今日も、織斑一夏はファイの屋敷に来ていた。
「で?間違えてISを起動してしまったと」
「はい・・・」
原作通りに試験会場を間違えて、ISを起動させていた。
「一応、IS学園も高校の類いだからな・・・・・・」
ファイはポケットからある物を取り出す。
「これって・・・・・・」
「地下室の鍵」
高校の入学祝いに地下室を見せてあげると言う約束だったので、ファイは一夏に地下室の鍵を渡したのだ。
「今日、見に行ってもいい?」
「すまない・・・このあと、お客さんが来るから明日にしてくれ」
「・・・・・・わかった」
一夏は紅茶を飲みえると、素直に帰って行った。
「・・・・・・出てきたらどうだ?スコール」
「あら?気づいていたのね」
林の中から、一人の女性が現れる。
「要件はなんだ?まぁ~、どうせあれだろ?」
「ええ、その通りよ。あなたを連れ戻しに来たのよ・・・・・・紅葉博士。いや、今はファイ・D・フローライト博士でしたね」
「お断りよ」
あっさり、断るファイ。
だが、スコールは諦めなかった。
「そう言うと思っていたわ」
「争いは好きではないんだがな・・・・・・」
スコールは、ISを展開するが、ファイは何も動きを見せずポケットに手を入れるだけだった。
「「・・・・・・」」
緊張する空気の中、先に動いたのはスコールだった。
だが、スコールの腹部に強烈な痛みが走った。
「が!?」
ファイはそこから、一歩も動かず、スコールに攻撃を当てたのだ。
「無音拳・・・ISのセンサーすら、感知不可能な攻撃」
「スコール・・・あんたが早く帰ってもらえれば、使う必要はなかったんだけどね」
「あら、あたしは結構タフなもんでね」
ファイはため息をつきながら、頭に手をあてた。
「そう、ならそのまま、土の中に埋めてあげるわ」
その時だった。
横から、何が来る気配を察知し、一歩下がる。
「大丈夫か!スコール」
それは、ファイにとっては見覚えのある人物だった。
「オータムか・・・・・・」
「っ・・・紅葉博士」
ファイは元亡国機業の開発班だったのだ。
その為、二人に出会うのは、とても懐かしかったのだ。
「オータム、見逃してやるからスコールを連れて帰りな」
未だにポケットから手を出さずに、撤退をすることをすすめるファイ。
「それは、できない。あんたを連れて帰るか、抹殺するかのどちらかだからな」
「・・・そうか、わかった」
ファイは両手を出し、合掌をする。
「咸卦法」
気と魔力を融合させ、一気にドーピングする。
「家の畑の肥料になりたいようだし、その願いを叶えてやろう」
スコールとオータムはISを展開しているはずなのに、勝てる気が、全くしなかった。
「眠れ・・・」
スコールとオータムはギリギリだが、最大威力の無音拳を避け、反撃に入る。
「やっばり、咸卦法を使うと隙がおおきくなるか・・・・・・」
生身のファイは咸卦法の能力のお陰で、ISとまともにやり合っていた。
「化け物かよ・・・」
「今ごろ、気付いたのかい?」
オータムのサブマシンガンを避けながらも、スコールを相手する。
「面倒ね・・・」
「とっとと、帰ってくればいいのよ」
休めれば、終わる。
ギリギリの戦いが、今も続く。
「これで、締めだ!」
いつのまにか、スコールとオータムは近くにおり、ファイの奥の手の射程距離に入っていた。
「千条閃鏃無音拳!!」
無数の無音拳が降り注ごうとしていた。
たが、それは放たれることはなかった。
「ぐっ・・・・・・」
ファイの感知出来ない距離からの射撃。
その一発が、ファイを襲ったのだった。
「しくったわ・・・・・・」
「これで、任務は終わりね」
オータムはファイを担ごうと手を伸ばすが、異変に気付いた。
「お前、まさか・・・!」
「あなたたちに渡るくらいなら、こうさせてもらうわ」
ファイの手元に何かのスイッチが握られていた。
「逃げるぞ!!」
スコールとオータムはすぐさま、その場を離れた。
「一夏くん・・・ごめんね」
そして、ファイは小規模の爆発と共に姿を消した。
◇
「ファイさん・・・?」
家で晩飯を作っていた、一夏はふと、何かが聞こえた気がしていた。
そのあと、ニュースで知ることになった。
ファイの死を・・・・・・