透き通る世界で魔王は何を見る?   作:いぶりがっこ

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何だかんだ、筆って進むものなんですねぇ……。
妄想をそのまま小説として出力しているだけなのに、割と形になることに驚きましたよ。
暇潰しに丁度いいですね、これ。


原因判明

 

 

「さて。自己紹介も済みましたし、本題に移ろうと思うのですが、よろしいですか?」

 

「構わぬ」

 

ヒマリがそう聞いてきたので、俺は頷く。

 

「アノスさんに一つ、質問があります。少し前に、アビドス砂漠と呼ばれる砂漠にて、超高エネルギー反応が確認されたのですが……」

 

やはりそれについてか。だがこの件については特に嘘をつく必要もあるまい。聞かれたことに対し、素直に答えるだけでよいのだ。

 

「そのエネルギー反応の出現と共に、一つの生体反応も確認されました。この反応を解析した結果、アノスさん。この反応は貴方のものであると判明した」

 

そうヒマリは言葉を終えると、俺に疑問を投げかけてきた。

 

「何故、貴方がアビドス砂漠に居たのか。あの巨大なエネルギーの反応は何だったのか、心当たりはありますか?」

 

ここで出す俺の答えは勿論、決まっている。

 

「ある」

 

そう簡潔に述べると、ヒマリを含めた三人は驚いた表情を浮かべた。まるでそう答えるのが、予想外とばかりに。

 

「割とあっさり答えましたね……」

 

「隠す必要がないからな」

 

なにより、ここで俺の身の上について話した方が何かと都合がよい。

 

「では、何故そこに居たのか。心当たりとともに、お聞かせ願えますか?」

 

そうして三人に、俺が別の世界から来たこと。

 

あのエネルギーの正体について、そして俺の目的についてを大まかに語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──という訳だ」

 

俺は一通り話し終え、一息つく。

 

さて、ここは魔法も魔力もない世界だ。

 

似た力があるとはいえ、その力もこの世界ではまだ完全に解明はされてはいない。一先ず、彼女達の出す結論に耳を傾けるとしよう。

 

「……にわかには信じ難い話ですが、本当の様ですね。エネルギーや生体反応についても、間違いなくアノスさんのものと一致します」

 

先程の説明の時、俺は<火炎(グレガ)>の魔法陣を描き、火を灯したのだ。そうしてやると見事、俺の有する魔力が、砂漠に出現した未知のエネルギーと完全に一致したのだ。

 

三人は初めて見る魔法に非常に驚愕していたが、時間が経つに連れ、徐々に順応していった。くはは。流石に、特異現象捜査部と呼ばれるだけのことはある。

 

「……魔法って、本当に実在したんだね。これこそ、デカグラマトン以上に特異現象だと思うんだけど」

 

「何より、この短い時間で順応できた自分に驚きましたよ……」

 

「ピースピース」

 

各々が口々にそう、言葉を漏らしていく。ふむ、この程度の魔法で驚かれては困るな。

 

キヴォトスでは決して使えぬが、世界を滅ぼす<極獄界滅灰燼魔砲(エギル・グローネ・アングドロア)>などを見せた暁にはどのような反応をするのか、気にならないでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっとアリスちゃん!?」

 

「ちょっとアリス!お客さんを迎えるからって、ヒマリ先輩に部室へ入るの、止められてるでしょ!」

 

「アリス、そのお客さんが気になります!ヒマリ先輩が隠すほどの人ということは、きっと凄い力をもった英雄に違いありません!」

 

「あ、あわわわわ……」




アノスとアリスは絶対に会わせたいですねぇ…。
名前が一文字違うだけなのと、どちらも世界を滅ぼす宿命を背負って生まれてきた魔王()であったという点。こーれは、会わせないと(使命感)
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