臆病者が行くIS学園 作:灰人
1話 ヘタレ入学する
「こーこーはーどーこーなーんーだー」
取り合えず叫んでは見たが誰も気付いてはくれずため息一つ。
「試験会場は何処へ?」
立ち止まっても始まらないので道なりにそって歩く。
「大体試験会場なんて一緒にするなよ。日本のバーカバーカ」
愚痴をこぼしつつも歩く、そして扉があった。
「キターーやっと試験会場だよ。神様ありがとう」
俺は扉を開けて中に入った。すると誰もいなくISだけが部屋の中央に鎮座していた。
「んだよ。ISかよ」
あーあよりにもよってIS学園の試験会場かよ。神様め俺をぬか喜びさせやがって、恨むからな!
「でも、いまこの部屋には俺一人。別に触っても文句を言われない……よな? じゃあ記念に触っていくか、これも何かの縁だし」
俺はそのままISの方へ向かい丁度向かい合う形となった。
「では、失礼しまーす」
一応許可を取り俺はISに触った。するとISと繋がったような感覚が体を突き抜けた。
「ナンジャコリャーーー!」
なに俺IS動かせたの!?彼女居ない暦=生まれた年の俺に?!あ、最後の関係無かった。
俺が起動している間に誰かが入ってきた、誰か助けてください!
「な、これは?!」
いや驚いている暇があったら助けてください!
でも、男がIS起動させたら驚くわな。困った困った。
「これで二人目……」
なに言ってんのこの人達。遠くからだからよく聞こえなーい。
俺は手を離したらようやく止まった。体は何もなってないよな、大丈夫だよな。
「あ〜怖かった。あまりの驚きで心臓が止まると思ったわ」
でも、IS動かしたからどこかの研究室とかに連れて行かれて改造されたらしないのか……俺嫌だよ、起きたら左手がマイナスドライバーなんて。
「君今から来て欲しいところがあるんだが?」
「ゑ」
キターーこれ絶対改造室送りだよ。起きたらマイナスドライバーは嫌!!
「え、いや、あの……すいませんでしたーー!」
瞬間的に土下座の形をとり、そのまま頭を床にこすり付けた。
「何を言ってるんだ?」
「改造だけは勘弁してください!お願いします!」
理解不能と言った顔で俺を見下ろす試験官さん。
だがこれは好機と見たこの勢いで乗り切れば許してもらえる……はず。
「改造は、改造だけはどうか―――」
「いいから来なさい」
どうやら試験官さんは強硬手段と行くそうだ。さよなら俺の青春、さようなら俺の左手。
試験官さんは俺を車に乗せ、自分も車に乗った。試験官さんの一言で俺は戦慄したね。
「君にIS学園に入学してもらう」
「は?」
俺の青春はこうして幕を閉じたと同時に、新たな幕が上がった。