透き通る世界で魔王は何を見る?   作:いぶりがっこ

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こうやって布団で休みながら、適度に暇潰し。最高ですな、ガッハッハ!!!!………はい、繋ぎ回です。次回こそは、ゲヘナ学園に行くと思います。


自由と混沌

 

日暮れ時──

 

シャーレオフィスビル、執務室。

 

〝ふぅ……。さて相談はこれで終わりかな?〟

 

「ええ。今日は大変って聞いたのに、相談に乗ってくれてありがとう。先生」

 

〝丁度、暇になったタイミングだったし、何よりヒナの可愛い顔も見れたから良かったよ〟

 

「……はぁ、もう。私以外にはそういう軽はずみなことは言わないようにしなさい」

 

〝???〟

 

先生とヒナは相談を終えたのか、近くのソファにもたれかかっている。ヒナは今回の相談に関しての礼を先生に伝えつつ、雑談を交えての休憩を挟んでいた。

 

彼と彼女の仕事量の多さ。そして、その多忙さに関して言い出せばきりがない。

 

シャーレは言わずもがな、ヒナは不良生徒達の鎮圧、書類仕事、そして万魔殿(パンデモニウム・ソサエティ)の嫌がらせによる追加の業務など。

 

いつもは深夜までの業務。場合によっては徹夜も珍しくない彼等だが、今回に限ってはどちらも今日中の仕事を全て終わらせている。

 

そんな日暮れの、余裕のできた一時を堪能し、先生と心地よい時間を過ごしていると、ゆっくりとその場から先生が立ち上がった。

 

〝さて。アノスを待たせていることだし、そろそろ呼びに行こうかな?〟

 

「……先生」

 

ヒナが真剣な表情で、先生を呼ぶ。

 

〝ん、どうしたの?〟

 

先生は伸びの体勢になっていたが元の姿勢に戻り、再びヒナの方へ向く。そうして両者は真剣な面持ちで顔を合わせた。

 

「彼、アノス・ヴォルディゴードは──

 

 

 

 

翌日、カフェ1号店。

 

「なるほどな」

 

現在、俺達はシャーレが管理するカフェにて話し合いをしている。そうして先生から一通りの話を聞き終えた俺はその言葉に肯定し、頷いた。

 

「つまり用事を済ませるついでに、俺を各学園に案内したいという訳か」

 

〝アノスにはもっとキヴォトスを知ってほしいからね。それにアノスはシャーレの部員だからどこの自治区にも介入できるし、仮とはいえ部員として各所を見て回った方が良いと思うんだ〟

 

どこの自治区にも介入できる、か。少なくともシャーレの部員として加入した意味はあったようだ。

 

「アノス・ヴォルディゴード」

 

先生の横に控えていたヒナが言う。

 

「今回は私や先生と一緒に、ゲヘナ学園に来てもらう」

 

「ゲヘナ学園。確か、キヴォトスにおける三大校の一つと聞いたが?」

 

「ええ。ただ……」

 

言い淀んでいるヒナに、俺は次の言葉を促す。

 

「どうした?言ってみよ」

 

言い辛そうにしているものの、意を決したのか真剣な面持ちでこちらを見つめる。

 

その表情にはまだ若干、心配の色が混ざっているようだが。

 

「ゲヘナは自由と混沌が校風だから、お世辞にも治安が良いとは言えないの。出来る限り、守るように努力するわ。それでも先生と同じく、外の世界から来た貴方が無事で居られる保証は……」

 

「くははっ。ヒナ、誰に対してものを言っている?」

 

その言葉に俺は一つ、笑声を漏らす。一瞬驚いた表情をしたヒナだったが、今度は疑問といった顔でこちらを見ている。

 

「なに、そう心配せずともよいぞ」

 

俺は泰然と構え、その場に立ち尽くすヒナと先生に対してこう言い放った。

 

「無秩序だからといって、俺に乗り越えられぬとでも思ったか?」




次回こそ……次回こそは、ゲヘナ学園に行くぞ!給食部に行くアノス様が見たい読者様も居るようですし……なるべく頑張りますよ( ・ω・)
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