日が明け、呪い4日目。
今日は珍しくマルとモロがいる。
「そっちに行った!」
「強敵。なかなかやります」
どうやら、朝からゲームをしているようだ。
「何やっているんだ……おまえら」
マルとモロの行動に眠気も覚め、とりあえず朝支度を済ませることにした。
今回はマルとモロと同じ髪の色で、長髪だった。
「くそ! 負けた!!」
「屈辱。流石は都市伝説なだけのことはあります」
外ではどうやら、マルとモロは負けたらしい。
後で聞いた所、プレイヤー名は『 』という有名なゲーマーらしい。
「再戦じゃぁ!!」
こうしてまた、マルとモロによる『 』倒しが始まった。
ちなみに、楯無さんは未だに寝ています。
◇
教室には行けないので、外で暇をつぶしていると後ろから声をかけられた。
「あ、あの……織斑くん!」
聞き覚えのある声に一夏は振り向くと、簪と折紙がいた。
「簪と折紙か……どうした?」
「あ、あのね……」
簪はおどおどしながら何かを話そうとするが……一向に進まなかった。
なので、折紙が代わりに説明する。
「一夏様にこれを」
折紙が渡してきたのは、ペット用の首輪とリールだった。
「簪様はこれを着けて散歩したいともしております」
「ちょっ!? 折紙!!」
変態発言をする折紙に一夏はまじで退く。
ここまで、変態だとは思いにもよらなかった。
「ごめんなさい……折紙が変なこと言い出して」
「あ、あ……。大丈夫だ、問題ない」
少しばかし、動揺が走っているが、特に気にする程の問題ではなかった。
「そ、それでね………今度」
簪は改めて話を戻す。
「買い物に付き合ってください!!」
「お、おう」
あまりにも大きな声だったので、少しびっくりする。
あの簪がここまで大きな声を出したのは初めてだろう。
返事を聞いた簪は顔を隠して何処かへと走って行ってしまった。
「では、私はここで失礼させていただきます」
折紙はお辞儀をして簪を追いかける。
「本当に変わったよな……簪は」
一夏はその後、束のいる整備室で騎士の微調整をおこなってもらった。
ステータスは相変わらずどのISを上回っており、普通ならリミッターをかけなければいけないのだが、かけらないので実戦的調整をおこなうしかないのだ。
全ての騎士の調整を終え、一夏は部屋に戻るが…………。
「こやつは、本当に人間か!?」
未だにマルとモロが『 』と対決していたのだ。
部屋を出たのが8時で帰って来たのが8時……つまり。
マルとモロは12時間ぶっ続けで『 』に勝負を仕掛けていたのだ。
「お前ら何時までやっているつもりだぁ!!」
あまりにもあり得ないことに一夏はつっこんだ。
「おお。帰ってきたのか」
「帰宅。お帰りなさい」
最低限な挨拶はするマルとモロ。
そういうところはしっかりしているのが不思議な所だった。
「はぁ……。ゲームはそれぐらいにして、夕食を食べに行くぞ」
部屋で作ってもいいのだが、今日は食材がないので学食で食べることになった。
多少、注目されるが特に気にすることなく学食へと向かった。