透き通る世界で魔王は何を見る?   作:いぶりがっこ

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はい、ということでゲヘナですね。了解了解〜
今回はただの繋ぎ回ですので、緩く見ていって下さいね!


風紀を正す者

 

 

──シャーレオフィス、執務室。

 

〝やっと終わった〜!ありがとうね、アノス〟

 

「気にするな。俺も魔王としての公務はあるが、この手の機械を使った作業は新鮮でな。よい経験だった」

 

〝それでも、これだけの量の業務を昼前までに終わらせるなんて凄いよ!しかも仕事を教えてから全然時間も経っていないのに……〟

 

「なに、俺の世界と少々勝手は違うが、覚えさえすればどうということはない」

 

〝そっか、アノスは凄いね〟

 

あの夢の世界から帰還して早々、俺は先生の仕事の手伝い、シャーレ当番というものをしていた。

 

どうやらこの当番は、仕事の手伝いとは別に生徒達との交流を深めるためのものでもあるらしい。

 

実際ここ、シャーレに手伝いに来る生徒達も満更ではないといった顔をしている。そんな日の午後のことだ。

 

 

──コンコンッ

 

 

ドアからノックが聞こえてきた。

 

「先生、少しいいかしら?」

 

〝ああ、ヒナ。入ってきていいよ〟

 

スッとドアを開け、入ってきたのは小柄で白髪の、幾本かの角が生えた生徒と思わしき少女だ。

 

「ごめんなさい、先生。シャーレと風紀委員の業務提携の件で話があったのだけれど……?」

 

ヒナと呼ばれる白髪の少女は、俺に気付いたようにしてこちらに意識を向ける。まるで珍しいものを見たかの様な顔をしている。

 

だが知られていたのか、特段驚いているといった感じではなさそうだ。

 

「……貴方は……確か、最近シャーレに加入したっていう……」

 

「アノス・ヴォルディゴードだ」

 

俺はヒナに対して、名を名乗る。

 

「ゲヘナ学園、風紀委員長の空崎ヒナよ。よろしく」

 

俺に続くようにしてヒナも名乗った。だが、ヒナは俺に対し多少、警戒の色を覗かせているようだ。

 

ふむ。俺が先生に何かしらの要因で危害を加えないか、心配しているのだろう。なかなかどうして、先生の信頼は厚いようだ。

 

〝ところでヒナ、今日は業務提携に関する相談だったよね?〟

 

はっとしたようにヒナが先生に向き直り、改めて相談に移ろうとした。

 

〝という訳なんだ、アノス。申し訳ないんだけど……〟

 

「ああ。終わったら呼べ」

 

〝うん、ありがとうね〟

 

先生はニコリと笑顔を浮かべ、席から立ち上がると、ヒナと共に別室へと移動した。

 

さて、暇な時間が出来たことだ。そういえばこの間、モモイ達に借りたゲームがあったな。先生が戻ってくるまで、それを進めるとしよう。

 

俺は収納魔法陣から一本のゲームソフトを取り出し、手に取る。

 

それに魔眼()を向け、深淵を覗いた。

 

「しかし、モモイ達から借りたこの恋愛シュミレーションとやら。なかなかどうして奥が深く、そして面白そうだ。もしかしたら青き春への理解を深める一歩になるやもしれぬな」

 

さっそく俺はシャーレにある自室へと足を進め、日暮れ時までゲームをして先生達を待った。




ちょっと前回から日にちが空いてしまいましたね…。すみません。趣味でやってるものでして、許して下さい。さーて、次回はどうしましょ()
短い文章しか書けないのは許して……。

多分、次は別視点からです。違ったらすいまへん。
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