「それで、話ってなに?・・・一夏くん」
授業が終わってすぐに楯無さんと千冬姉を呼んで、生徒会室に集まってもらった。
「話って言うより見た方が早いかな」
そう言って、ある人物の情報を提示する。
「あ~、やっぱり気づいたんだね・・・それ」
どうやら、楯無さんも独自で調べていたらしい。
「まあな、確信を持てる証拠も取れているし、あいつの目的も大体分かっている以上、どうするかだよな・・・」
「確かにそうね」
「とりあえず、一旦解散しましょ」
時間を確認すると次の授業が近づいていた。
「放課後にでもこの案件を片付けるとしましょ」
「それでいいな」
俺たちはそのまま、生徒会室を後にした。
◇
放課後になった時だった。
『一年一組、シャルル・デュノア君。至急、生徒会室に来てください。もう一度繰り返します。--』
校内放送でシャルルの呼び出しが流れた。
「なんだろう・・・」
シャルルはそのまま生徒会室に向かいそのドアをノックする。
「どうぞ」
中から声が返って来て、シャルルは中に入る。
「し、失礼します」
「そんなに硬くならなくてもいいのよ・・・シャルルくん」
「はあ・・・」
中に入ると、水色の髪の女性。
更識 楯無が机を椅子替わりに座っていた。
そして、シャルルが生徒会室に完全に入るとドアが閉まる音と同時に鍵がかかる音がする。
「え?」
後ろには同じクラスの織斑 一夏がいたのだ。
「そろそろ、お遊びはここまでにしようか・・・シャルル。いや、シャルロット」
「っ!?」
シャルロットと言う言葉でシャルルの顔に少し同様が生じた。
「何の事かな・・・」
「知っていたか?女性はホルモンの関係で人差し指が薬指より長いんだぞ?」
そう言ってシャルルは自分の指を確認する。
一夏は移動する時に手を握ったさいにシャルルの指を確認していたのだ。
「まあ、それだけではないんだけどね」
楯無は手元の資料をシャルルの足元に落とす。
そこには、資料にはワンピース姿のシャルルの写真と一緒に付いていた。
「あははは・・・。こんなに早くばれちゃったか・・・」
仮面が割れ素顔を見せるシャルル。
「それで僕をどうするつもりなの?」
そう、この後がとても重要なことだった。
シャルルの事を調べているついでで知ったことなのだが、今現在デュノア社は危機的状況にあるのだ。
今の主流は第三世代なのだが、デュノア社は未だに第二世代なのだ。
第三世代が作れないなら、打ち切りしかないと言う危機的状況にあるデュノア社はこんな手段で俺に接近してきたのだ。
「「いや、特に」」
「え!?」
意外な答えにシャルロットは驚く。
「特に損害はなかったしな……」
「確かにね」
実際に彼女が織斑一夏の情報を手に入れる前に全てが終わってしまった為、責める理由が無かったのだ。
「それに……」
それから、IS学園の特記事項を見せるとシャルロットはすぐに理解した。
「じゃあ、僕は……」
「まあ、時間稼ぎ程度にしかならないけどな」
それでも、彼女にとっては嬉しい事だった。
それからは、タイミングを見て再度入学すると言う事になった。
もちろん、女子として。