以上、この勝負は終わりだ」
「ふざけるな!!」
怒りに我を任せて箒は竹刀を再度握り、一夏に襲いかかった。
「一変、頭を冷やして来い」
一夏は箒の腕を掴み、そのまま受け流し、外へと投げ飛ばす。
箒はそのまま、池の中へと落ちていった。
外には池があることをあらかじめ知っていた。
「お騒がせしました」
「いえいえ・・・」
一夏はそのまま、剣道場を後にした。