透き通る世界で魔王は何を見る?   作:いぶりがっこ

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ただの自己満作品に、ここまでの人が集まってくれるなんて……。感謝の極みでございます。
興味を持ってくれるだけでも本当に有り難いです。



黒白の邂逅

 

 

ミレニアムスタディーエリア。図書館。

 

 

「私の名前は明星ヒマリ。超天才清楚系病弱美少女ハッカーであり、ミレニアム史上三人しか存在しない学位「全知」の称号を持つ、ミレニアムサイエンススクールの3年生です」

 

ヒマリと名乗る少女は車椅子に乗り、美しい白色で纏められた容姿をしている、どこか儚げな印象を感じる少女だ。

 

「いきなりですみませんが、貴方の名前をお聞かせ願えませんか?」

 

ヒマリの様子を見るに、俺に用があるのだろう。

 

「アノス・ヴォルディゴードだ」

 

「アノス……?」

 

少女は俺の名に違和感を感じたように、首を傾げている。それよりもだ──

 

「俺に何の用だ?」

 

俺の言葉に、ヒマリは少しだけ眉を顰め、こう言った。

 

「……ここで話すには少し、不適切な内容です。よろしければ私達の部室に足を運んで頂けませんか?」

 

不適切な内容、か。

 

その言葉で大凡の見当はつく。おそらく、俺がこの世界に転移してきた時に漏れ出た魔力について、この少女は心当たりがないかを聞きに来たのだろう。

 

俺を嵌める罠の可能性も考えたが、元の世界に帰還しようにも情報や手掛かりが少ない。

 

この少女は、何かしらの手掛かりを握っているのやもしれぬ。そして何より、断る理由もないので、頷くことにした。

 

「良いだろう、連れて行け」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミレニアム。特異現象捜査部部室。

 

「ここが私達、特異現象捜査部の部室です。如何でしょうか?」

 

ヒマリは部室を自慢するように、手を広げている。なかなかどうして、面白い。機械の類が多い部室のようだ。

 

「特異現象捜査部、と言ったな。俺をここに呼んだ理由はその特異現象とやらに関わることか?」

 

俺はヒマリに疑問を投げかけ、返事を待つ。すると、ドアが開く音が聞こえた。後ろを振り返り、見てみると二人の少女が部屋に入室してきた。

 

一人はメイド服を着た少女。もう一人はとても正気とは思えぬ格好をした、胸部の主張が激しい少女だ。

 

入室しようとした彼女たちは俺を見て、驚いたようにヒマリへ疑問を投げかけた。

 

「部長、その人は?」

 

「今から説明しますよ、二人とも。そんなところに立っていないで、入ってきたらどうですか?」

 

少女たちはヒマリの言葉に従い、ドアを閉め、ヒマリの横へと並んで、俺の前に立った。

 

「……先生以外の人間の男の人を初めて見ました」

 

「こうして見ると不思議なものですね」

 

ふむ。確かにこの世界には機械の人型と、二足歩行の獣人しか見かけなかったな。しかし、彼女らの口ぶりからして、どうやら普通の人間の男も居るようだ。

 

まあ、その男とはいずれ会う機会にも恵まれるだろう。気長に待つとしよう。

 

「改めて、初めまして。アノスさん。私の名前は明星ヒマリ。超天才清楚系病弱美少女ハッカーであり、この特異現象捜査部の部長、ミレニアムサイエンススクールの3年生です」

 

「同じく、特異現象捜査部の和泉元エイミ。よろしく」

 

「ミレニアムサイエンススクール1年。C&C所属、コールサイン04。飛鳥馬トキです、ピースピース」

 

各々が自己紹介を終え、残るは俺だけとなった。

 

「アノス・ヴォルディゴードだ、よろしく頼もう」




アノスの口調の再現度が心配になってきた。ちゃんと再現できてますかね?微妙なところです。
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