翌朝、マルとモロがまたゲームにログインするも『 』の名義が見つからなかったそうだ。
「世紀末到来じゃぁ!!」と叫びながら次々と名のあるプレイヤーを撃破に熱中する。
ゲームを初めてからまだ浅いのにマルとモロは50位圏内にランクインしている。
そんな朝を迎えながら俺は朝自宅を進める。
今日の髪の色は水色。
そして、無駄に大きい胸が特徴の女体化だった。
下手したら山田先生より大きいだろ。
「……………………」
今、非常に困った事が発生した。
手持ちにあるのではサイズが会わないのだ。
『贋造魔女』を使えば問題ないが、予期せぬ事態が発生すれば、効力が消えてしまう。
「しょうがない…………」
ちょうどこの後、簪と買い物に行くのでその時に買うことにした。
「まずは…………」
胸のサイズを計らないといけないので、計ることにした。
◇
午前9時。
空は雲一つなく、快晴だった。
駅前の噴水に水色の髪を持つ一人の少女がいた。
(遅いな…………織斑くん)
待っていたのは、更識 簪だった。
先日、一夏に買い物の約束を取ったので、簪は待っていたのだ。
「簪~さん」
そんなことを考えていると、自分の名前を呼ばれたので、呼ばれた方向を向くと自分と同じ髪色を持つ女性がいた。
「もしかして…………織斑くん?」
「そうだよ」
大勢の前では、相変わらず一夏は女性言葉で話す。
今週は6回分の呪いがあるため、織斑 一夏だと認識するのが難しい。
だが、そんな程度のことでは特に問題はない。
簪が最初に目に付いたのは胸だった。
メロンが2つ。
圧倒的な差を見せられた簪はなぜか落ち込んだ。
「だ、大丈夫!?」
なぜ落ち込んだのか、一夏は知らなかった。
ともあれ、一夏と簪は目的の買い物を済ませることにした。
◇
「ねぇ…………あれって、デートだよね」
店内で楽しく買い物をする2人の陰で3人の少女が跡をつけていた。
「うん。そうだね」
「羨ましいぐらいですわ」
尾行者は鈴、シャルロット、セシリア。
先日の簪が大声は彼女たちにも届いていたらしく。
簪の跡をつけてきたのだ。
「その程度の実力で尾行をするだと? 実につまらん」
3人の背後にもう1人いた。
『ラウラ(さん)!?』
現役軍人のラウラも下げりなく尾行していたのだ。
これだけ目立っていれば、尾行と言うより変質者の方が正しいだろう。
「あんた、何しに来たのよ!!」
「決まっとる。嫁の尾行だ!!」
堂々と宣言するラウラに鈴は呆れていた。
確かに今の一夏は嫁と言われても言いかねない。
それ以前にいつの間にかラウラが一夏のことを嫁と言ってたのが時に気になった。
「ラウラさん、どうして一夏さんのことを嫁と言うのですか?」
「ふむ。日本では気にった相手を嫁と言うらしい」
セシリアの質問にラウラは素直に答える。
だが、その情報が間違っていることをしる鈴は顔に手を当てる。
「ラウラ…………それ、間違った情報よ」
「なんだと!?」
そんな、話をしている間に簪と一夏を見失ってしまった。
「しまったわ。さっさと見つけるわよ」
「では、わたくしは上の方を」
「僕は…………下の方を」
「うむ。、では、私はこの階を探すとしよ」
セシリアは上を、シャルロットは下、鈴、ラウラは今の階を探す。
だが、なぜかこの時、人の数が多くて前に進めなかった。
それも、そのはず。
じつはこのショッピングモールにいる人たちに一夏はあることをしておいたのだ。
「どうしたの?」
「なんでもないよ」
一夏は鈴、シャルロット、セシリアの尾行に気付いていたのだ。
なので、一夏はライラの『破軍歌姫』を使って洗脳する。
これにより、時間稼ぎができたのだ。
(とりあえずこれで邪魔者と少しだが時間を稼げるだろう)
一夏は簪を連れて次の店へと向かった。
◇
買い物を終え、ショッピングモールを出る頃には空は夕日に染まっていた。
「綺麗だね…………」
「そうだね」
海が見える公園を歩いている時、ちょうどそこにクレープ屋があったのだ。
少し前に女子がある事を話していたことを一夏は覚えだす。
「クレープ食べていく?」
「うん!」
とあるクレープ屋でミックスベリーを食べると恋が実るという噂を話があったのだ。
そのクレープ屋は海が見える公園にある。
「おじさん。ミックスベリーを2つ」
「ごめんな、お嬢ちゃん。ミックスベリーは売り切りなんだぁ」
「え~」
またしても売り切れだったのだ。
この噂にはもう一つあって、そのミックスベリーを食べた者が殆どいないと言うことだった。
来ても売り切れが多いのだ。
「おじさん。いちごとブルベリーをもらえる?」
「あいよ」
簪は何かに気づいたらしく、クレープ屋のおじさんにその二つを頼む。
数分後、その二つを受け取り近くのベンチに腰を掛けた。
「どうしてその二つにしたの?」
「実はね………」
一夏はその理由を聞くと笑い出す。
実に簡単なことだった。
最初からミックスベリーは置いていなかったのだ。
そしてミックスベリーの正体はいちごとブルベリーのことらしい。
確かにこの二つを頼めば恋が実るわけだ。
「じゃあ、私からのお礼をしなきゃねぇ」
一夏は立ち上がり、海と夕日を背にして歌いだした。
「courage」
その歌はそこにいた人から鳥たちが首づけなるほどだった。
まるで天使の歌声は全てを飲み込んでいく。
歌が終わる頃には多くの人たちが一夏の歌を聞いていた。
「…………」
簪はいつの間にか涙を流していた。
自分でも分からなかったらしく、慌てて拭くも止まらなく。
「帰ろっか」
「う、うん!」
この後、その公園で天使の歌声を持つ少女が現れるという記事が世間を騒がしていたが、彼女らは知らなっか。
◇
「結局、何処に行ったのよっ!!」
尾行組は未だに探し回っていた。