臆病者が行くIS学園   作:灰人

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2話 ヘタレ自己紹介する

2話 ヘタレ自己紹介する

 

 

IS学園それは女の園……らしい。

 

ぶっちゃけた話IS学園なんて俺からしてみれば都市伝説みたいなもんだったし友達ツレにも羨ましがられたが正直これからあんな所で3年間女と一緒なんて正直俺の理性が吹っ飛びそうだった。

 

「……くん。安部双真くん!」

 

「うひゃぁ」

 

びっくりした。急に声をかけないでください。

 

「えーと今『あ』なんだよね。自己紹介してくれるかな?駄目かな。できれば早くして欲しいんですけど…………」

 

「わ、分かりました」

 

俺は席をゆっくりと立った。周りを見渡すと、女女女男女女女。ん、男? 他にも男がいた!やったぜ。

 

俺は心の中でガッツポーズを取ったがどうやら実際にやっていたらしく周りから変な目で見られた。

 

「早く言わんかッッ」

 

ズバン

 

「いったい!」

 

いきなり出席簿のような物で叩かれ悶絶。後ろには破壊神のような表情をした何かが憮然とした表情で見下ろしていた。

 

「こわっ……」

 

「何か言ったか?」

 

「い、いえ何でもありません!」

 

「さっさと自己紹介をしろ」

 

初対面の人にこんなに殴れるなんて初めてだな……ハッ! まだ睨んでいる。さっさと自己紹介をせねば。

 

「え、えと雪平双真でしゅ。この学園には初めて入学します。みんなと仲良くにゃりたいでしゅ!」

 

アレ?勢いで喋ったら大変な事になったぞ、なんか皆黙ってるし誰か助けてへるぷみー。

 

『きゃあああああああああ』

 

鼓膜が、鼓膜がぁぁぁぁ。耳をふさぎ損ねた俺はあまりの大音量に気絶しそうになった。

 

「二人目、二人目ぇぇぇぇ!」

 

「何か可愛いいいいいいいい!!」

 

「神様ありがとう」

 

「言ってる事無茶苦茶、すごい噛んでる。なんか可愛い」

 

なんか色々言われているけどまあいいか。早く終わってくれ頼む。 俺は急に恥ずかしくなって急いで座り顔が見えない様に伏せた。

もちろん後で破壊神の出席簿アタックを喰らいました。超痛かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

自己紹介も何とか終わり(途中叫び声が何度か聞こえたが)今は休憩中。

 

「これが平穏か。大切にしよう」

 

心から休もう、10分だけだけど……だがそんな平穏も後ろから声がかかって来て無くなるわけで、

 

「すごかったな。お前の自己紹介」

 

「……辞めてくれ。アレは俺の黒歴史の中でもトップを争うセリフなんだ。だからあまり触れないでくれ……ると助かります……」

 

「悪かったよ。俺は織斑一夏。よろしく」

 

「俺は安部双真。よろしく織斑」

 

この学校で初めて男と会ったような気がする。まあ俺と織斑しかいないから当たり前なんですけどね?

 

「一夏でいい」

 

「……じゃあ俺も双真でいい。これからよろしく一夏」

 

なんていい人なんだ俺は初めてこんな良い人に会ったような気がする。良かった変な人じゃなくて。

 

「おい、一夏」

 

話していると後ろから声をかけてきた、声がしたほうを見ると大和撫子っぽい雰囲気を持つ美少女がいた。

 

「ちょっと来い」

 

そう言って一夏を引っ張っていった。あ……一人にしないで……。

 

「行ってしまった……だが正直この空間に一人は正直はきつい……」

 

見なくても分かる好機の視線、視線なのにどうしてこんなに痛いんだろうか? しばらくして一夏達が帰ってくると同時にチャイムがなっってしまった。

 

good-bye俺の平穏……

 

「……終わってしまった……」

 

正直次の休み時間が待ちどうしかった。

 

○○○

 

 

現在俺は授業を受けているわけだが中学の時とは大違いだった。まず全く知らない単語がオンパレードで俺の頭もカーニバルだった、全く分からん。

 

「先生」

 

「何でしょうか?安部君」

 

質問されて嬉しいのか声が上ずっている、あれこの人なんて名前だっけ?えーとや……山内だっけか?山……思いだせんもう巨乳先生でいいや。

 

「どうかしたんですか?」

 

「全く分からないんですけど」

 

ガスッ

 

「ぎゃああぁぁぁぁ頭が割れるぅぅぅ!」

 

そのまま床に倒れこみのた打ち回る俺。絶対いまので俺の色々なアレが死んだ、絶対死んだ! 絶対馬鹿になった! 

 

「まったくどこまで馬鹿なんだお前は。他に分からない奴はいるか?」

 

同意を求める織斑先生。

 

だがこの教室にももう一人の勇者がいた。その勇者は恐る恐る手を上げ、宣言した。

 

「先生俺も分かりませ」

 

ビシッ

 

「目がぁぁぁぁぁ!」

 

織斑先生は出席簿を投げ一夏の目に直撃させた。先生それはやりすぎでは? 皆が引いてますよ。

 

「他には?」

 

教室内は恐怖で支配され、そこで授業の終わりを知らせる鐘が鳴った。俺は痛む頭を押さえ戦友の席へ向かった。

 

「よぉ、相棒」

 

「おぉう、まだ目が見えん……」

 

「ちょっとよろしくて?」

 

なんか声がかかって来た、せっかくこっちは傷の舐めあいをしていると言うのに……空気を読んで欲しい。

 

「ん?」

 

「まあ何ですか!その言葉遣い!」

 

なんだこのパッキンドリルは、そういう髪型なのか? このドリルのセンスが理解できんな。

 

「なにか失礼な事を言われたような気がしますが……」

 

「ギクゥ! べ、べべっべ別にパッキンドリルとか言ってません……あ」

 

やべえ! 言っちゃった! 怒ってる……凄い怒ってるよ……ドリルの人……。

 

「そ、そんな事を思っていましたのね! 大体私のようなエリート中のエリートとクラスを同じになれたこと事態が幸運なことですのに言うに事欠いてドリルですって!? 信じられませんわ!」

 

「……ど、どうしてエリートなん……ですか?」

 

「私はイギリスの代表候補生。だからエリートですの」

 

だいひょーこーほせい……何か大仰な肩書きだな。

 

「ちょっといいか?」

 

「なんですの下々の民に教えを説くのも代表候補生の勤めですから特別にお答えいたしましょう」

 

「代表候補生ってなんだ?」

 

ビシッ

 

今教室の中の何かが割れるような音がした。十中八九一夏が的外れな事を質問したからだろう。

 

「あ、あなたそんなことも―――」

 

とここで授業の始まりを知らせる鐘がなった、なんかこの学校の鐘はすごく空気を呼んでくれているような気がするが気のせいだろう。

 

「また来ますわ」

 

出来ればもう来ないで欲しいと思ったのは俺だけでは無い………………はず。

 

 

 

どうやら次の授業はクラスの代表を決めるらしい。どうせ他の奴がやるだろうと高を括っていたのだが、どうやら俺はこのクラスを嘗めてました、ハイ。

 

「織斑君がいいと思います!」

 

「安部君がいいと思います!」

 

「「俺!?」」

 

俺と一夏シンクロ、ホントにいい友達を持ったもんだ…………なんて感傷に浸ってると後ろから耳障りな声が聞こえてた。

 

「納得いきませんわ!」

 

やはり来たかパッキンドリル今度は何ですかね……いい加減にしてくれ……まあ無理か。

 

「どうして私を差し置いて極東の猿共を推薦するんですか! ここを動物園にするつもりですか?!」

 

これキれるなって言うほうが難しくない? 落ち着け、落ち着けよ双真。落ち着け……素数を数えるんだ! 1、2、3、4、これ整数じゃん! 

 

「それに文化的に後進的な国にすむ事自体苦痛ですわ!!」

 

はあ? 何言ってるんだぁこいつは。今カチンときたね。

俺は勢いよく席を立ちパッキンドリルの胸倉を思いっきり掴んで立ち上がらせた。

 

「さっきからペラペラ良く喋るなカス野郎。文化的に後進的だって? ISを作ったのはどこの国だ? 馬鹿野郎。それも分からないでんな事言ってたら、そこら辺の小学生より頭がわるいんじゃねーの?」

 

胸倉を掴んでいるため話せないのか口をパクパクさせている。金魚かよ。どうやら猿にも金魚にも劣っているらしい。

 

「やめろ!」

 

誰かの怒声により我に帰った俺は掴んでいた手を離した。ドリルは肩で息をしながら怒声を浴びせてきた。

 

「何なんですかいきなり!」

 

「別に」

 

沢〇エリカよろしく素っ気ない返事を帰して席へ戻っていく。

 

「け、決闘ですわ!」

 

「ああ良いよ。全力でかかってこいや」

 

そう俺が言ったら周りから笑いが起こった。俺何かおかしい事言ったか? 言ってない……よな?

 

「無理だよ。大体男が女に強かったのってもう何年も前の話だよ?」

 

「……お前ら馬鹿だろ。俺だってISに乗れます~しかも、こんなバカが代表候補生何だから、相当国のレヴェルも低いぞ。こんなカスに負ける要素がどこにあるんだ?」

 

言ったらクラスが静まり返った、そこまで頭が回ってなかったのか?

 

「……話はまとまったな、では来週に代表決定戦を行う。安部と織斑は後で職員室へ来い」

 

ここで授業は終わったんだが何か大変な事をしたような気がする……やべえどうしよ……。

 

「双真、お前……」

 

「言わないでください。お願いします」

 

俺はすばやく席を立ち土下座の体制になり頭をこすり付けた。

 

「おいやめろって!」

 

「本当はすごい怖かったんです。だからアレは記憶から消していただけると有り難いです」

 

俺は頭を何度も打ちつけ懇願した。一夏は必死で俺を起こそうとしているが俺の土下座はそう簡単に破られはしない! ……でも俺あんなタンカきっといて負けたらすごい恥ずかしいよな……。

えーい! こうなったら恥も外聞もかなぐり捨てやってやろうじゃまいか!

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