透き通る世界で魔王は何を見る? 作:いぶりがっこ
妄想をそのまま小説として出力しているだけなのに、割と形になることに驚きましたよ。
暇潰しに丁度いいですね、これ。
「さて。自己紹介も済みましたし、本題に移ろうと思うのですが、よろしいですか?」
「構わぬ」
ヒマリがそう聞いてきたので、俺は頷く。
「アノスさんに一つ、質問があります。少し前に、アビドス砂漠と呼ばれる砂漠にて、超高エネルギー反応が確認されたのですが……」
やはりそれについてか。だがこの件については特に嘘をつく必要もあるまい。聞かれたことに対し、素直に答えるだけでよいのだ。
「そのエネルギー反応の出現と共に、一つの生体反応も確認されました。この反応を解析した結果、アノスさん。この反応は貴方のものであると判明した」
そうヒマリは言葉を終えると、俺に疑問を投げかけてきた。
「何故、貴方がアビドス砂漠に居たのか。あの巨大なエネルギーの反応は何だったのか、心当たりはありますか?」
ここで出す俺の答えは勿論、決まっている。
「ある」
そう簡潔に述べると、ヒマリを含めた三人は驚いた表情を浮かべた。まるでそう答えるのが、予想外とばかりに。
「割とあっさり答えましたね……」
「隠す必要がないからな」
なにより、ここで俺の身の上について話した方が何かと都合がよい。
「では、何故そこに居たのか。心当たりとともに、お聞かせ願えますか?」
そうして三人に、俺が別の世界から来たこと。
あのエネルギーの正体について、そして俺の目的についてを大まかに語った。
◇
「──という訳だ」
俺は一通り話し終え、一息つく。
さて、ここは魔法も魔力もない世界だ。
似た力があるとはいえ、その力もこの世界ではまだ完全に解明はされてはいない。一先ず、彼女達の出す結論に耳を傾けるとしよう。
「……にわかには信じ難い話ですが、本当の様ですね。エネルギーや生体反応についても、間違いなくアノスさんのものと一致します」
先程の説明の時、俺は<
三人は初めて見る魔法に非常に驚愕していたが、時間が経つに連れ、徐々に順応していった。くはは。流石に、特異現象捜査部と呼ばれるだけのことはある。
「……魔法って、本当に実在したんだね。これこそ、デカグラマトン以上に特異現象だと思うんだけど」
「何より、この短い時間で順応できた自分に驚きましたよ……」
「ピースピース」
各々が口々にそう、言葉を漏らしていく。ふむ、この程度の魔法で驚かれては困るな。
キヴォトスでは決して使えぬが、世界を滅ぼす<
◇
「ちょ、ちょっとアリスちゃん!?」
「ちょっとアリス!お客さんを迎えるからって、ヒマリ先輩に部室へ入るの、止められてるでしょ!」
「アリス、そのお客さんが気になります!ヒマリ先輩が隠すほどの人ということは、きっと凄い力をもった英雄に違いありません!」
「あ、あわわわわ……」
アノスとアリスは絶対に会わせたいですねぇ…。
名前が一文字違うだけなのと、どちらも世界を滅ぼす宿命を背負って生まれてきた