インフィニット・ストラトス ~紅の騎士~   作:ぬっく~

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第3話

 

唯一の俺の居場所がなくなった・・・・・・

 

夕食を食べている時に、テレビから衝撃的な真実を知ってしまった。

 

ファイが死んだ・・・・・・

 

公園の近くにある林で小規模な爆発があり、すぐさま消火活動が行われた。

屋敷は全焼せずにすみ、その近くに人の一部があったそうだ。

鑑識の結果、その家の主人だとわかったらしい。

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

俺は一人、ファイの屋敷へ向かっていた。

そこには、バリケードテープが張られていた。

 

「どうしてだよ・・・・・・」

 

俺に生きる希望を与えてくれた唯一の恩人。

学園祭の時だって、毎回のように来てくれた。

無理があった企画の男装女装喫茶の時だって、ファイ特製メイクのお蔭でクラス優勝が出来た。

俺の唯一の居場所だった。

なのに、どうして・・・・・・

 

「地下室・・・・・・」

 

俺は地下室の鍵を握りしめ、テープを越える。

 

 

 

 

「ファイ・D・フローライト・・・・・・改名前は龍炎寺 紅葉。元亡国機業の開発部に所属していたと・・・・・・」

 

屋敷の調査をしていた、水色の髪の少女は資料を片手に何かを探していた。

 

「ここが書斎ね」

 

少女はファイの書斎がある部屋に入る。

 

「ここにもないわね・・・・・・ん?」

 

机の上にあった写真立てに目が止まった。

 

「この子は・・・・・・」

 

そこに写っていたのは、10歳ぐらいの少年とファイだった。

 

「これは何かありそうね・・・・・・」

 

その時だった。

玄関から、誰かが入って来る音がしたのだった。

 

「・・・・・・」

 

少女は気配を消し、音のする所に向かう。

向かった先には少年が階段で何かをしていた。

 

(何をしているのかしら・・・・・・!!)

 

その時だった。

階段がゆっくり落ち、地下へと繋がる道が出来たのだった。

 

(隠し階段・・・・・・そんな仕掛けがあったとはね)

 

少女は地下へと降りて行く少年の後を追った。

 

 

 

 

「ここが・・・・・・」

 

地下へと続く階段を下りて行くと一つの扉があった。

ドアノブの下にある鍵穴に鍵をさすが、開かなかった。

 

「どう言うことだ・・・?」

 

鍵は一本、ここ以外で使う以外思いつかなかったが、あることに気が付いた。

 

「何処かに、別の隠しスイッチがあるはず・・・」

 

ここまで、一本道だったので念入りに探す。

そして、見つけた。

 

「もしかして、これか?」

 

壁の隅に鍵穴があったのだった。

すぐさま、鍵を入れ開ける。

 

「開いた・・・」

 

鍵が開く音がし、部屋に入る。

中は暗く扉の近くに灯りのスイッチを探す。

 

「あった」

 

灯りをつけるとそこには、様々な機材が並んでいた。

 

「ここが・・・・・・」

 

そして、最後の灯りが点くと、そこにはとんでもないものがあった。

 

「IS・・・」

 

赤より濃く紅のISがあったのだった。

 

「はい、そこまでよ」

 

後ろから声が聞こえ、振り向くと水色の髪の少女がいたのだった。

 

「まさか、こんな所に隠し通路があるとは思っていなかったけど、結果オーライね」

 

扇子には、『お宝発見!!』と書かれていた。

 

「あなたは、誰ですか・・・」

 

警戒心を高め、質問する。

 

「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。織斑一夏くん」

 

「っ・・・」

 

どうやら、俺の事は知っていたらしい。

 

「更識家17代目当主。更識楯無よ」

 

楯無は扇子を開くが、そこに書かれていたのは先っきとは別で『自己紹介』になっていた。

 

「それで、あなたの目的はなんですか?」

 

楯無は笑顔で扇子を紅のISを差す。

 

()()ファイ博士が作り出した最強のIS・・・・・・『赤騎士』をね」

 

「赤・・・騎士?」

 

「そう、かの篠ノ之 束と共に提案して企画された騎士シリーズの一つ・・・・・・『赤騎士』をね」

 

どうやら、このISには束博士が関わっているらしい。

 

「でも、結局。白騎士しか表に出ることがなかった幻の機体と言えばいいのかしら」

 

「だが、ここにこれがある」

 

「そう、だから、私は彼女の周りを探していたら、ここにたどり着いたわけね」

 

これだけ話しているのにもかかわらず、隙がまったく見せなかった。

 

「さて、目的の物は見つけたことだし・・・回収作業に入らせてもらうわ」

 

楯無はそう言って、赤騎士に触れようとした瞬間だった。

 

「っ!!」

 

弾かれたのだった。

 

「どう言うことよ・・・」

 

『You are not my master. Touching to me only master』

 

空中パネルに提示された言葉は、意外なものだった。

 

「あなたは私のマスターではありません。私に触れるのはマスターだけ・・・・・・と言うことは、もう搭乗者登録が済まされているの!?」

 

楯無は操作パネルを操作し、搭乗者名を探す。

 

「あった・・・え?」

 

そこに書かれていたのは・・・

 

「織斑・・・一夏」

 

意外な人物だった。

まさか、彼が搭乗者登録されているなんて・・・

その時だった。

研究室にアラームが鳴り始めたのだった。

 

「まさか!?」

 

楯無はISを展開する。

 

「まさか、このタイミングで来るなんてね」

 

「どうしたのですか!?」

 

「そのISを奪いに来る者が来たから、一夏くんはそこにいなさい」

 

楯無はそのまま、地上に向かった。

 

「ちょ!!待ってください!!」

 

 

 

 

「下にIS反応が二つ。一つはこっちに向かっています」

 

「二手に別れろ」

 

「はっ!!」

 

フル装備した兵士たちは女司令官の指示で、二手に別れる。

 

「さて、さっさと赤騎士をいただくとするか・・・」

 

奴らは知らなかった・・・赤騎士の本当の恐ろしさを・・・・・・

 

 

 

 

「また、俺は守られる側なのか・・・」

 

無力な自分にイラついていた。

 

Shall I lend power? (力を貸しましょうか?)My master(私の主)

 

「え?」

 

一夏は赤騎士から放たれる光に包まれた。

 

I'm also a shield is your sword.(私は貴方の剣であり盾でもあるんですよ。) So, let's walk with me. (だから、私と共に歩みましょう。)The world infinite(無限に広がる世界を)

 

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