透き通る世界で魔王は何を見る?   作:いぶりがっこ

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またまた繋ぎ回です。
ちょっと投稿頻度が落ちるかもしれません…。
今日は私用で席を外す機会が多くなるので、楽しみにしてくださっている皆さん。大変、申し訳ございません。
…まぁ、そこまで大した用でもないので今、暇を潰しているわけですが。


鍵は未だ、眠り続け

 

ミレニアム。特異現象捜査部部室。

 

「あらあら、バレてしまいましたか」

 

ヒマリが溜息をつきつつ、悪戯がバレた子供のように少女達へと微笑む。

 

「貴方がヒマリ先輩のお客さんですか?確かに強そうです……!よければ、名前を教えてください!」

 

トコトコとアリスは人懐っこく俺の下に近づき、名前を問うてきた。そんなアリスに俺は笑みを返し、名を名乗る。

 

「アノス・ヴォルディゴードだ。よろしく頼む」

 

そうアリスにそう返すと、アリスは物珍しげな顔を一瞬こちらに向ける。するとパァッとした笑みを浮かべ、俺に指を向けた。

 

「アリス、先生以外の男の人を初めてみました!アノスはレアキャラなんですね!」

 

「ちょっとアリスちゃん!……って言いたいところだけど、確かに、先生以外の人間の男の人は初めて見たよ。貴方がヒマリ先輩の言っていたお客さんですか?」

 

アリスの隣にいる双子の片割れと思わしき、猫を模した耳に、緑と白の入り混じった服を着込んだ少女が問うてきた。

 

「ああ」

 

俺はその言葉に首肯し、言葉を返す。

 

「それにしても貴方がヒマリ先輩のお客さんか〜。確かに男の人は珍しいけど、それ以外は案外普通っぽい?」

 

もう一方の、桃色の服を着込んだ双子と思わしき少女の言葉に、俺は思わず、笑声がこぼれ落ちる。

 

「くくく、くはははははっ!!」

 

「わぁっ!?ビックリした、いきなりどうしたの?」

 

「普通、か。……何、そう言われたことが無かったのでな。なかなかどうして、初めての経験だ」

 

少女は興味を惹かれたように、俺の周りを見回している。

 

「どう見たって普通だと思うけど……」

 

ふむ。まあ魔眼()が無い以上、気付けなくても不思議ではないな。だが、それ以上に、俺はこの少女達に興味が湧いた。

 

「ふむ、それよりも俺はお前達に興味が湧いた。お前達の名は?」

 

今度は俺が少女に名を問う。すると少女はニコリと笑顔を浮かべ、その問いに答えた。

 

「私の名前は才羽モモイ!で、こっちは妹のミドリ。こっちの子はアリス。そっちの段ボールの中にいる子はウチの部長のユズちゃんだよ!」

 

「アノス、よろしくお願いします!」

 

「よ、よろしくお願いします」

 

「アノスさん……、よろしくお願いします」

 

少女たちが自己紹介を終え、一息つく。するとアリスがハッと思い出したかのように、ヒマリにあることを尋ねた。

 

「ヒマリ先輩、ケイの調子はどうですか?」

 

ヒマリは少し顔を歪め、言いづらそうにして答える。

 

「前にも言ったと思いますが、専門知識を持つリオが居ないので、やはり何とも言えないですね…」

 

「そうですか……」

 

そう答えると、アリスは悲しげな表情でそう零す。

 

「ケイとは何だ?」

 

俺は疑問に思ったことをそのまま口に出し、アリスとヒマリに尋ねる。するとヒマリが車椅子で後ろの方に移動し、あるものを取ってきた。

 

「この子です」

 

ヒマリの手に乗せられた、あるものを注視する。それは、小さな可愛らしい機械の人形だった。




アノスには(ケイ)を救ってもらいたいんですよ…。その話につきましては、近い内に出すと思うので、楽しみにしてる人は楽しみに待っててください!よろしくお願いします。

次回は別の陣営の視点からお送りしたいと思っています。上手く書けるかなぁ…?
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