透き通る世界で魔王は何を見る? 作:いぶりがっこ
書きたかったんですよ()
ここはどこだ?
気がつくと俺は白く、果てのない空間にてぽつりと佇んでいた。ふむ。昨日はシャーレにて仕事の手伝い。当番とやらをこなした後、早々に床についたはずだが……?
この世界に転移した時の様な、どこか既視感を覚える状況に疑問を抱きつつ、考えを巡らせていると突如、前方から膨大な魔力を感じた。……魔力?
キヴォトスには存在しない筈の魔力。だがそれだけではない、俺はこの魔力に覚えがあった。この凍てつくような、刺々しい魔力の塊は──
「どうりで魔力に見覚えがあると思ったが、まさかお前とはな。イザーク」
目の前の魔力の持ち主。
それは災淵世界イーヴェゼイノの主神にして元首──不可侵領海、災人イザークのものだ。
「…………」
「ふむ」
だが、イザークは喋らない。
いや、確かな意思は感じこそすれ、そこに言葉が伴っていなかった。その様子を見た俺は、この空間が如何なるものであるのか。大凡の見当がついた。
「……なるほどな。何故、お前がここに居るのか。そして俺がこの空間にいる理由にも大方、察しがつく。恐らく、ここは俺の記憶を元に創られた異空間なのだろう。そして、お前もまた俺の記憶から創られた産物ということだ。イザーク」
「…………」
だが何故、俺がここに居るのか。俺はその
「なかなかどうして、堅牢な世界のようだな」
何より、この異空間は見たこともない程に凄まじい堅牢さを誇る空間であることが分かる。流石に深淵世界ほどではないが、かなりの深さを持つ深層世界とて、ここまでの頑強さはないだろう。
それに加えて、何らかの秩序の力を感じる。
この力は……不滅か?おそらくこの空間は俺と、これまで俺が戦ってきた強者とを戦わせる為の空間だ。深淵を覗けば、自ずと答えは見えてくる。
この異空間の創造主か創造主達かは知らぬが、前に俺達を監視していた者達の正体だろう。奴等の思惑は分かった。この
だが、見定めるにしても情報が少ない。故に自身の持つ技術を使い、俺の
それに
「いいだろう、お前達の思惑に乗ってやる。まずはお前からだ、イザーク」
???「クックック……!」
???「「 ……………… 」」
???「そういうこったぁ!」
透き通る世界で魔王は何処に行く?
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