透き通る世界で魔王は何を見る?   作:いぶりがっこ

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今日の更新はもしかしたら、これで終わりかも知れません。ちょっと私生活の方が大変でして……。
明日、暇ならもちろん書きますけどね()

途中からケイがさらっと居ないみたいな扱いになっていますが、しっかりとアリスにくっついています。作者がケイをあまり知らないので、しっかり描写できないんですよ。
ケイ好きの皆さん、ごめんなさい!


王女とともに/連邦捜査部(S.C.H.A.L.E)

 

 

ミレニアム。特異現象捜査部部室。

 

「──ここは……?」

 

皆に見守られるようにして起き上がるのは、アリスに酷似した少女、ケイだ。ふむ。ケイの様子を見るに、あちら(可能性)の俺は上手くやったようだ。

 

「ケイ〜〜!!」

 

「……っっ!?」

 

未だ、状況を飲み込みきれていないケイが最初に目にしたのは、自分が守らなければならない最愛の王女(アリス)だ。彼女は泣きながら、ケイに飛びかかり、その胸の内でケイの名前を呼び続けている。

 

「ア、王女(アリス)──!?」

 

「っ!はいっ!アリスはアリスです!アリス、ケイが無事に帰ってきてくれて、とっても嬉しいです!!」

 

アリスはその目に涙を浮かべながら、ケイに満面の笑顔を向け、抱きつく。今度はこの手からこぼれ落ちないように、しっかりと──。

 

「よかったね、アリスちゃん」

 

「この事を早く、ヴェリタスの先輩達に伝えないと!学籍の偽造を──」

 

「モ、モモイ?今はアノスさんも居るし、それは……」

 

彼女達はケイとの再会を喜び合っている。後ろに控えているヒマリも、そんな後輩達の姿に思わず笑みを零しているようだった。

 

……途中、聞こえてはいけない言葉が聞こえてきたのだが、それは軽くスルーしておく。

 

そんな時だった。ピロン、とヒマリの持つ板状の機械(スマートフォン)から音が聞こえた。

 

「あら?アノスさん、シャーレから連絡がきました」

 

「確か、先生とやらが所属する組織だったか?」

 

「はい。どうやら時間が出来たらでいいので、連邦生徒会の方へ足を運んでほしい、と」

 

なるほど、先のエネルギー反応についてか。それを反応の本人である俺から直接、話を聞きだして、真相を確かめたいといったところだろう。さて、話が拗れなければよいのだが。

 

「ああ、すぐに行くと伝えてくれ」

 

「はい。では、伝えておきますね」

 

俺がそう言うと、ヒマリは板状の機械(スマートフォン)を操作し、先生へ連絡をとっているようだ。さて──

 

 

 

 

俺はミレニアムを出る準備をする。

 

すると後ろからアリス達が焦ったように俺の下に走ってきて、話しかけてきた。

 

「アノス、もうミレニアムを出るんですか!?アリス達、まだお礼もできていないのに……」

 

アリス達、ゲーム開発部が悲しそうな表情を浮かべ、こちらに向き直る。

 

「何、気にするな。礼ならもう貰った」

 

「え?私達、まだ何もしてないんだけど…」

 

俺がそう言ってやると、モモイが不思議そうな顔でこちらを見ている。俺は微笑み、モモイの頭を撫でてやる。くはは。なかなかどうして、愉快な顔だ。

 

「うわっ、くすぐったいよ〜」

 

そう言うモモイの頭から手を離し、今度こそ俺はミレニアムを去るべく、別れの言葉を口にする。

 

「なかなかどうして、お前達との時間は充実したものになった。世話になったな」

 

「うんっ!また会ったら、今度はウチの部室で一緒にゲームしようね!絶対だからね!!」

 

「任せよ」

 

俺はそう一言、口にする。部室に居る全員が、ミレニアム校舎前まで足を運び、最後まで俺を見送ってくれた。なかなかどうして、良い縁に恵まれたものだ

 

そうして俺はミレニアムを去り、今度こそ、連邦生徒会の方へその歩を進めた。




はい。これでミレニアム編……というより、特異現象捜査部&ゲーム開発部編は一旦終わりです。
凄く終わり方が無理矢理でしたね。
次回からは連邦生徒会編、連邦捜査部S.C.H.A.L.E編がスタートします。
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