朝起きたらIS学園の自分の寝室にいた。
そこまではよかったのだが、体がいまだに女になったままで、しかも非常に困ったことが発生していた。
身長が140cmほどしかない。
いわゆる、幼女化というやつだ。
「これからどうするか…………」
この部屋には俺と楯無さんの服しかない。
つまり、着た所でのほほんさん並の服装になってしまう。
「…………鈴から服を借りよう」
IS学園内でお手頃サイズは鈴ぐらいだと俺は思った。
なので、俺はすぐさま鈴に連絡した。
『何よ、一夏』
「あ、鈴か? すまんが、服を貸してくれ」
『はあ!? あんたついに変態になったわけ?』
「いや、そういう訳ではないが。呪いで身体がちじんでしまったんだよ」
『…………わかったわ。少し待っていなさいよ。って言うより、あんたの部屋って何号室なの?』
「2002号室だが?」
『2002って……2年棟じゃない』
「専用機の関係でな」
『まあいいわ。今からそっちに行くわ』
「おう」
少ししてから扉をノックする音が聞こえた。
「入るわよ、一夏」
入って来たのは私服を片手に持った鈴だった。
俺はぶかぶかのジャージ姿で鈴の元に行く。
「あんた本当に小さくなったのね」
「中身はそのままだけど、身体だけがな」
2002号室には鈴と俺しかいない。
フレア、アクア、エンペラー、マル、モロ、ライラ、サー、ステファニーは自由気ままに外に出ている。
一週間は元に戻れない主の為に、室内いてもつまらないということで彼女らは街にでているのだ。
「とりあえず、はい」
「おう! サンキュー」
少しばかり大きいが、今あるやつよりはましだった。
ちなみに服はIS学園の制服だ。
「とりあえず、千冬姉に報告しに行かなっければならないな……」
「ふ~ん、なら一緒に行くわよ?」
「すまん」
この状態で他の生徒に見つかると色々と面倒なので、鈴に同行してもらうことにした。
鈴の予備の制服なだけあって、全く同じ姿であった。
唯一違うのは髪ぐらいだろう。
腰のところまで伸びた黒髪。
顔たちは相変わらず千冬に少し似ていた。
「あら」
職員室を目の前にして、扉を開けようとした時、楯無が出て来る。
「あっ、楯無さん」
「…………もしかして、一夏くん?」
「はい」
「…………」
楯無はいつも持ち歩いている扇子で口元を隠す。
(ロリっ子の一夏くんもいいわね。後で魔法少女の服を着させよ)
(楯無さん……また、写真撮影のことを考えている)
女体化する度に写真撮影が執り行われているので、大抵のことは分かってくる。
そのため、口元を扇子で隠すのが癖になっている。
「織斑先生に話があるので、失礼します」
「あら、ごめんなさいね」
楯無は鼻歌を歌いながら職員室を後にした。
それを見送ってから俺は職員室に入る。
「失礼します」
職員室に入ると中にいた教員たちがこちらに目を向けてくる。
それも当たり前だ。
千冬に似た生徒が入ってくれば、目を向けないわけがない。
「…………おまえか」
「はい」
あえて名前を言わない織斑先生。
少なくともやっかいごとは避けたいようだ。
「今回はそれか」
「ええ、どうやらアクアのやつが発動したみたいです」
「まあいい。後で山田先生に服の身調してもらえ」
「わかりました」
報告が終わったので、俺は職員室を出た。
外では鈴を待たせていたので、そのまま部屋まで送ってもらった。
「服はクリーニングに出してから返しておくよ」
「わかったわ。この後どうするの?」
「外で時間をつぶすよ」
「授業をサボる気満々ね、あんた」
「しょうがないだろ。この姿なんだし」
「まあ、いいわ。放課後にでもまた会いにいくね」
「ん~。了解」
鈴を見送ったあと、俺は屋上に向かい、電子書籍を読むことにした。
今日読むのはクロス○ンジュにした。
織斑一夏 アクアver
身長144cm
B73/W55/H78
サーの呪い時の姿をただ小さくなっただけ。
ただし、瞳の色が蒼玉へと変わっている。