「山田君、結果は・・・」
「はい・・・何度も検査しましたが、結果は同じでした」
あの後、秘密裏に織斑先生に報告して、検査室を貸し切りで調べることになった。
「完全に女性化しています・・・」
織斑一夏は朝起きたら君からちゃんへと変わってしまったのだ。
『『マスター・・・』』
「お前達・・・」
原因となる元に少しだけ心当たりがあったが、確信はなかった。
「フレア、『騎士の記憶』を少し調べてくれないか?」
『え?あ、はい』
フレアは自分の能力である『騎士の記憶』を調べ始めた。
「それで、この後どうしますか?」
「これが外部に漏れたら豪いことになりますね」
現在このことを知るのは山田先生と織斑先生、更識楯無に俺達の4人+2機だけだった。
こんなのが学園にいる生徒にばれたらとんでもない事になる、絶対に回避したいところだ。
『マスター!わかりました!!』
どうやら、『騎士の記憶』の調査が終わったようだ。
『この現象は『騎士の記憶』の副作用でした。これは本来は私がメインなのですが、サブのサーちゃんを使ったことによる代償だと思われます。』
つまり、メインのフレアを使うには問題はないが、サブ登録されているサーを使うと副作用として女体化してしまうと言うらしい。
「それで、元に戻れるのか?」
『はい!可能です。ただし、私を使っての戦闘をしないといけないので・・・』
次の難題が現れてしまった。
赤騎士を使っての戦闘・・・ほぼ無理な問題だった。
「ちょ!赤騎士を出すと言うの!?」
楯無にとっては、絶対に出してほしくない赤騎士を出すと言うこがよく分かっていた。
そりゃ、トラウマクラスの事件を起こす位の戦闘力を持っているのだから。
「しょうがない、山田君。次の授業を実技演習にしておいてくれ」
「あ、はい」
「織斑先生!!」
「更識。わかっているが、今回はしょうがない・・・このまま、放置をするわけにはいかないんだ」
「っ!・・・わかりました」
生徒を守る・・・それが楯無のこの学園での使命なのだが、赤騎士を使えば被害がどれだけでるかわからない。
今回はどうすることもできない事態だった為、諦めざるをえなかった。
「織斑、後で学園指定のISスーツを持って来るからそこにいろ。いいな?」
「ぐっ!そう言うことになるよな・・・」
俺が持っているのは男性用だ。
つまり女性用のISスーツは持っていないのだ。
とりあえず、話はまとまり俺意外は退散することになった。
◇
「えーとですね。今日、織斑君は体調不良でお休みするそうです」
一年一組ではブーイングの嵐が流れた。
もちろんその後、織斑先生による鎮圧がおこなわれた。
「それと、この後の授業だが・・・四組と合同で実技演習に変更になった。各自、第三アリーナに集合するように」
そう告げて、一限目は終了した。
(一夏が体調不良だと!?)
(これはチャンスですわ!)
幼馴染の箒は一夏が体調不良と聞き、セシリアは昨日の試合で一夏を好きになってしまい。
どちらも看病に行こうとしたが、ここである問題が発生していた。
((一夏(さん)の部屋はどこなんだ(なんでしょう)!?))
一夏の部屋を知ってるのは一部の者しか知らなかったのだ。
◇
検査室ではISスーツが届くまで、暇だった。
「しかし・・・まさか、女体化するとは思っていなかったぜ・・・」
現在の服装は女性用の制服を着ている。
男性用だと怪しまれるかと言って、楯無が無理矢理着させたのだ。
やっぱり、慣れない・・・
『マスターのISスーツ姿・・・』
『いいですね・・・』
ここに変態がいた。
お前らのせいでこうなったんだぞ!!
『このまま、戻らなかったらマスターの名前を変えなければいけませんね』
『そうですね』
おい!
勝手に話を進めるな!!
戻らない確定って、俺は嫌だぞ!!
『織斑は残して・・・名前ですね』
『季節と数字を元に作らないといけませんからね・・・』
フレアとサーは完全に戻らなったことを前提に話を進めていた。
『一秋・・・十秋・・・百秋・・・千秋・・・万秋・・・億秋・・・兆秋・・・』
『一春・・・十春・・・百春・・・千春・・・万春・・・億春・・・兆春・・・』
もうだめだ・・・完全に自分たちの世界に入ってしまった。
その時だった。
検査室に誰かが入って来た。
「ん?ようやく来たか。千冬ね・・・え」
そこにいたのは千冬姉ではなく楯無の妹、簪だった。
「え?織斑・・・先生?」
(まず!!見られた!)
まさか、検査室に誰かが入って来るとは思っていなかった。
(マスターここは、何とかやり過ごさなければ!)
(お、おう!)
とりあえず、フレアと共にやり過ごすことを第一に考えた。
「あの・・・あなたは?」
「えーと・・・」
簪は名前を聞いてくる・・・
「十香・・・夜刀神 十香」
とりあえず、頭の中に思いついたアニメのヒロインの娘の名前を借りた。
「十香さん・・・ですか?」
とりあえず、ばれていない?のかわからないが、納得してくれた。
「不思議ですね。アニメのヒロインと同じ名前なんて」
「あははは、そうなんですよ(棒読み)」
「わたし、更識 簪といいます」
お互いに挨拶をかわした。
「簪さんはどうしてここに?」
「隣が保健室でね・・・開いてなかったから、こっちなら入れるから来たんだけど・・・」
「ああ、ごめんね」
ここ一帯の部屋は封鎖していたから、保健室も閉まっていることを忘れていた。
「邪魔しちゃったね」
「うんん、いいの。またね」
「またね」
簪は保健室へと入っていた。
「・・・・・・」
(危機一髪でしたね・・・)
まじで、ばれるかと思っていた。
「待たせたな」
次に入って来たのは、千冬姉だった。
(織斑先生、隣に生徒が一人いるので・・・)
小声で状況を説明している時だった。
「あ、織斑先生・・・」
「更識妹か・・・」
簪は目的の物を手に入れて、出て来たのだ。
「更識妹、授業だけには遅れるなよ」
「あ、はい・・・またね、十香さん」
「あ、うん。またね・・・」
簪は検査室を後にした。
「・・・・・・ぷ、あははは」
少ししてから、千冬姉が急に笑いだしたのだ。
「笑わないでくれよ・・・」
「十香か・・・いいじゃないか」
取り合えず、軽く笑い終えると目的の物をだした。
「これを着て第三アリーナ上空で待機してろ」
「ん~、了解」
ISスーツを受け取り、着替えることにした。
◇
「ちなみに聞くが、名字は?」
「・・・夜刀神」
影で笑わないでくれよ・・・千冬姉。
それに学園指定のISスーツは着難いな・・・
(本当にでかいな・・・)
自分の胸なのに今一ピンとこない・・・
ちなみに検査の時にちらと見てしまった・・・自分の3サイズを・・・
「着替えたよ、千冬姉」
「うんじゃ、行って来い!」
「おう」
『では、行きましょう♪』
検査室を後にし、外に出ると赤騎士を展開する。
ちなみに騎士シリーズはバイザーが常時装備されているから助かった。
夜刀神 十香
本名 織斑 一夏
身長 155cm
体重 44kg
B:82cm W:56cm H:81cm
『騎士の記憶』による副作用で女体化した一夏。
赤騎士を使って戦闘をするだけで、なぜか元に戻るらしい・・・
この学園で彼女の素顔を知る生徒は簪のみ。
専用機
赤騎士(フレア)
???(???)
???(???)
???(???)
???(???)
白騎士(サー)
???(???)